ブロフェスに行ってきました。ブロフェスで自己紹介するたびに「遊戯王ですか?あの?」みたいなソラっとボケた反応が多かったのですが、遊戯王やTCGやIngressはブロガーの一般教養なのですから、よく知らない人はブロガーとして終わっている。
さて、その「ブロガーズフェスティバル2014」ですが、参加レポートは他の方々がしているのでそちらを見てください。他力本願寺全開です。
遊戯王ブロガーは自分くらいしかいませんでした
名前の通り「ブロガーのブロガーによるブロガーのためのフェスティバル(by@ozpa氏)」なのですが、自分以外にゲームやTCG関係のブログを運営している人に出会えませんでした。単に自分が知らないだけかもしれませんが、190人近い参加者の中で一人くらいはいてもいいのかな。いや、むしろ自分が意識高い系()だったのかな。
遊戯王を知らない人に知っておいてほしいこと
本題です。ブロフェスでも遊戯王をあまり知らない人が多かったのでそういう人向けの記事を書いてみようと思います。遊戯王には良い所もあるのですが、基本的には悪い面ばかりが目立ちます。というわけで今日もdisって行きます。
- 遊戯王のルールは15年以上たっても未整備状態
- できることにほぼ制限がない
- 禁止や制限がすごく多い
- プレイヤーの質が・・・
ルールが難しいんじゃない。読んでも意味がわからないだけ
御存知の通りこの遊戯王ハックは「遊戯王OCG」を題材にしたブログなんですが、基本的にはそのルールを専門にしています。ガジェット系ブログで言えば、wifiルーターを紹介するだけでなくその仕組や歴史的なものにまで言及するようなものでしょうか?言っていてすごく違和感ありますが。
で、遊戯王のルールってすごく難しいという印象を持っている人がいると思います。たしかにそうなんですが、実態は「基本的なルールが未整備だったり、裁定の基準があやふや」なことが最大の問題です。
これに関しては語り尽くせないので割愛します。
自動車で言うならば、道路状態が非常に悪い上に標識が常に壊れているか無関係なものが点在している状況です。駐車場に「駐停車禁止」の立て看板があったらどうしますか?
1ターンでモンスターが5体並ぶなんて普通
カードゲームなので対戦相手と試合をするのですが、このゲームは先行1ターン目から何でもできるのが特徴です。MTGのように数ターンかけて自軍を強化するようなことはしません。開始早々に手札とフィールドと墓地に大量のカードが存在して、相手がほぼ何もできないような状況だって作ることができます。
それだけ自由度が高いということなんですが、代わりに戦略性や駆け引きは欠片もありません。1枚のカードで驚くほどのことができるため、コスト管理という意識が希薄です。
細かいことをいえば色々ありますが、ゲームとしてはかなり欠陥が多いですね。違法な改造車や戦車がそこら中を血眼で走っているようなものです。
ゲームとして欠陥を抱えルールが未整備なので禁止や制限だらけ
道路状況もダメで標識もでたらめ。公道なのに戦車がガンガン通るような状況です。最悪です。
よって、遊戯王は非常に禁止制限カードが多いです。これは公式大会で使用できるカードの枚数を制限するものなのですが、その種類はかなり多岐に登ります。
- 2014年8月末現在の公式大会で規制されているカード
- 禁止カード(1枚も入れてはダメ)=>62枚
- 制限カード(1枚しか入れられない)=>62枚
- 準制限カード(2枚までならOK)=>24枚
すごいですね。経緯は色々ですがこれだけのカードがゲームに影響をあたえるとされて規制を受けています。「作ったカードを規制するなんて馬鹿げている」というのは尤もですが大人の事情があるんでしょう。しかし、それでもこれほどのカードをただ規制するだけで終わっているのは情けないな、と思う次第です。
最近は新しい「ペンデュラム召喚」なんてのも作っているのですが、未だに理解されていません。
プレイヤーの質がちょっと……
基本的にTCG全体に言えるのですが、プレイヤー層は10〜20代男性でありその多くはあまり質がよろしくないのが現状です。あんのやろー(注意:筆者の個人的恨みによるバイアスがかかっています)
そもそも遊戯王はルールが未整備であったり露骨なパワーカードが発生しやすかったり禁止制限が多かったりと、環境が変わりやすいという側面があります。結果、短期間でやめるプレイヤーが多く発生し、ルールを的確に指導できる人材も育ちません。
隣の芝生ではありませんが、他のTCGがすごく羨ましいんですよ。知恵袋とか見ればわかりますが、遊戯王関連の質問はルールやサーチ関係ばかりですごく偏差値が低い。
それでもTCG全体としては完全な勝ち組なのですよ。意味は違いますが「悪貨は良貨を駆逐する」という状況ですね。
↑状況としてはこれの何十倍も苛立ちます。
遊戯王はPC業界で言うMacみたいに融通が気がずに閉鎖的だ。だがそれがいい
ここからが反撃のターン(何に?)
