コミケで待機している方々、お疲れ様です。行列をつくるだけで一日の大半を消化している人もいるのではないでしょうか?関係無いですが85回もつづいているんですね。
さて、コミケ会場で遊戯王プレイヤーを探すちょっとしたコツを今日は話したいと思います。「俺のターン、ドロー!」と叫ぶあの方々のことです。
1:髪型や服装がおかしい
デュエリストにとって最も重視すべきは容姿、特に髪型です。デュエルの最中に相手の目線を奇抜な髪に向けることで集中力を奪い、ありもしないカードを勝手に生み出す工夫をするためです。
よく、アニメ主人公のデッキから入れたはずのないカードが勝手に出てくることがありますね。あれは全て対戦相手や視聴者の目をおかしな髪型に集めた上で行っているトリックなのです。いわゆる「ミスディレクション」。カードを操るデュエリストは、別の側面ではマジシャンでもあります。
マジシャンである彼らの髪型はどこか奇バツ。妙に脂ぎっていたり、不自然に長髪だったり、色が変わっていたり、時に不思議な香りで相手を翻弄します。それは服装などにも現れており、たまにライダースーツのデュエリストも存在するとか。
2:財布の中身(ライフポイント)が減るたびに後方へ吹っ飛んでいる
全く不思議なことではありませんが、カードゲームではよく人の生命が左右されます。デュエルに負けると肉体が消滅したり、魂をカードに封印されるなんてことは遊戯王ではよくある体験です。
デュエリストにとって、デュエルとは遊びではなく互いの命を賭けた文字通りの決闘なのです。
互いの命がかかるデュエルにおいて、ライフポイントの減少とはすなわち命への危機です。命の危機が訪れると、それが現実への不可視の力場としてデュエリストを襲います。アニメやマンガで、ダメージをうける度に後方に吹き飛んで地面を転げまわっていますね。命を削ることに比例して身体へのダメージがああやって返ってくるのです。
当然、デュエルは日常生活の一部ですから、常にデュエリストの周りにはこの力場が発生していることになります(変に近寄りがたい人がいたらもしかしたらデュエリストかもしれません)
ゆえにデュエリストの多くは、日常生活でなんらかのダメージを受けると、不可視の力で後方に吹っ飛んでしまうというリスクを常に負っています。突然倒れたり苦しんだりぶつぶつと呟いて気絶するなど、人によって受ける影響は様々です。
コミケで心配されるのはお金の問題です。ただでさえ困窮しているのがデュエリスト。全財産をもって出かける決闘者にとって、紙幣はカード、硬貨はトークン。薄い本やスリーブを購入する毎に自身のライフは急降下してしまい、不可視の力場で吹き飛ぶのはやむを得ないでしょう。
コミケ会場で倒れている人を見かけたら、デュエルで負けたのだと、そっとしておきましょう。念のため救急車を呼ぶといいかもしれません。
3:先行を譲る
デュエリストなら誰もが知っている死亡フラグ「先行はもらった!」。主に敵や、味方の噛ませ犬が使うセリフとして有名です。
遊戯王では先行を自分から宣言するとほぼ確実に負けます。デュエリストなら必ず2ターン目からスタートするのが定石でしょう。日本人の奥ゆかしさゆえでしょうか?
