《機動要犀トリケライナー》が《スキルドレイン》で無効にできないわけ

Pokey dinosor

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機動要犀(きどうようさい) トリケライナー》は自身を手札から特殊召喚することでカード効果を受けず自身の守備力をさげるという面白い効果を持っています。ここでは、実際に使うときの注意点と《スキルドレイン》との関係について解説します。

機動要犀トリケライナー
【 遊戯王】 機動要犀 トリケライナー レア《 エクストラパック ソード・オブ・ナイツ 》 ep13-jp045
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻1600/守2800
相手が3体以上のモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したターンに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
この方法で特殊召喚したこのカードは、このカード以外のカードの効果を受けず、お互いのスタンバイフェイズ毎に守備力が500ポイントダウンする。

トリケライナーの基本的な使い方

トリケライナーは手札から特殊召喚することができます。この効果は相手ターンにも発動できる「誘発即時効果」に分類されます。《水精鱗メガロアビス》が起動効果だったのに対して、こちらは相手のカード効果などにチェーンして発動することができます。ようは発動タイミングの決められていない《バトル・フェーダー》のようなものです。

また、特殊召喚モンスターではないので死者蘇生などの方法で特殊召喚することも、アドバンス召喚などで出すことも可能です。

発動条件

この誘発即時効果を発動するためには、相手が1ターンに3体以上のモンスターを「召喚・反転召喚・特殊召喚」している必要があります。1体のモンスターを死者蘇生などで繰り返し特殊召喚してもいいですし、必ずしも3体がフィールド上に存在している必要はありません。

ようは、1ターンに召喚・反転召喚・特殊召喚したモンスターの数で決まります。1度の特殊召喚で3体以上を揃えても発動条件になります。例えば《スケープ・ゴート》で羊トークンを特殊召喚した場合、それだけでトリケライナーの発動条件をみたすのです。

発動できるのは条件を満たしたターンのみ。自分でも相手ターンでも可能

手札でこのカードの特殊召喚効果を発動できるのは、条件を満たしたターンだけです。前のターンに条件を満たしていてもそのターン中に相手が3体以上のモンスターを出していないのなら発動はできません。

ダメージステップに発動はできませんが、それ以外ならばいつでも使えるため、例えば相手の攻撃宣言時などで発動して盾として使う方法があります。元々の守備力が2800もあるので充分に攻撃は防げます。

発動するのは手札で自身を特殊召喚する1度だけ。守備が下がるときに発動はしない

トリケライナーが効果を発動するのは手札にあるときの特殊召喚時だけです。互いのスタンバイフェイズに守備力が下がるときにはモンスター効果として発動はしません。

機動要犀トリケライナーの基礎
  1. 通常召喚モンスター
  2. 自身を特殊召喚する効果は手札で発動する誘発即時効果
  3. 発動条件は相手が1ターンに出したモンスターの数で決まる
  4. フィールド上では効果を発動しない

スキルドレインがあるときに特殊召喚しても効果は無効にならない

《スキルドレイン》や《D-HERO Bloo-D》があるときに特殊召喚したとします。しかしそれでもスキルドレインによるモンスター効果無効を受けることはありません。

Question
「機動要犀 トリケライナー」を自身の効果によって「スキルドレイン」適用中に特殊召喚した場合、「機動要犀 トリケライナー」の効果は無効になりますか?
Answer
自身の効果によって手札から特殊召喚された「機動要犀 トリケライナー」は『この効果で特殊召喚したこのカードは、このカード以外のカードの効果を受けず、お互いのスタンバイフェイズ毎に守備力が500ポイントダウンする』効果が既に適用されている状態です。

「スキルドレイン」の適用中に特殊召喚された場合でも、その「機動要犀 トリケライナー」は「スキルドレイン」の効果を受けないため、効果は無効にはならず、通常通り適用される事になります。

「機動要犀 トリケライナー」を自身の効果によって「スキルドレイン」適用中に特殊召喚した場合、効果は無効になりますか?

トリケライナーが自分の効果でフィールド上に出たときから「他のカード効果を付けない」という効果が適用されています。「自身の特殊召喚=>効果を受けない=>守備が下がる」というのが手札で発動した効果による一連の処理だからです。

もっとも、スキドレなどの効果を受けないということは守備力が下がることを回避することができないという面も含んでいます。1ターンで2300までさがるとあっさり戦闘で負けてしまうかもしれません。

奈落や激流葬を受けない

トリケライナーの特殊召喚成功時に相手プレイヤーは《奈落の落とし穴》や《激流葬》を発動することができます。しかし、他のカード効果を受けない状態のトリケライナーにはその効果を適用することができません。

また、特殊召喚されたターン以降でもカード効果を受けないので、例えば《ブラックホール》による破壊にも耐性があります。

まとめ

機動要犀トリケライナーについてなんとなくわかったかとおもいます。多くの人が「特殊召喚効果をいつ使えばいいのだろう」と考えているようですが、相手の大量展開後の攻撃宣言時に発動してだすことができる、という点を理解してもらえれば充分かと思います。

トリケライナーがスキドレで無効にならないのはバトル・フェーダーによるバトルフェイズ終了の理由とほぼ同じです。あちらと違って除外されない代わりにせっかくの守備力が下がるのは痛いですね。ただしエクシーズ素材にするなどして活かすことを考えるのがいいでしょう。

最後に。「機動要犀トリケライナー」が正しい綴りです。「機動要塞」ではありません。