自分の遊戯王史

遊戯王(Aサイド) Advent Calendar 2022の20日目を担当する遊戯王ハックです。
御大層な名前ですが単に10年以上前に取得したドメインをそのまま名乗っているだけです。

最近はめっきり遊戯王関連の話をしなくなりましたが、こっそり情報収集をし続けていました。今回は他の人とゆるく繋がりたいと感じてこの企画に参加しました。

実はAサイドの募集要項をあまり把握していなくて、元々はややセンシティブな記事を書く予定でした。ただそれだと規約に反するので急遽思いついたことをつらつらと書くことになりました。非常に突貫的なもので遂行もままならない駄文ですがご容赦ください。

なおこの記事は当日の23時頃に書き始めたので実質1時間弱でかきあげています。なので画像は最小限で手抜きです。面白いカード紹介や強力なデッキ考察などは一切ありません。
殆どが懐古主義の老害文章です。

遊戯王との出会いと別れ

自分自身が遊戯王を出会ったのはちょうどアニメGXの最終盤あたりです。当時の記憶としてはユベルが主人公と対戦をしている場面に遭遇し、その合間のCMであった遊戯王オンラインを見てことがきっかけで遊戯王をすることになりました。

そのときはいろいろあってPCのMMOを中心に遊んでいた記憶があります。確かRedStoneとかですね。つまり遊戯王自体に興味があったというよりかは、オンゲーの新作に触れてみたいという気持ちのほうが強かったのです。

そして自宅のボロいPCで遊戯王オンラインをプレイし始め、ここから自分の遊戯王ライフが始まりました。
しかし最終的には他のゲームとの邂逅やリンク召喚などの複雑な仕様にぶち当たることによって遊戯王から一旦手を引くこととなります。

今回は始まりから終わりに至るまでの過程をざっくり思い出してみました。

遊戯王オンライン

遊戯王オンラインというゲームをご存じの方はどれほどいるでしょうか?2005~2012年と比較的長く運営されていたオンラインゲームであり、現在のマスターデュエルの前身とも言える存在です。当時から様々な形で遊戯王のゲームは存在していまいたが、この遊戯王オンラインは当時の環境により近いカードプールと操作性を併せ持ち、非常にユニークなゲームだったと記憶しています。

自分がプレイし始めた当時はちょうど「ライトロード」がOCGにおいて猛威を振るっていた時期でした。多くのデュエリストを殺したであろう「ダメステ良いですか?」や「墓地ヤミ3タイ」といったフレーズが飛び交っていた時代です。

遊戯王オンラインの環境はそこから少し下がっており、ちょうど今のマスターデュエルとOCGの関係に近いものがありました。

神の宣告が無制限だったり、トマハンなども活躍していた非常に懐かしい環境です。

遊戯王オンラインにハマったのは、やはりその独特のカード操作にあります。そもそもカードゲームといえばポケモンカードをわずかにプレイしたことがある程度であり、遊戯王は漫画やアニメの知識くらいしかありませんでした。
その当時から「遊戯王は難しいルール」「遊戯王はテキストが意味不明」と揶揄されていましたから自分で積極的に触るようなものではなかったのです。
ところが遊戯王オンラインではデッキ構築からプレイに至るまで様々な補助が受けられたため初心者でも比較的かんたんにプレイすることが可能でした。ルールをあまり理解していない自分にとっても十分に回すことができ、スフィアボムなどで相手モンスターを破壊するなど、自分の考えをデッキやプレイに反映されられることの面白さを痛感したものです。

なんだ、こんなに遊戯王って面白かったんだ。

当時の自分は他のオンゲーをおろそかにして遊戯王オンラインに課金しまくりました。当時の課金方法は今のゲームとは全く異なり、ポイントを消費することでプレイすることが可能でした。一般的にはカードパックを勝ってそれを用いてプレイすると思いますが、遊戯王オンラインは対戦することに課金を要するという珍しいゲームです。
なおこの課金方法は後期において変更され、現在のようにパックを購入する方式に改められました。

ところで、遊戯王における様々なカードや派手な効果を見るうちに様々な疑問に直面します。

「なんでこのカードの効果が発動しなかったんだろう」
「なんで相手のカードを無効にできなかったんだろう」

そう、遊戯王のプレイそのものはPCによる補助を受けられますが、今と異なり細かい挙動を示してはくれません。そもそもルール自体が曖昧なため自分の思い通りにプレイするには知識を蓄える必要がありました。

遊戯王wikiや知恵袋

あらゆる遊戯王プレイヤーがたどり着くのは遊戯王wikiだと思います。当時の遊戯王はそれはそれはおそまつなカードテキストだったこともあり、コストと効果の違いやサイクロンで破壊したのに効果を使われることに対しての明確な理由を探していると、ほぼこのwikiを頼ることになります。

また、当時は「遊戯王エキスパートルールHP」というサイトも存在していましたから、こちらも時々参照していたものです。

遊戯王wikiは現在でもデュエリストのマストアイテムであり、自分がオンラインをプレイしたときにはこれがないとそもそもテキストがまともに読めない状況でした。

wikiから学んだことは数え切れませんね。
ダメージステップが何段階にも分かれていること、フィールド魔法は場に1枚しか置けないため(※古いルールです)それを利用して歯車街を破壊できること、シンクロ召喚がチェーンブロックを作らない召喚方法であることなど。