ゆえにデュエリストは日常から他の人に前を譲る癖がついています。
車を運転していても、
横断歩道を渡るにも、
優先席も、
宝くじの一等も、
パチンコの当たり台も
恋人すらも。
そしてコミケで最も大事な「列の先頭」というポジションすらデュエリストは譲ってしまいます。先頭に立てば「先行をもらった」ことになり、それは自身の死を意味するからです。
もし先頭にいる人がデュエリストかどうか知りたければ「おい、デュエルでケリつかようか?」と強い口調でいってみるといいかもしれません。デュエリストなら、先行を譲ってくれること間違いありません。デュエリストでないなら、、、知りません。
薄い本目当てでもそれは同様で、限定数冊のものを欲しくても必ず隣の人に先行を譲ります。彼らの紳士的な態度は多くの人から賞賛を得ることがありますが、実は苦渋の選択ゆえの行動だったのです。
多くのデュエリストが独り身である理由は、他の人に一番を譲っているがゆえなのがよくわかります。
先行は譲る。ライフも守る。どちらも行わなければいけないのがデュエリストの辛いところです。
4:嫁(精霊)と会話している
デュエリストは誰もが「俺の嫁」を持っています。ある程度のデュエリストともなれば、精霊を日常から召喚して会話をすることだって可能です。
中には「淡青の美少年」を傍らに置くという大先生すらいますから世の中は計り知れません。
とにかく、デュエリストは常に精霊と生活を共にしているわけです。そんな彼ら彼女らが、恋人に話しかけるかのごとく虚空を見て何かつぶやくことはもはや普通の光景です。
それがデュエリストの掟。もしも精霊の機嫌を損ねるようなことがあれば、世界の危機を救えないことだってあるのです。
精霊はデュエリストを励まし、鼓舞し、支え、歓喜し、慰め、最後に心から愛するのです。そんな俺の嫁、もとい精霊への告白はコミケ会場ですらデュエリストは怠りません。虚空や薄い本や抱きまくらにすら精霊は宿っています。彼らの紳士な愛情表現こそが世界を救う鍵なのです。決して邪魔してはいけません。
5:世界を救いながらコミケの行列を制御する。そう、遊戯王ならね
photo credit: nrkbeta via photopin cc
デュエリストは世界を救っています。邪神を倒したことは数限りなく、異世界や過去へ行くことだって通常業務のうちです。最近では電車内でのデュエルが行われていますが、あれもデュエリストの活躍があってこその結果です。(良い子は真似しないように)
ではデュエリストたちはコミケ会場で何をしているのでしょうか?
カードゲームをするだけで世界を救えるほどの実力を持つ彼らは、コミケという日本史に残る壮大なお祭りに貢献していないわけがありません。世界が1枚のカード(新説では2体の龍)から生まれたように、デュエリストは世界やコミケの成り立ちに関わっているのですから。
さあ、もうお分かりでしょう。
大行列を神の視点のごとく操作し、暑さ寒さに打ちひしがれるお客さんの心を和ませ奮い立たせる名言を連発。そして後にはチリひとつ残さず颯爽と消えてゆく孤高の戦士たち。
ええ、別名「コミケスタッフ」こそが真のデュエリストです。カードを操るデュエリストにとって、行列の操作が容易いのはいうまでもありません。
なぜデュエリストであり世界を何度も救う彼らがスタッフ業務をしているのかは不明です。しかし、世界や病床の少女の命を救う彼ら彼女らのチカラがなければ、コミケがここまで大きくなることもなかったことでしょう。
またコミケスタッフによって整然と並べられ戦いに赴く兵士達には、既に「コミケマジック」という永続魔法が発動しています。
コミケマジックによって、あなたは別に欲しくはないもの普段は買えないものでも平気で大枚をはたいてしまうでしょう。日頃からあんなにお金を節約していても、誘惑という名のカウンタートラップには勝つことができません。
戦後の日本史に必ず登場するコミケという一大イベント。それを支えるデュエリスト、もといコミケスタッフの協力により、今日もコミケの平和は守られています。一体彼らは何回世界を救えば気が済むのやら。
もし、コミケ会場で上記のどれかに当てはまりそうな人を見かけたら大きな声で「おい、デュエルしようぜ!!」と声をかけてあげてください。ただしコミケ会場でデュエルをするとゴヨウ・ガーディアンのような禁止級の怖い人を特殊召喚してしまうでしょうから、心のなかで呟いてください。
また、自身がデュエリストだと気がついた人はぜひこのブログを購読してください。世界が変わります、たぶん。
さいごに
遊戯王プレイヤーといえば、どちらかといえばマナーの悪い人という印象を持っていませんか?確かにそのようなひとも多くいます。しかし私達は自助努力を続けています。どうか温かい目で見守ってください。
では、コミケ参加へのタイミングを逃してしまったのでここいらでサレンダーします。あと、できればはてブしてもらうとめちゃくちゃ喜びます。
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