ポケモンGoのテスターでしたがアンインストールしました
個人的な理由でアプリを端末から消してコミュから抜けただけなので、垢BAN食らったとかではないです。ただ、NDA違反になるのでゲームの評価や詳細を言うことはありません。
知りたい方は公式サイトを見た方が早いです。自分もそこにある以上のデータは何も持っていません。逆に言えばポケモンGoの情報は公式サイトだけで十分だと思ってください。
というわけでポケモンGoについて何に話すことがなくなってしまいましたので、今日は”トイボ“こと「東京トイボックス」及び「大東京トイボックス」のオススメシーンを紹介します。なおこの作品の内容がポケモンGoに関係あるかどうかは想像に任せます。今回はあくまでトイボの提灯記事であって、決してポケモンGoのフィールドテストのことを話してい(ry
あらすじ
東京のとある弱小ゲーム制作会社「スタジオG3」を舞台にした群像劇。ゲーム制作でよく目にする、「突然の仕様変更※1」「迫る納期※2」「デスマ※3」等がふんだんに描かれている。
※1,※2,※3:ほぼ全ての原因が主人公にある
2012年のマンガ大賞第2位なので覚えている人も多いかもしれません。ゲーム関係者からは結構人気あるタイトルらしいです。実は、PokemonGo開発元のNia所属である+須賀健人さんも全巻持っているとか。あ、たぶんこれが唯一自分がポケゴーで仕入れた情報です。
無印が第1部だとすると、大東京は第2部扱いです。どちらから先に読んでもいいのですが、オススメは無印から。どうやら無印連載時に打ち切りを受けて、別の雑誌で再掲載されたようです。自分も勘違いしていましたが新装版と書かれているものが「東京トイボックス」(無印)です。無印1・2巻を読んでから大東京の3巻を購入する人が後を絶えないとか!
魂が違ったんです
東京トイボックス1巻
トイボではなぜか頻繁に「魂」という単語が出ます。使用例は以下のとおりです。
- 「魂が違ったんです」(納品日が近い製品を出荷できない時の言い訳に)
- 「魂は合ってる」(ド素人が持ってきた企画に対する無難な評価に)
- 「せめて腹くらいわって話さないと魂合うてるもん作れるか」(師匠がめげた時に)
正直、今でも魂というものが何なのかわかりません。特に「魂が合ってる」ってなんでしょうね。開発者とユーザーとゲーム自体が共鳴一体化するようなもの?自分で言って何なのか更にわからなくなりました。
一つ言えるのは、魂が合ってないゲームは面白くないということです。ポケゴーの魂はあっているのでしょうか?
イエスなら合格,ノーならやり直し
大東京トイボックス1巻
新人企画に対して天川太陽(企画チーフ)が放った言葉。企画書としては良く出来ているものの、企画した本人が面白いとは感じていないことを見抜いた、というシーンで使われました。普段から自分勝手でいい加減なのになぜこのような評価をできるのかは謎。
この後、新人企画の百田は一時G3を逃げ出してしまいます。しかし、自分を変えるきっかけとなったゲームを太陽が作ったことを知り、企画書100本以上を提出して再帰しました。
通らないだろうと思った企画が通ってしまうことは良くあるそうです(そうか?)。ただ、やはりプランナーならば自分が一番面白いと思えるものを作りたいですよね。そう、プランナーは自分が面白いと思える企画以外を出してはいけません。ポケゴー企画の時に、誰かこのセリフを使った人はいなかったのでしょうか?
ゴールがどっちにあるかすらわからないディレクターなんて、ただのバグだ
大東京トイボックス5巻
大東京の大きな転換期、ディレクター太陽の不審な行動に対してプログラマーチーフの依田はこう評しました。
この頃、スタジオG3は初期段階の開発中。しかし太陽の指示は二転三転していきます。次々に仕様を変更したり、またある時は先祖還りをしたり。作業量に比較して進捗は思ったほど上がりません。
何にもしないディレクターは最悪ですが、泥船を積極的に作っているディレクターもかなりの地雷でしょう。この後、太陽は信じていた仲間から裏切られることになるのですが、さすがにこれは弁明しようがありません。
依田が書いた曲線の意味
チーフプログラマーの依田が月山に説明するときiPhoneで書いた図。ただ、これだとわざわざ曲線を描いた理由がわかりません。依田は太陽の描く理想の直線が間違っていることを強調したいのだとおもいますが、たぶんその解釈は間違いです。ただしくは、太陽は理想とする方向に舵を切ろうとしているが最初に敷かれたレールが間違っている、ということだと思います。
プロジェクトは、現実の進捗を理想的な直線にするように幾度もリテイクを繰り返しながら進みます。ゆえに理想直線にそって蛇行運転をしているわけです。しかし、その理想だと言われる直線が向かう先が「嘘のゴール」だとしたら。そして度々のリテイクがその「本物のゴール」に向かう道筋だとしたら。ゴールを見失うというよりも、この図だと本来の道程を見失っている状態のように見えます。
太陽はいま…何がおもしろいのか
自分でわかんなくなってんじゃねぇのかな大東京トイボックス5巻
例えば、遊園地に向かうのが目的だとします。しかし、遠くの遊園地の方を向いているだけで肝心の道程を確認せずに進んでいけば、結局遊園地には辿りつけません。最悪、墓地に向かうかもしれません。方位磁石や地図を持たずただ歩くだけでは永久に目的地に辿りつけないということです。つまり下図のようなことです。
太陽は自分の理想(遊園地)を求めているつもりだったのに、現実は墓地に向かっている。そこに理想があるとわかっていても、引いたレールが違っていることに気がつかない。結果、彼は次にどこを目指したら良いのか見失っているのかもしれない。自分がこの作品で感じたのはそんなところです。
そうだな…わたしは「結果」だけを求めてはいない
「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない
やる気もしだいに失せていく
ジョジョ第5部
人生に近道はなく時に遠回りすることもあります。見えているものや理想を追って近道をしていると、真実がどんどん遠ざかってしまうかもれません。
ポケゴーにとっての本当のゴールってどこにあるのでしょうか?
ゲームシステムはキャラへの感情移入を補完するためのツール
…そりゃーメジャー感ありますよ
これ…去年ヒットした某戦国ACGのキャラクターを差し替えただけですよね?
ゲームシステム自体はあくまでキャラへの感情移入を保管するためのツール、というのが我々の考えです
大東京トイボックス2巻
ソリダスに提出する企画案をブレストした際に、電算花組が提出した資料を見た太陽は「パクリでは?」という含みを持たせて問いただします。それに対する答えがこれです。
現在のスマホゲー市場がそれを物語っています。よくあるパズルゲームにキャラクターを載せただけのゲームがヒットしている現状を見ると、本当にシステムよりもキャラクターありきなのかと思える始末です。が、流行っていないゲームを見るとそうでもないようですが。
ポケゴーは、ポケモンにイングレスのような位置情報システムを当てはめたゲームです。現実世界とゲームをリンクさせる試みは難儀ではありますが野心的なものです。ただし、システムとキャラがちゃんとマッチしているかは別問題です。
仕様を(一部とは言わず全部)変更する
勝手気まま、傍若無人に振る舞う太陽はいつもなにかあると「仕様を変更する」とわめきます。これは非常に迷惑です。が、ときに「なぜあの時、あの場所で、その言葉を言わなかったのか」と悔やまれる場面は多々あるでしょう。
ダイバージェンスメーターが開発されたのであれば、自分はポケゴーの仕様を太陽が一蹴している世界線に飛びたいです。
あ、年末にサン・ムーンの発売ですよね。そちらは楽しみにしています。
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