《融合解除》や《シンクロキャンセル》のエクシーズバージョンである《エクシーズ・オーバーディレイ》ですが、色々と異なる点があるので紹介します。
- エクシーズ・オーバーディレイ
- [速攻魔法]このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(1):相手フィールドのX素材を持ったXモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターのX素材を全て取り除き、対象のモンスターを持ち主のエクストラデッキに戻す。
その後、取り除いたX素材の中にモンスターカードがあった場合、そのモンスターを墓地から可能な限り相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ下がる。
処理そのものは大したことではありませんが、いくつかの状況では迷いがちです。公式裁定にあるので、そちらを基にして初歩的なことから応用までを解説します。
- 基本的な処理手順
- 「このカードに対して発動できない」とは互いに宣告や強制効果を発動できないということ
- 相手Xモンスターの効果にチェーンすることは可能。ただし、素材が全てなくなる時に発動ができない
- 元々の持ち主が自分のエクシーズを対象にできる。その場合も相手フィールド上に素材を特殊召喚する
- 素材にモンスターが含まれる場合には、その特殊召喚で処理が完結する。よって、タイミングを逃す場合が存在する
- X素材の中に特殊召喚できないモンスターが含まれていた場合にはそれ以外のモンスターを特殊召喚する
- マクロコスモスがある場合に発動はできるが、素材が除外されるので特殊召喚処理は行われない
- 虚無魔人や虚無空間があるときに発動するには、素材が魔法・罠である場合に限る
- ネクロバレーがあるときに発動すると、特殊召喚以外の処理を行う。
エクシーズ・オーバーディレイの基本ルール
1:発動と処理の手順
まずは《エクシーズ・オーバーディレイ》(以下、オーバーディレイ)の基本的なルールについて。
- 相手モンスター1体を対象に取る
- エクシーズ素材を持たないXモンスターは選択できない
- 「素材を墓地に送る」「エクストラに戻す」「特殊召喚する」は全て効果による扱い
- 「対象にしたモンスターの素材を取り除く」と「対象モンスターエクストラに戻す」は同時処理
- 上記処理を終えた後で素材のモンスターを特殊召喚する
対象にできるモンスターはエクシーズ素材を持った相手フィールド上のモンスターです。素材がない状態のエクシーズはそもそも対象にできません。
発動時にはそのモンスターだけを対象にしますが、その際にコストなどはありません。素材を墓地に送るのも、相手をエクストラに戻すのも、どれも効果による扱いだからです。
2:「このカードの発動に対して発動できない」とは
《超融合》に近いですが、こちらは互いのチェーンを封じます。これ自体は「効果外テキスト」であって、無効にすることはできません。またあらゆるチェーンを封じるために強制効果であっても発動が禁じられます。
オーバーディレイの発動に対して、例えば《光と闇の竜》のような強制効果や《神の宣告》のようなカウンター罠も発動が封じられるということになります。
当然ですが、禁じられた聖槍などをチェーンできないことも強力なポイントです。
これでもよくわからなければ、チェーンについてもう一度よく調べてください。
3:相手のエクシーズの効果にチェーンして発動できるのか
例えば《ヴェルズ・オピオン》がサーチ効果を発動したとき、それにチェーンしてオーバーディレイを発動することができます。オピオンは発動のために素材を1つしか消費しないので、発動後も素材を1つは持っているためです。
オピオンの効果は無効になりませんが永続効果は失われるので十分なアドバンテージとなります。
しかし、《No.101 S・H・Ark Knight》のように、発動時に素材を全て消費してしまうエクシーズに対しては使えません。チェーンする前に素材がない状態なので、発動条件を満たさないからです。
無論、オピオンの2回目の発動時にはオーバーディレイを使えません。またエクシーズ素材を確保したアークナイトならばをそれを対象にして発動が可能です。
4:元々の持ち主が自分である自分のエクシーズを対象にした場合
元々の持ち主が自分であるエクシーズを対象にすることもできます。その場合には戻るのは自分のエクストラデッキです。また、素材が自分のモンスターであった場合には、自分の墓地に送られた後でそこから相手のフィールド上に特殊召喚されます。
応用編
5:タイミングを逃す可能性
素材を取り除く処理とデッキに戻す処理は同時です。よって、魔法・罠カードが素材となっている時には特殊召喚は行わず、それぞれの処理によって完結します。しかし、素材に特殊召喚可能なモンスターが居る場合には、それらを特殊召喚する処理で終わります。【公式裁定】
つまり、素材の中に「墓地に送られた時に発動することができる」などのモンスターがいる場合、タイミングを逃すことになるのです。
6:素材に特殊召喚できないモンスターが居る場合
相手のエクシーズが持っている素材の中に、モンスターや魔法・罠カードがそれぞれ入っているとします。このときは墓地に送った素材の中のモンスターだけを相手フィールド上に特殊召喚します。
また、墓地に送った複数の素材に特殊召喚できるものとそうでないものが混在している場合には、その中の特殊召喚できるモンスターだけが特殊召喚されます。
例)カゲトカゲ《輝白竜 ワイバスター》と《フォトン・スラッシャー》を墓地に送った場合、《フォトン・スラッシャー》のみが特殊召喚される。(フォトスラは蘇生制限を満たしているため)
【公式裁定】「エクシーズ・オーバーディレイ」の対象となったエクシーズモンスターが持っていたエクシーズ素材に特殊召喚できないモンスターが含まれている場合、処理はどうなりますか?
