ブレイクスルースキルとエフェクト・ヴェーラーの違い。エンドフェイズの効果はどちらで無効になる?

【注意】この記事の内容は2014年7月10日から適用されるエラッタで無効となります。詳しくは「遊戯王で大量エラッタ。ヴェーラーがターン終了時まで有効に

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最近、《ブレイクスルー・スキル》の評価が上がっています。
特に【AF先史遺産(アーティファクト オーパーツ)】に対するメタカードとして機能しているようです。でもシャドールの登場と制限改訂で弱体化しているのは否めません。

今回は、そんな優秀カードとして名高い「ブレイクスルー・スキル」と、無効化カードの代表「エフェクト・ヴェーラー」の違いを解説します。例えばどちらも《レスキューラビット》の効果を無効にできるのですが、《クリバンデット》のようなモンスター効果だとその差が現れます。それぞれの裁定を確認していきましょう。

要点
・「ターン終了時まで」は次のターンに入るときに解除。「エンドフェイズまで」はエンドフェイズ内で処理
・効果が切れるタイミングは、そのコントローラーが優先権を持っている時

ターン終了時とエンドフェイズ時までの違い

遊戯王カード 【ブレイクスルー・スキル】【スーパー】CBLZ-JP078-SR ≪コスモ・ブレイザー 収録≫

ブレイクスルー・スキルやトラップスタンのような「ターン終了時まで無効」という効果は、エンドフェイズの手札調整を終えて次のターンに入った時に自動的に効果がなくなります

対して、エフェクト・ヴェーラーやエネミー・コントローラーは、エンドフェイズ時に無効化解除を宣言したり、奪っていたコントロールを返さなければなりません。

閃光の追放者を無効にするとわかりやすい

ヴァンガード 【 閃光の盾 イゾルデ[RR] 】BT01-011-RR 《騎士王降臨》

もっともわかりやすいのが、《閃光の追放者》に対して使用した場合です。閃光の追放者は全体除外の永続効果を持っています。この効果をそれぞれで無効にしたエンドフェイズに手札調整を行うと、それぞれで処理が違います。

ブレイクスルー・スキルで無効にすると次のターンに入るまで無効化されているため、手札調整時にも除外されることはありません。
対して、エフェクト・ヴェーラーではエンドフェイズ内で必ず無効化は適用されなくなり、手札調整時には追放者の効果は戻ります。結果、余った手札は除外されます。

エンドフェイズまでとターン終了時までの違い

誤解を恐れずにいうなら、この図のようになります。

エンドフェイズに発生する処理は、そのコントローラーの意思で行います

「エンドフェイズまで」や「エンドフェイズ終了時まで」という条件付きの効果は、そのエンドフェイズの手札調整前にその効果がなくなります。

[例]
《エネミー・コントローラー》
自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。

ただしその効果は自動的に無くなるわけではなく、必ずそのコントローラーが解除を宣言しなければなりません。当然、優先権がなければそれはできません。

エンドフェイズに複数の処理があるとき、優先権のある側からその処理を行います。その順番によって処理に変化が起こることがあります。

【関連】《武神ヤマト》に聖杯やヴェーラーを使ってはダメな理由

しかし、ブレイクスルー・スキルのようなターン終了時までの効果は、コントローラーの意思に関係なく解除されます。

クリバンデットの効果をブレイクスルー・スキルなら無効にできる

クリバンデットに関する裁定がありますのでそちらも参考にしてください。
【参考】召喚された「クリバンデット」に「ブレイクスルー・スキル」の効果が適用された場合、エンドフェイズの処理はどうなりますか?

まとめ

  • ブレイクスルー・スキルはそのターン中はモンスター効果を無効にし続ける
  • エフェクト・ヴェーラーはエンドフェイズ時に無効化が切れるため、処理のタイミングによってはモンスター効果(閃光の追放者やクリバンデット)を無効にできない

ブレイクスルー・スキルはやはり強力です。
扱いが難しい反面、ヴェーラーより有効な場面が多くなっているのは環境の変化でしょうか。

余談

最近、ようやくこのブログテーマを変更しようと思い立ちました。WordPressなので候補は無数にあるのですが、今回は自作してみようと思います。トップ絵も変える予定ですのでイラストレーターの方は声をかけてください。
対価はお支払いしますので。