《暗遷士 カンゴルゴーム》って、非常に優秀なカードだと思うんですよ。カードの対象を入れ替えるという、単純だが強力な効果は色んな場面で使えます。問題はそれを相手が許さないので、戦闘破壊などで除去されることでしょうか?
で、このカードの特徴である「正しい対象となる別のカードに移し替える」というのは一体どういうことなのか。具体的に解説してみようと思います。
注意:「カンゴルゴーレム」ではありません。
- 暗遷士 カンゴルゴーム
- 闇属性・ランク4 岩石族/エクシーズ/効果 ATK2450/DEF1950
- レベル4モンスター×2
フィールド上のカード1枚を対象にする魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その対象を自分・相手フィールド上の正しい対象となる別のカードに移し替える。
カンゴルゴームの基本情報
まずは基本情報から。
- ダメージステップでは発動できません。
- 効果を発動する際に、コストとして、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除きます。
- 移し替える先となる『自分・相手フィールド上の正しい対象となる別のカード』1枚を対象を取る効果です。(正しい対象となるカードが他に存在しない場合には発動できません。)
- 『フィールド上のカード1枚を対象にする魔法・罠・効果モンスターの効果』の発動に直接チェーンして発動する事になります。
- 同一チェーン上にて複数回発動する事はできますが、「暗遷士 カンゴルゴーム」自身の効果に直接チェーンして「暗遷士 カンゴルゴーム」自身の効果を発動する事はできません。
公式でもこれらだけの制約がありますが、実際には目に見えづらい細かい以下のように規則があります。これらを理解できるようならば確実にルールマスターでしょうね。
- フィールド外や複数のカードを対象に取るものには意味を成さない
- その効果処理時までに移し替える対象がフィールド上に存在していなければならない
- 正しい対象は、公開情報の中でしか判断できない(エクストラやデッキの内容を考慮しなければいけない状況では移せない)
カンゴルゴームは何をどうするのか
サンダーブレイク等の破壊を別のモンスターにすることができる
相手プレイヤーが《サンダー・ブレイク》を発動し、《暗遷士 カンゴルゴーム》自体を対象にしたとします。このとき、相手のフィールド上に別のカード(モンスター・魔法・罠)が存在しているならば、カンゴルゴームはサンダー・ブレイクにチェーンして相手のモンスターを対象に効果を発動します。
- チェーン1
- サンダー・ブレイク(対象:カンゴルゴーム)
- チェーン2
- カンゴルゴーム(対象:相手フィールド上のカード)
カンゴルゴームの効果が適切に処理された場合、サンダーブレイクで破壊されるのは相手のカードとなります。間違いやすいですが、カンゴルゴームは「対象を変更するだけ」なので、それ自体に破壊効果等は一切ありません。
よって、実際に相手のカードが破壊されるのはサンダーブレイクの処理によるものです。
直接チェーンしなければいけない
意外と面倒くさいのですが、発動に対してカンゴルゴームを直接チェーンしないといけません。
さきほどのサンダーブレイクを使えば、自身を対象にとったサンダーブレイクにチェーンせず、他のカードを割りこませると対象を移すことができなくなります。
例えば、「チェーン1:サンブレ」「チェーン2:月の書」などとすると、カンゴルゴームはサンブレの対象を変更できません。可能なのは月の書ですが、ここで月の書の対象にできる他の代替モンスターがいなければ、発動すらできません。
青き眼の乙女の記事が参考にあるかと思います。
対象を取らないカードにはチェーンできない
サンダーブレイクは「フィールド上のカード1枚を対象にして発動する」カードです。フィールド上であればモンスターでも魔法・罠でもペンデュラムでも対象にできます。ですからカンゴルゴームはその対象を別のカードに移すこともできます。
しかし、そもそも対象を取らないものや、フィールド以外のカードを対象にするものにはカンゴルゴームは使えません。
- 氷結界の龍トリシューラ
- 大嵐
- 増援
- ミラーフォース
- 死者蘇生
- マインドクラッシュ
例として挙げましたがこれ以上に大量のカードがカンゴルゴームの守備範囲外にあります。
カンゴルゴームで移し替えられるのか、わかりづらいもの
「フィールド上のカードを対象に取るのならばなんでいい」というのは誤りです。テキストにも記述されていますが移し替える正しい対象がなければいけません。
スクラップ・ドラゴンなどの2枚以上を対象に取るカードは移せない
《スクラップ・ドラゴン》や《恐牙狼ダイヤウルフ》などは、2枚以上のカードを対象にして発動する効果です。このようなものにはカンゴルゴームの効果を発動することはできません。
必ず「フィールド上の1枚」を対象にしないと条件が成立しないからです。
【公式裁定】相手フィールドのカードと自分フィールドのカードを1枚ずつ対象に取る効果に「暗遷士 カンゴルゴーム」の効果を発動できますか?
