《エフェクトヴェーラー》がスタダやラビットを無効にできる理由

ウサギ

スターダスト・ドラゴンの破壊効果やレスキュー・ラビットの特殊召喚効果は自身をリリースまたは除外して発動します。実はこの効果はエフェクト・ヴェーラーで無効にすることが可能です。リリースして墓地に送られているのに、なぜヴェーラーで無効にできるのでしょうか?

それは「無効にした状態で効果をフィールド上で発動している」ためです。

エフェクト・ヴェーラーの効果の有効範囲は以下のとおりです。

  • 永続効果
  • 無効にしている状態でフィールド上で発動した効果

1:ヴェーラーの効果を適用後に自身をリリースしても効果は無効になります

スターダスト・ドラゴンのように発動コストとしてフィールド上の自分自身をリリース・除外するカードは結構あります。それらにエフェクト・ヴェーラーの無効化を適用したとします。

エフェクト・ヴェーラー スターダスト・ドラゴン 対象

ヴェーラーは発動ではなく、発動した効果を解決時に無効にします。つまり無効にされていてもスターダスト・ドラゴンはその効果を発動して自身をリリースすることが可能です。

しかしスターダスト・ドラゴンの効果は墓地で発動しているわけではなく、あくまでもフィールド上で発動しています。

エフェクト・ヴェーラー スターダスト・ドラゴン リリース

墓地に行ったのは発動後のカードであって、スタダの効果自体はフィールド上で発動しフィールド上で解決します。ヴェーラーは対象にしたカードがいなくてもその効果そのものを無効にするため、カードの行き先に関係なくフィールド上で発動したスタダの効果を無効にします。

エフェクト・ヴェーラー スターダスト・ドラゴン 無効

サイクロンで効果を無効にできない理由の反対だと考える

サイクロンでは発動した魔法・罠カードの効果を無効にできません。それはカードを破壊しても効果まで無効にしているわけではないからです。

ヴェーラーは逆です。効果を無効にしているのだから、無効にした状態で発動されカードが墓地に行っても無効化は働くということです。

ここで気をつけるべき点ですが、「効果が無効になる ≠ 効果が発動しない」ということです。初心者がよく間違って使い混乱のもとになります。間違っても「ヴェーラーで無効にされたスターダスト・ドラゴンは効果を発動できない」と表現してはいけません。

ポイント

エフェクト・ヴェーラーの効果を適用したカードがフィールド上で効果を発動し、カードがフィールドを離れても、無効にされた状態で発動しているのでフィールド上で発動した効果は適用されない

2:カードカーDの発動にチェーンしてヴェーラーを使うことはできません

ヴェーラーによる無効化はカードカーDのドロー効果にも有効です。しかし相手が効果を発動してからでは遅いのです。

相手プレイヤーがカードカーDを召喚しました。その後、カードカーの起動効果を発動。当然、カードカーはコストを支払い自身をリリースします。

エフェクト・ヴェーラー レスキューラビット カードカーD

自分はヴェーラーを使って無効にしようとしますが、自身に優先権が回った時点で既にカードカーの発動行為は終わっているため、肝心のカードカー自体がフィールド上に存在しません。フィールド上に無いカードを対象にはできないため、ヴェーラーはその効果を発動することすら不可能だということです。

エフェクト・ヴェーラー レスキューラビット カードカーD

もしもカードカーDの効果を無効にしたければ、相手が起動効果を発動する前にヴェーラーを使ってしまうことです。

カードカーDの召喚直後、相手が優先権を放棄したらすかさずヴェーラーを手札から発動してカードカーを無効にしましょう。そうすれば相手が起動効果を発動できる状態になっても、フィールド上には発動しても無効になるカードカーが存在することになります。

スタダ以外にヴェーラーで無効にできるカード達
  • ミスティック・パイパー
  • ライトロード・アーチャー フェリス
  • ジェムナイト・アレキサンド
  • ならず者傭兵部隊
  • 魔導召喚士テンペル
  • ローンファイア・ブロッサム