あまりに基礎的なことから学び始め、いつしか遊戯王wikiを見ない日はないと言っていいほどハマったものです。

とにかく最新情報への追従が激しく、必要不必要を問わずあらゆる情報を網羅することへの強い欲求を遊戯王wikiから感じ取れていました。

様々な書き手がいるにも関わらず自然と文体は統一されており、非常に読みやすい上に難解なルールを細かく紐解いてくれるとんでもないサイトを触れていく中で、自然と遊戯王のルールそのものへの関心が高まっていきました。

しかしそれでもわからないことは出てきます。そのうち検索上位にある知恵袋を利用し始めました。最初は質問や投票をしていたのですが、次第に回答者側へと移っていきました。

ブログを書き始める

いつしか知恵袋とwikiを往復する日々が日常となりました。

然りある時から知恵袋に同じことを書いたり遊戯王wikiのリンクを貼ることが面倒になってきたのです。なぜなら知恵袋へ出される質問はかなり似通っていて基礎的なものばかりだったからです。
かといってそういった質問をする人たちが遊戯王wikiの長い文章を読んでくれるとは限りません。

だったら自分でブログを作ってそこで図解などを交えてわかりやすく書けば、あとは知恵袋で自分のブログを紹介するなどしてしまえばいいのでは?と感じてブログをスタート。

いくつかの紆余曲折をへて現在のブログに至ります。
このブログの記事が比較的古いものばかりなのは、そもそも開設時期が古いためです。

イラストをいじりカード画像を引用するなどして手を変え品を変えあらゆる手段を講じてブログ運営をし続けてきましたが、あるとき事件が起こります。

遊戯王オンラインの終了

いつのまにか遊戯王オンラインはシンクロ環境となり、課金やUIも一新され、その中で顕著になっていたのがユーザー数の低迷です。
ときたまプレイはしていたものの、やはり会う人が毎回同じだったりNPCばかりと対戦することが多くなりました。
何が悪いのかはよくわかっていませんでしたが、やはり当時としても古いゲームという印象が拭えなかったのでしょう。

ある日、ついに遊戯王オンラインの終了が発表されました。

自分の歴史の始まりの灯が消えてしまうという事実はやや受け入れがたいものでしたが、「あーやっぱりな」という気持ちが強かったのも覚えています。
憐憫をかけつつゲーム終了の日までほそぼそとプレイし、ついに一切の通信ができなくなるときまで画面を見続けていたました。

遊戯王は複雑さを逆手にとったゲームではないか?

その後もほそぼそとブログを続けていましたが様々な理由でモチベーションの低下などをおこし、なんとなく尻つぼみになって長い休暇に入りました。

その間にも多くの変化が遊戯王にはありましたね。
パーフェクトルールブックが発売されたときは真っ先に予約して買ったものです。見づらいことで有名だった遊戯王のテキストは何度も改定されていくことで誰にでもわかるようになりました。
あまりの使いづらさから誰も見向きもしなかった公式データベースはシンクロあたりから一新され、非常に使い勝手がよくなったのを記憶しています。

自分のモチベーションとは裏腹に遊戯王というコンテンツはルールの複雑さをそのままにインフレを何度も起こしつつ、多くの裁定やエラッタなどを繰り返してブラッシュアップしていきました。

10年前の当時とは比べ物にならないゲームとなった遊戯王は、それでもなお多くの人に愛されています。

もしかしてこれは、遊戯王が複雑なゲームであることが良い方向に働いた証拠ではないかと思います。
一見して複雑で複雑なのが遊戯王です。それは今も昔も変わりません。
ただ、出来ることが多くなりカードゲームというよりパズルゲームとしての側面が強くなりました。

自分のしたいことが実現できる複雑なプログラミング言語のような存在として遊戯王はある気がします。
あらゆるカードゲームが「単純なルールなのに奥深さと手軽さを持ち合わせている」ということを売りにするケースが多いのですが、遊戯王は「複雑なことは複雑だが読み解くほどにできることが多くなる」という実に珍しいゲームです。

他のアニメがプレイやルールを解説するパートが重要であるのに対し、遊戯王アニメは「何をやっているの変わらない」という状況がしばしば起こります。

でもこれがある意味でブランドを誇示していたのではないかと思います。
遊戯王はルールが難しいけど派手な展開や強力な効果を使ってなんでもできそうだぞ、という印象を与えることに成功してきたとおもいます。

他のゲームやアニメとの露骨なコラボがなく完全に自社ブランド(一部スターウォーズのオマージュあり)だけで完結できているカードゲームであることが何よりの証拠かと思います。

まとめ

なんだかんだで本当に取止めのない話をしてしまいました。
ほぼ思い出語りで全然面白くない。

自分は既にプレイヤーとは呼ばませんしカードに対する知識も全然薄いと思います。ですが相変わらず遊戯王のルールは複雑なままより、なぜかブラッシュアップされています。
その魅力をマスターデュエルを通して再確認したため、今後もほそぼそとですがブログや動画編集などにチャレンジしていこうと思います