逆に、《氷帝メビウス》のような「2枚まで対象にする」というカードで、1枚しか選ばないのであればそれを変更することはできます。
次元幽閉は攻撃モンスターだけを対象にするので移せない
《次元幽閉》は、攻撃してきたモンスター1体だけを対象にするカードです。カンゴルゴームがこのカードの対象を鬱蒼する場合、必ず次元幽閉の効果を受けるべきモンスタが他にいないといけません。しかし、攻撃しているモンスターは次元幽閉が対象にしている1体しかいません。
よって、自分や相手フィールド上に他のモンスターが存在していても、カンゴルゴームは対象を移すことができません。
ヴォルカザウルスは自分のモンスターにしか移せない
《No.61 ヴォルカザウルス》や《ガントレット・シューター》などは、「相手モンスター」を対象にするカードです。よって、カンゴルゴームが移せる対象はヴォルカのコントローラーから見て自分フィールド上にいるモンスターとなります。
例えば自分の場の《E・HERO ネオス》を相手のヴォルカザウルスの対象にされた場合、カンゴルゴームが移せるのは自身や他の自分フィールド上のモンスターに限られます。ヴォルカザウルスに移すことはできません。
【公式裁定】「ガントレット・シューター」の効果にチェーンして「暗遷士 カンゴルゴーム」の効果を発動する場合、対象はどのように選んで発動しますか?
聖剣EX-カリバーンは「聖騎士」モンスターにのみ移せる
《聖剣EX-カリバーン》は「聖騎士」モンスターにのみ装備できるカードです。装備カード全般はフィールド上のどのモンスターにでも装備できますが、このような名前を指定するカードはその条件を満たしていなければいけません。
カンゴルゴームも同様で、EXカリバーンの対象を全く無関係のモンスターや魔法・罠に変更することはできず、必ず聖騎士モンスターを選ぶ必要があります。
その際には、どちらのフィールド上の聖騎士モンスターでも構いません。
カンゴルゴームが対象にしたカードが効果処理前にフィールドを離れると対象の変更は起きない
相手が《月の書》をカンゴルゴームを対象に発動し、カンゴルゴームがそれを相手の《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》を移そうと効果を発動しました。ここでさらに相手が《強制脱出装置》をそのヘル・アーマゲドンを対象に発動。
このまま処理を行うと、脱出の効果によってヘル・アーマゲドンはフィールドを離れ、そのあとでカンゴルゴームと月の書が適用されることになります。しかしヘル・アーマゲドンがフィールドを離れたために「月の書の正しい対象にする」ことができなくなりました。結果、カンゴルゴームの効果は不発となり月の書の効果で裏になってしまいます。
尤もカンゴルゴームは1ターンに複数回の発動が可能なので、強制脱出装置に更にチェーンして別のモンスター移してしまえば、月の書をヘル・アーマゲドンに対して使うことができます。
ランクアップマジックの移し替えは、特殊召喚先が同一になるようにしなければならない
wikiのQ&Aにありましたが、やや複雑なので簡単にいいます。
まず、エクストラデッキというの互いに非公開情報です。この非公開情報を扱うカードの対象を変更するためには色々と制限があるということでsう。
例ではSHArkKightをランクアップの素材に指定しています。このときにはそのランクアップ先としてのカードを相手が持っていることを意味しているので、「水族ランク5のCNoと名のついたモンスター」をランクアップするカードとして機能しています。
カンゴルゴームはこの対象を別に変更するためには、「水族ランク5のCNoと名のついたモンスター」にするためのモンスターにしか移せません。なかなか難しいので別の機会にでも紹介します。
カンゴルゴームがどんな時に役立つか
大雑把に言えば、自分のカードを守るときに役立ちます。
カンゴルゴームだけがあってもあまり意味はありませんが、他のモンスターや魔法カードを《強制脱出装置》や《サイクロン》等から一時的にでも守る際に活躍するでしょう。
また、対象を取る効果は破壊やバウンス等だけでなく、強化や無効化系もあります。カンゴルゴームがあるだけで《エフェクト・ヴェーラー》や《ブレイクスキル・スルー》の牽制になります。また、単純な装備カードも発動しづらくなるので、数ターンを稼ぐには意外と重宝する存在だったりします。
まとめ
カンゴルゴームについてもう一回まとめておきます。
- ダメステ不可
- (書いていませんが)誘発即時効果
- 移し替える対象1枚を対象に取る
- 効果処理時に対象にしたカードがフィールド上になければならない
- 移し替える対象は、直前の効果にとって正しい対象とならなければならない
- 対象を取らない効果にはそもそも使えない
- フィールド上のカード1枚を対象に取るものにしか使えない
[…] です。こちらのサイトで紹介されています。 […]
[…] ■【Ingress】謎の生命体「イングレスおじさん」の正体【…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…
[…] Pokemon GOのリリース前に4月頃からテスターがβ版を…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…