《招来の対価》は何体リリースしても得られる効果は1つだけ

De profundis  the depths of sorrow

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EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-で収録された《招来の対価(しょうらいのたいか)》の具体的な使い方を説明します。

目次

  1. 複数体リリースしても効果は1つしか適用できない
  2. 既にリリースを行ったターンに招来の対価を発動しても効果は適用する
  3. リリースであればコストもしくは効果でも構わない
  4. エンドフェイズに効果は発動しない
招来の対価
【 遊戯王】 招来の対価 ノーマル《 エクストラパック ソード・オブ・ナイツ 》 ep13-jp008
通常魔法
このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このターン自分が手札・フィールド上からリリースしたトークン以外のモンスターの数によって以下の効果を適用する。
「招来の対価」は1ターンに1枚しか発動できない。

  • 1体:デッキからカードを1枚ドローする。
  • 2体:自分の墓地のモンスター2体を手札に加える。
  • 3体以上:フィールド上に表側表示で存在するカードを3枚まで選んで破壊する。

1:何体リリースしても効果は1個しか使えない

多くの人が間違えるのがこれです。

例えば儀式召喚のために3体のモンスターをリリースしていたとします。すると当然プレイヤーは招来の対価の3つ目の効果である破壊効果を使うわけですが、1つ目のドロー効果と2つ目のサルベージ効果を使うことはできません。

適用出来る効果は3つの内のどれかということになります。くれぐれも3体リリースしてドローもサルベージも行おうとしないように。

2:既にリリースを行ったターンに招来の対価を発動しても効果は適用する

招来の対価は、リリースを行う前でも後でも発動することができます。《魔導書の神判》と違う点がここです。神判は、その発動後に発動した魔法カードの数によって効果が変化します。しかし、既にリリースを行った後で招来の対価を発動しても前後で発生したリリースを招来の対価はちゃんと数えます。

仮に、儀式召喚をして1体のモンスターを手札からリリース。その後、招来の対価を発動してさらにアドバンス召喚を行ったとします。

招来の対価の前に1体のリリース、後で1体のリリース。これでも2体分のリリースと扱うので、招来の対価の2つ目の効果を適用することになります。

3:リリースはコストでも効果でも構わない

リリース行為であればなんでも大丈夫です。

招来の対価でカウントするリリース
  • アドバンス召喚
  • 幻獣機や聖刻龍のコスト(トークンを除く)
  • 儀式召喚

他にもカードコストとしてモンスターをリリースする行為でも大丈夫。

逆にリリースでない行為は以下のようなものです。

招来の対価でカウントしないもの
  • シンクロ召喚・融合召喚の墓地送りやエクシーズ素材を取り除く行為
  • 戦闘・カードによる破壊
  • デッキや除外ゾーンから墓地にカードを送る
  • エンドフェイズ時の手札調整

4:エンドフェイズに効果は発動しない

招来の対価は、エンドフェイズに効果を使うカードです。通常魔法であるために発動できるのは自分のターンのメインフェイズのみ。よってカードの発動から実際に効果の適用まで時間差があります。しかしエンドフェイズの効果は一連の処理として扱うので、エンドフェイズに効果発動することはありません。

これが何を意味するかというと結構多くのことが影響します。

  • エンドでスターダスト・ドラゴンが破壊効果を無効にできない
  • DDクロウなどによる妨害が実質出来ない

エンドフェイズにカードを破壊する効果を適用しても、発動する効果でないためにスターダストドラゴンはそれにチェーン出来ません。スタダは破壊する効果にチェーンして初めて使えるからです。ただし、招来の対価発動時にそれをスタダで無効にできるかは公式裁定を待つしかありません。

また、2体をリリースした時に墓地のカードをて札に加えることができますが、それを相手はDDクロウなどで妨害することは基本的に出来ません。なぜならば発動しないためにクロウをチェーンすることが出来ず、相手がカードを選択しても何もできないのです。

あらかじめDDクロウで除外しても、他のカードを選択すればいいのであまり意味がありません。

まとめ

招来の対価は使いドコロが意外と難しいカードです。リリースを積極的に行うデッキの場合、発動してもデメリットは小さいでしょう。しかし逆に破壊効果ばかりを使う羽目になって自分のカードを破壊しかねません。破壊するのは3体の表側表示カードですから、相手フィールドが手薄なら自分のカードを破壊することになるのです。

ドローしたい場面でも、必ずしも1体だけリリースするとは限りません。リリースという行為が調整しづらいのがこのカードの使い勝手の悪さにつながっているようです。

ただしエンドでの効果は妨害されにくいために、一度発動したならば高確率でアドバンテージを取れます。魔導書の神判とくらべてしまいがちですが、【リチュア】などに忍ばせると面白いでしょう。

なお、「招来」とは「人を招いて来るようにさせること」という意味があります。カードイラストからも分かる通り、儀式召喚に失敗してその対価として大切なモノを失ったようです。