基本中の基本。だけど大事なエフェクト・ヴェーラーに関する5つのルール

エフェクト・ヴェーラー》は様々なデッキでよく見かける優良カードです。誰もが使いたがるのですが、どうしても間違った用法が目立ちます。今回は初心者向けの解説として基本中の基本に絞って解説しますが、とても役立つ情報だと思っています。

遊戯王カード 【 エフェクト・ヴェーラー 】 DP10-JP007-R 《デュエリストパック 遊星編3》
エフェクト・ヴェーラー
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。
この効果は相手のメインフェイズ時にのみ発動できる。

1. まずはどんなときに発動できるのかを理解する

エフェクト・ヴェーラーが相手モンスターを無効にするためには、少なくとも以下の条件が必要です。

  1. 相手のメインフェイズであること
  2. 自分の手札に《エフェクト・ヴェーラー》があり、相手フィールド上に表側表示の効果モンスターが存在していること

エフェクト・ヴェーラーはスキルドレイン禁じられた聖杯と違って、発動できるタイミングが限られています。相手のメインフェイズ時にしか発動できないのです。自分のターンに発動することは不可能ですし、相手がバトルフェイズに入ってしまっても、手札に残ってしまいます。

また、ヴェーラーは手札にあってはじめてその効果を使用することが可能です。フィールドや墓地にあるとただのチューナーでしかありません。

そして、効果を使用できるのは「表側表示の効果モンスター」だけですので、ジェムナイト・パールや通常モンスターに対して使うことができず、また裏守備モンスターにも使用できません。

2. 無効にできるのは「フィールド発動」か「永続効果」です

「エフェクト・ヴェーラーで無効に出来る範囲」は少しむずかしい印象を持たれがちですが、要するにフィールド上で発動する効果永続効果の両方を無効にできます。

どちらもあまりに多いのですが、例えば以下の様なカードを無効にできます。

ヴェーラーで無効にできる効果
[起動効果] No.50ブラックコーン号
[誘発効果] E・HEROエアーマン
[誘発即時効果] ヴェルズ・サンダーバード
[永続効果] ガチガチガンテツ

これらの起動効果・誘発効果・誘発即時効果はそれぞれフィールド上で発動する効果です。
よって、ヴェーラーの効果で無効化することができます。また、ガチガチガンテツに使うとその永続効果が適用されなくなってしまい、戦闘破壊が可能となります。
なおリバース効果もフィールド発動ですが、ヴェーラーが裏守備モンスターに対して打てないため除外しています。

この他にも無効化可能なモンスター効果は存在しますが、複雑になるので割愛します。

↑これや

↑これも参考にしてください。

3. 相手の効果にチェーンすることができます

「チェーン」の説明は省きます。

例えば《No.50ブラックコーン号》がその効果を発動した時、手札にあるエフェクト・ヴェーラーをそのブラックコーン号を対象に発動することで、無効化することができます。エフェクト・ヴェーラーの効果自体は「誘発即時効果」。よって、他のカードにチェーンして発動することが可能です。

もちろん必ずしもチェーン発動することはありません。単独で発動することももちろんできます。

4. 手札・墓地・エクストラ・除外ゾーンで発動する効果を無効にはできません

無効にできるのは、モンスターがフィールド上で発動する効果か、フィールド上にいないと適用できない永続効果に限ります。単純な話、それ以外で発動する効果を無効にはできないということです。なぜならば、フィールドを離れた後で発動した効果には、ヴェーラーの無効化が適用されていないためです。

  • 《クリッター》のサーチ効果
  • 水精鱗(マーメイル)》の特殊召喚効果
  • A (アーリー)・ジェネクス・バードマン》の特殊召喚効果
  • 《E・HERO アブソルートZero》の破壊効果

アブソルートZeroに対してエフェクト・ヴェーラーを発動することは可能です。その場合には攻撃力上昇効果だけが無効化されます。しかし、フィールドを離れた時の破壊効果には影響しません。フィールドを離れた後で発動するため、ヴェーラーの無効化の範囲外になるためです。

4. 発動を妨害することはできません

とっても大事な部分なので強調しておきますが、ヴェーラーによって無効にしたモンスター効果を発動することは可能です。ネット上には誤解されるような表現がとても多いのですが、「効果を発動できない」と「効果を無効にする」は全く違います。※特に知恵袋の回答の半数以上が誤った表現を使っているので、信用しないほうがいいでしょう。

4-1. 発動コストは支払えます

例えば《氷結界の龍ブリューナク》に対してヴェーラーの効果を発動。このブリューナクはエンドフェイズまで無効化されていますから、バウンスはできません。しかし効果の発動そのものは可能なのです。

発動するためにはコストとして手札を消費します。この発動コストはヴェーラーでも妨害できません。捨てた枚数分だけフィールド上のカードを対象にできます。もちろんどのカードもバウンスできませんが、手札を消費する目的で発動することはできるのです。なおこれは空打ちには含まれません。

5. 無効化されてもフィールドを離れれば再度有効になります

効果を無効にされたモンスターも、フィールドを離れるなどすれば無効化を解除することができます。例えば《E・HEROエアーマン》の召喚時効果をヴェーラーで無効化されたとします。このエアーマンを手札に戻したり墓地に送った後、そのターン中に特殊召喚すれば再び効果を使いカードをサーチすることが可能です。

起動効果等も同じです。無効にされたターン中にフィールドから離れれば、1ターンに1度の効果も再び使用することができ、無効化も解除可能です。

最後に

ヴェーラー・スキルドレイン・聖杯等の無効化カードは、間違った使い方をされやすいと思っています。実際、対戦した相手の多くは無効に出来る範囲をあまり理解していないことが大半でした。ここに書いてあることはとても基本的なことです。なんとなくでいいので、覚えておいてもらえると幸いです。

(ヴェーラーを)打っていいのは打たれる覚悟のあるやつだけだ。

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