7:マクロコスモスや次元の裂け目がある場合
《マクロコスモス》や《M・HERO ダーク・ロウ》はモンスター・魔法・罠を問わない全体除外です。このカードが有るときにエクシーズ素材を取り除く際には、それらは全て墓地に送られます。よって、オーバーディレイを発動した場合には、素材はすべて除外しエクシーズはエクストラに戻りますが、除外されたモンスターは特殊召喚できません。墓地になければいけないからです。
【公式裁定】「マクロコスモス」の適用中に「エクシーズ・オーバーディレイ」を発動できますか?
しかし、《次元の裂け目》はちょっと違います。このカードはモンスターしか除外することができず、エクシーズ素材となっているモンスターは取り除かれても除外されません。よって、次元の裂け目のあるときにオーバーディレイを使えば、そのモンスターを墓地に送りさらに特殊召喚を行えます。
例)《マクロコスモス》があるときに相手の《ヴェルズ・オピオン》を対象に発動すると、その素材は全て除外されオピオンはエクストラに戻る
例)《次元の裂け目》があるときに相手の《ヴェルズ・オピオン》(素材:ヴェルズ・ヘリオロープ)を対象にすると、その素材であるヘリオロープは除外されず特殊召喚される
8:虚無空間があるときに発動するには
《虚無空間》などの特殊召喚を行えないカードがあるときには、オーバーディレイを発動するには、対象にするエクシーズが魔法・罠カードのみをエクシーズ素材としていることが条件となります。
【公式裁定】虚無空間」の適用中に、「エクシーズ・オーバーディレイ」を発動できますか?
魔法・罠カードは特殊召喚できないため、特殊召喚を行う行為にならないためです。逆にモンスターを含む場合には、特殊召喚処理をするカードになってしまうので、虚無空間によって封じられてしまいます。
なお、エクシーズ素材となっているカードが《始源の帝王》や《幻影騎士団シャドーベイル》などの罠モンスターであっても、それらは墓地ではモンスター扱いではないために特殊召喚ができません。
【公式裁定】「エクシーズ・オーバーディレイ」の対象となったエクシーズモンスターが持っていたエクシーズ素材が「幻影騎士団シャドーベイル」のみだった場合、処理はどうなりますか?
9:ネクロバレーがあるとき
ネクロバレーは墓地に効果が及ぶカードの効果を無効にします。オーバーディレイがモンスターを素材にしたエクシーズを対象にすると、前半の効果は処理されますが後半の特殊召喚効果は無効になります。これは、前半の処理と後半の処理が同時ではなく、別のものであることに由来します。
【公式裁定】「王家の眠る谷ーネクロバレー」の適用中に「エクシーズ・オーバーディレイ」を発動できますか?
最後に
オーバーディレイは色々と応用ができるカードです。チェーンできない性質があるので相手の対応をほぼ確実に封じられます。また【聖騎士】のようなデッキのメタにもなります。
マクロを張ることで強制脱出装置の上位種としての扱いもできるなど、巾の広いカードのなのでぜひ使ってください。
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