「対象をとる」のはカード1枚だけとは限りません。複数を対象にとることもあります

遊戯王初心者にとって「対象をとる」という概念は難しいらしいです。勘違いされがちなのですが、「対象をとる=1枚だけを選択する」というのが違います。対象をとるカードの中には複数のカードを指定するものもあるためです。

どんなカードがあるのか

「対象をとる」とは、発動時に効果を及ぼす対象を決定することです。《サイクロン》はその典型で、魔法・罠カード1枚を発動時に選択します。サイクロンのように対象を1枚に限定することが多いのですが、カードによっては発動時に2枚以上を選ぶことが出来ます。

氷帝メビウス
効果モンスター
星6/水属性/水族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、
フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊できる。
貪欲な壺
通常魔法(制限カード)
自分の墓地のモンスター5体を選択して発動できる。
選択したモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを2枚ドローする。

メビウスは2枚まで対象をとる

これらはいずれもカードを1枚以上対象にとる効果です。メビウスは1枚もしくは2枚を選択、貪欲な壺は墓地のモンスター5体を発動時に選択します。対象をとることが1枚だけではないことがわかります。

その他の例

他にも色んなカードがあります。この中には互いの墓地のカードを

複数のカードを対象にとるもの
ゴッドバード・アタック
恐牙狼ダイヤウルフ
毒蛇の供物
生者の書-禁断の呪術
サルベージ
光帝クライス
魂の解放

複数のカードを対象に取る場合の注意点

複数のカードを対象にとって発動する場合、そのなかのどれかが効果処理時に元の場所から離れると、処理が変わることがあります。例えば毒蛇の供物は対象にしたカードのどれか1つでもフィールドから離れると不発となります。ただし、ゴドバは2枚の内どちらか片方だけでも破壊が可能です。

カード毎に裁定が異なりますので全部を説明するのは困難です。テキストの傾向から読み取るため、ある程度の訓練が必要となります。

まとめ

「対象をとる」行為を「カード1枚を指定して発動すること」とおぼえている人が結構います。間違いではないのですが、複数を同時に対象にとることもありますから、その違いを意識したプレイが大事です。