スキル・プリズナーが強力だと言われる7つのポイント

Sara K. Byrne, Old Idaho State Penitentiary -- Boise, ID

スキル・プリズナー》が人気です。
通常罠ですが墓地からも発動できるため、エフェクト・ヴェーラーのような使い方もできるのがその理由です。でもテキストがわかりづらいのでもう少し噛み砕いてみます。

スキル・プリズナー
遊戯王カード LVAL-JP078 スキル・プリズナー(レア)遊戯王ゼアル [レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント]
通常罠
自分フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。
このターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。
また、墓地のこのカードをゲームから除外し、
自分フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。
このターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

スキル・プリズナーは通常罠として発動できることに加えて、墓地にあるときにコストとして除外して同じ効果を使うことが出来ます。スキル・サクセサーやブレイクスルー・スキルとほとんど同じ扱いです。しかもこのカードはモンスター効果を無効にできるので非常に優秀。

ではこのカードは具体的にどう使うのでしょうか

例えば以下の様な使い方をできます。

相手の《No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)》が自分フィールド上の《E・HERO アブソルートZero》を対象にして効果を発動しました。このとき、スキルプリズナーのカードを発動するか墓地から除外して効果を発動。その対象をZeroとします。

No.101 S・H・ArkKnight E・HERO アブソルートZero スキル・プリズナー

No.101 S・H・ArkKnight E・HERO アブソルートZero スキル・プリズナー

スキル・プリズナーでアークナイトの効果を無効化

逆順処理でZeroにスキルプリズナーの効果が適用。次にアークナイトを処理しますが、Zeroにかかったスキルプリズナーによって無効化されてしまいます。

無効にできるモンスター効果は《セイクリッド・プレアデス》《No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)》《カオス・ソルジャー 開闢の使者》《エフェクト・ヴェーラー》《海皇の重装兵》《魔導戦士ブレイカー》等があります。数が多いので全部は載せられません。

逆に対象をとらないモンスター効果には意味がありません。《No.39希望皇ホープ》(攻撃無効化)《CNo.69 紋章死神(デス・メダリオン)カオス・オブ・アームズ》(全体破壊)や《D-HERO Bloo-D》(永続効果)には干渉しません。当然、魔法罠にはいっさい対抗できません。

また、ダメージステップには発動できないという欠点がありますが、それはあらかじめ発動しておくことで解決します。

スキル・プリズナーはモンスター効果の無効化ではありますが、《禁じられた聖杯》よりも《禁じられた聖槍》に近いものです。スキル・プリズナーを対象にしたカード自体には何の影響もなく、そのカードに対するモンスター効果だけが無効になるからです。

無効にするイメージですが、スキルプリズナーがカードの周りをバリアのようなもので覆う、と考えてください。

では少し具体的にスキルプリズナーの使い方を解説します。

1:スキル・プリズナーは魔法・罠・モンスターのどれでも守れる

スキルプリズナーの特長は、カード単体をモンスター効果から守るという点です。守れるカードは自分フィールド上に存在するカードならばなんでもよく、裏守備のモンスターやトークン・フィールド魔法まで守備範囲が及びます。

禁じられた聖杯や聖槍は、表側表示のモンスターにしか使えません。使い方が全く異なりますが、それらでカバーできなかった範囲を見事に補っているのがわかります。

逆に守れない・対象に取れないものはいくつかあります。

  1. カウンターなどの非カード
  2. エクシーズ素材
  3. フィールド上に出ていないカード
  4. 相手フィールド上のカード

魔力カウンターやエクシーズ素材はフィールド上にありますが、カードとして扱いません。よって対象にすることが出来ません。また手札や墓地にあルカードを守ることは出来ません。当然、相手フィールド上のカードに使うことはできません。

2:対象を取るモンスター効果ならば手札・墓地で発動するカードも無効にできる

スキルプリズナーはモンスター効果を無効にするカードです。スキルドレインやエフェクトヴェーラーがフィールド上のモンスター効果だけを無効にするのに対して、このカードは手札や墓地で発動したモンスター効果も無効にできます。

《武神器ームラクモ》や《エフェクト・ヴェーラー》に対しても有効です。いままでこのような手札や墓地で発動するカードに対しては《メンタル・ドレイン》や《ソウル・ドレイン》が有効でしたが、スキルプリズナーがでてより防ぐ手段が増したと言えます。

3:墓地からもスペルスピード2の効果として発動できるので相手ターンに無効にできる

セットされたスキルプリズナーはスペルスピード2の通常罠として発動することができます。しかし同時に《スキル・サクセサー》や《ブレイクスルー・スキル》のように墓地にある状態からコストとして除外することで、その効果を発動することが可能です。