disったあとで申し訳ありませんが、遊戯王は現在急速に進化しています。特に今年になってから「パーフェクトルールブック」が出て、さらに「遊戯王OCGルールマスター認定」などのジャッジ関連にも積極的に動いています。
なお、タイムリーなことに本日の午前10時から第2回ルールマスター認定テストが開催される予定です。
アップルがOSXのベータ版を公開するようなもの
PC業界で言えば、Appleは時期OSの「Yosemite」のパブリックベータ版を公開したような珍事です。どういう状況か、ちょっとイメージしていただけたでしょうか?
今年になってからの遊戯王はかなり公式が頑張っている印象です。さきほどのように認定テストを開催して、広くプレイヤーにルールやジャッジ関連を訴求する試みをしています。
また、カードごとの裁定(細かい仕様)に関しても、数年前の倍近い密度と情報力を掲載しています。いったいどれだけの改革が内部で進んでいるのでしょうか?
遊戯王にはルールグルが魅了されるものがある
遊戯王の魅力の一つはそのルールの面倒臭さです。裁定基準が曖昧だったり、判断保留である「調整中」が大量にあることは変わりありませんが、一方でその面倒なルールを理解して整えることに情熱を燃やす人が大量に発生したという側面もあります。
非公式wikiである「遊戯王カードwiki」を見ればわかりますが、完全に公式を超えており、さらにwikiというジャンルで言っても驚くほどの情報量を有しています。
知恵袋にも多くのルール関係の識者がいるため、結構な確率で良回答をもらえたりします。そういう意味ではとても安心できるわけです。不適切なプレイヤーが多いのは事実ですが、それをフォローする大人も結構多いんです。
でたらめな仕様とバグだらけで有名な遊戯王ですが、それだけにルール自体に魅力を覚える要素は大量にあります。複数の要素絡めたややこしい計算や処理を、人間の手と頭だけでやらなければいけないTCGにおいて、こういう負の要素はかえって刺激となるのかもしれません。
アニメや漫画と絡めたカジュアルな遊びだって面白い
「カードゲームは資産ゲー」という風潮があり、より強力なカードを求めて強いデッキを構築することに情熱を傾ける傾向があります。
しかしそうすると環境は硬直しがちになり、流動性を失った挙句にクソゲー化するのは目に見えるでしょう。
いまは、そういうガチデッキをよしとしない人々でも安心して楽しめる場が増えつつあります。その試みが「ボスデュエル」や「コンセプトデュエル」などです。これはアニメや原作を元にした再現デュエルのようなもの。
また、原作をイメージした商品も販売されるなど結構テコ入れが激しいです。財布ポイントを失いがちですが、こういう側面からも遊戯王は楽しめるのはなかなかいい傾向だと思います。
イラストが素敵だ
TCGはイラストが命。ヴァンガード等の美麗なイラストとは違いますが、遊戯王だって負けていません。
ね?地味だと思われていますが遊戯王のイラストって結構素敵なものが多いんですよ。
まとめ
いつものごとく、話したいことを話してみました。これが真実だとかそうでないかは別にして、遊戯王というものにちょっとでも興味を持ってもらいたいなと思います。とりあえずコンビニやおもちゃ屋でパックを1つ買うくらいでいいと思います。
ちなみに私はガチガチのルール系YP(遊戯王プレイヤー)です。遊戯王のルールにとりつかれたのでなかなか抜けだせないでいます。でもまだルールマスター認定テストには合格していないんですよね(TдT)
あ、ブロフェスであった方々の紹介をしていなかった。けど今度にしよう。ちなみに、さきほどのozpaさんの記事にあった写真に、自分の後ろ姿がバッチリ写っていました。赤い服の男ね。
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