アーティファクトの神智と神の宣告については頻出問題なので記事にしました。
まず多くの人が知りたがっていることを結論からいいます。
- 《アーティファクトの神智》がモラルタを特殊召喚する場合、《神の宣告》や《神の警告》は神智に直接チェーンして無効化します。
- 《アーティファクトの神智》は、《神の宣告》で破壊されても問題なく発動し、フィールドのカードを破壊できます。
- 《アーティファクトの神智》による破壊効果を《神の宣告》で無効にはできません
神智によるモラルタの特殊召喚を神の宣告で止めるためには
《神の宣告》や《神の警告》で神智による特殊召喚を止めるためには、神智のカードの発動に対して直接チェーンしなければなりません。
宣告や警告には「モンスターの特殊召喚を無効」にする効果がありますが、この場合は使用ができないからです。なぜなら、モラルタはカード効果の処理中に特殊召喚されるため、それを妨害するタイミングが存在しないからです。
よって、神智の「魔法カードの発動(特殊召喚効果を含む)」を無効にするために、宣告や警告を発動します。
神智の特殊召喚を無効にしても、破壊効果まで無効にできるわけではない
神の宣告で無効にできるのは、あくまでも「神智のカードの発動」だけです。神智がフィールド上に出ることを阻止して破壊しただけであって、神智全体の効果を無効にしたわけではありません。
基本的にカウンター罠は直前のチェーンにのみ影響を及ぼします。
そして、神智は「相手の神の宣告で破壊された」という事実によって自身の破壊効果の条件を得ます。カードの発動を無効にされても破壊効果自体に影響はないため、問題なく墓地にて効果を発動します。
神智の破壊は「効果の発動」なので神の宣告はチェーンできない
サイクロン等で神智を破壊したとします。このとき神智の破壊効果が墓地にて発動するのですが、この発動に対して神の宣告をチェーンできません。なぜならば、宣告が無効にできるのは「罠カードの発動」であって、「罠カードの効果の発動」ではないからです。
カードの発動と効果の発動の違い
セットされた神智を表側にする行為を「カードの発動」といいます。このとき同時にモンスターを特殊召喚する「効果の発動」を行っています。カードの発動と効果の発動を行う場合、効果はカードの発動の上に乗った状態(上の図を参照)となります。よって、乗り物であるカードの発動を無効にされた場合には効果自体も処理されないという扱いになってしまうのです。
一方、墓地にて発動する神智の破壊は「罠カードの効果の発動」だけを行っています。フィールド上に出すという行為そのものを無効にする宣告は、効果の発動だけを行うときにはチェーンできないのです。
魔宮の賄賂やショックルーラーでも止められないが、スターダストなら防げる
墓地にて発動するのは「罠カードによる効果の発動」ですから、カードの発動にのみ対応する魔宮の賄賂やショックルーラーでは防ぐことができません。
ただし、効果の発動にも対応している《スターダスト・ドラゴン》でならそれを防いで無効にすることができます。なお、スタダで無効にした神智が再度墓地にて破壊効果を発動することはありません。墓地では破壊することはできないためです。
まとめ
神智の効果は前半と後半の2種類がありますが、「罠カードだから神宣1枚でどちらかは防げるはず」と思っていると痛い目を見ます。
- 神智の発動にチェーンして神の宣告は発動する
- 神智の罠カードの発動を宣告や警告で無効にしても、被破壊時の効果の発動をされてしまう
- 墓地で発動する効果の発動に対しては、宣告をチェーンすることはできない
余談
ついに遊戯王もペンデュラム環境に突入です。
レギュレーションが変更されて環境は「AF先史遺産」一色となるでしょう。ただ、ペンデュラムが増えることで今後の環境にどのように影響するかは見ものです。
というかですね、一番大変なのはカードの開発部門だと思うのです。ダーク・ダイブ・ボンバーのエラッタによる無制限かという超アクロバットをしてしまったがために、今後もエラッタをたくさん出すことが殆ど確定してしまいました。
環境の調整が制限改訂以外にも発生するなど、遊戯王の環境は混沌さを増すばかりです。
あと、4月からしばらく更新が滞ります。お待ちください。
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