また、ブレイクスルー・スキル等と異なり「相手ターンに墓地から効果をスペルスピード2で発動できる」のが特長です。墓地にあればいつでも発動可能で、相手モンスターにチェーンして発動することもできます。チェーン発動する必要もないため、相手にとっては墓地にあるだけで厄介な存在となります。

4:ショックルーラーやサイコショッカーに妨害されない

No.16 色の支配者ショックルーラー》はあらゆる魔法・罠カードの発動や効果モンスターの効果の発動を妨害します。しかし欠点もあっても、魔法・罠のカードの発動以外には効かないのです。

Question
「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」の効果によって”魔法カード”または”罠カード”が宣言されている場合、既に表側表示でフィールド上に存在し、効果が適用されている永続魔法または永続罠の効果を発動する事はできますか?
Answer
「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」の効果によって”魔法カード”または”罠カード”が宣言されている場合でも、既に表側表示でフィールド上に存在し、効果が適用されている永続魔法または永続罠の効果を発動する事はできます。

「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」で魔法または罠を宣言した場合、永続罠等の”効果の発動”はできますか?

スキルプリズナーの墓地発動はあくまでも「墓地にある罠カードの効果を発動」しているのであって、「カードの発動ではない」という点に気をつけてください。罠カードの発動とは、罠カードをフィールド上に表側表示で出すことを意味しているため、墓地の効果の発動は全く関係ないことになります。またサイコショッカーやお触れも墓地の発動には干渉しませんし、魔宮の賄賂も発動ができません。

よって、現在のところ墓地にあるこのカードを妨害するのは「ネクロバレー」や「霊滅術師カイクウ」くらいしかありません。

5:一度無効化効果を適用するとそのターン中はあらゆる対象を取るモンスター効果から守れる。ダメージステップ中も有効

聖槍を使ったモンスターは、そのターン中に魔法罠の効果を受けません。スキルプリズナーも同じです。効果を適用したモンスターに対しては、そのターン中あらゆる対象にするモンスター効果を弾きます。

アークナイトの効果を無効にしたターン、今度は《ゴーストリックの魔女》がそのアブソルートZeroを対象に墓地送り効果を発動したとします。しかし一度スキルプリズナーの効果が適用されているため、ブラックコーン号は発動してもアブソルートを墓地に送ることができません。

No.101 S・H・ArkKnight E・HERO アブソルートZero スキル・プリズナー ゴーストリックの魔女

スキル・プリズナーの適用後は他のカードも無効になる

なお、無効化自体はチェーンブロックを作りません。

また、《銀河眼の光子竜(ギャラクシー・アイズ・フォトン・ドラゴン)》のようなバトルフェイズに発動するカードに対しても、あらかじめ使っておくことで効果を無効にしてしまえます。その無効化はダメージステップでも有効です。

6:ダイヤウルフやスクラップ・ドラゴンのように複数を対象にするカード効果も無効にする

スキルプリズナーはモンスター1体しか守れませんが、相手が複数のカードを対象にするモンスター効果ならば、対象にした他のカードも守ることが可能です。

《恐牙狼ダイヤウルフ》や《スクラップ・ドラゴン》は2体のカードを対象にして発動するモンスター効果を持っています。このカードらが自身の自分フィールド上のアブソルートZeroとそれ以外のカードを破壊対象に選択したとします。このとき、アブソルートZeroをスキルプリズナーが守っているのならば、ダイヤウルフの効果が無効になり、結果的に他に対象にしていたカードも破壊されることはありません。

スキルプリズナーは、守りたいカードを対象に含んでいるだけでよく、複数を対象にするモンスター効果にも有効です。

7:スキルプリズナーは魔法・罠を受けないモンスターにも有効

禁じられた聖槍を受けたモンスターに対して、スキルプリズナーを発動し効果を適用することができます。やや面倒な解釈ですが、スキルプリズナーは「対象にしたモンスターそのものに効果を及ぼさない」ためです。くわしくは「スキルプリズナーが聖槍や汎発感染を無視できる理由」を参照。

スキルプリズナーが効果を及ぼすのは、あくまでも「カードを対象にするモンスター効果」です。選択したカードがモンスターを無効にするわけではありません。守るカードの周りにバリアのようなものをはりますが、それ自体がカードに影響はしません。

Quetion
「禁じられた聖槍」の『このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない』効果が適用されているモンスターを対象として「スキル・プリズナー」を発動した場合、どうなりますか?
Answer
「禁じられた聖槍」の効果が適用され、『このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない』状態のモンスターを対象として、「スキル・プリズナー」を発動する事はできます。

その場合でも、「禁じられた聖槍」の効果の影響を受けず、「スキル・プリズナー」の効果は通常通り適用されます。
(「スキル・プリズナー」が適用されて以降、選択したモンスターを対象として発動したモンスター効果が無効になります。)

「禁じられた聖槍」の効果が適用されているモンスターを対象に「スキル・プリズナー」を発動した場合、どうなりますか?