Ingressの話題ですがちょっとだけポケモンGoにも関係あります。 そう、皆さん待望の「ポータル申請復活」というあれです。
なんとポータル審査がナイアンテックの審査からAGの手によって審査できるようになるとのこと!スゲー!!数名のハイレベルエージェントがそのベータテストに参加できるって!#ingress pic.twitter.com/G0eqBKfPFC
— himopan (@himopan) November 12, 2016
先日、Ingressの公式イベント「XMアノマリー ViaNoir」が終了しました。今回は日本が主戦場にならなかったということもあってか注目度が低かったのですが、韓国での集計会場にてポータル申請に関する告知がされたようです。
ポータル申請が停止したのは1年以上前のことですから、その機能に触れたことのない方も多いのではないでしょうか?現存する殆どのポータルはエージェントによって申請されたもので、申請から受領までほぼ手作業で行われてきました。ゆえに時間と労力もかかり、都心部では重複したポータルがいくつも見られる事態となっているのはご存知でしょう。様々な問題を抱えつつもIngressというゲームの中核であったこの機能が復活するのは、多くの人にとってメリットとなります。なにより、IngressやポケモンGoの存続に関わることなので高い関心を集めたと思います
元々、Nianticは「新しい申請手順を考えている」と予告されつつもも誰もが諦めていましたが、この段階になってまさかの復活。やはりポケモンGoが影響したのかもしれません。
目次
ポータル申請の問題点
Ingressのポータル候補申請には多くの問題が有りました。
- ポータルが都市部に集中しやすい
- ポータルとして不適格なものまでが受領されている
- 重複ポータル
- 審査・編集期間が長すぎる
とくに問題となりやすいのが審査期間の長さと不適格なポータルの存在です。人海戦術でこれらをどうにかするのが今回の試みだと思われます。また、保留されている申請済みのポータル候補や、そもそものポータル申請方式の改めに関しても注目していきたいところです。
ポータル申請方式はどうなるのか
いくつか願望や妄想を書いておきます。と言っても突飛なことはありません。
そもそもIngressでポータルを新規に作るには「ユーザー側が申請する」「企業スポンサーのランドマークを使う」という2つが存在します。このうちIngressで停止していたのはユーザーによる申請の方です。その実体は、ユーザーがポータル候補を見つけて通知しNianticがそれを審査して新しいポータルにするという、とてもアナログな方式なのです。
Ingressでのポータル申請について
Ingressのポータル申請はなぜストップしたのでしょうか。2015年の9月にNianticが出した声明によると、ポータル申請が多すぎるのでパンクしたため、とありました。ポータル申請に関してはこちらが参考になるかと思います。
申請方法は基本的にスキャナー(Ingressのアプリの通称)の中から行います。これはとても簡単でした。
- 現地に行く
- Ingress内で候補地をタップ
- 写真をとって名称や説明文を記載
- 送信
申請の際に緯度経度等を確認する必要はなく、慣れれば1分以内で終わります。後はそれが受領されるのを待つだけです。
申請に出したポータル候補はすぐに受領されるわけではなく、数日から数ヶ月もかかってポータルとして出現します。これは大量の申請に対して一つづつNiantic側が審査していたために時間がかかっていたからです。今回、ユーザー側に委託されるのはこのポータル候補の審査の部分でしょう。
ポケモンGoの申請
宮城県で行われた申請方法を例にします。
- 現地に行く
- ポケストップになりそうなものの写真を撮って位置情報(2種類)を記録する
- 申込みシートに名称や位置情報を記載して受付に渡す
- 受付で渡された申込み番号とアドレスを使って写真等を登録する
Ingressに比べるとなんと面倒なことかわかります。現地に行かないと申請できないのはかわりませんが、流石に位置情報を紙で提出したり画像をメール送信するというのは限定地域以外では非効率過ぎます。こんなのを全世界規模で行うなんてありえませんが、もしかしたらポケモンGo内でのイベントはこのようになっていくかもしれません。
現実的な落とし所
Ingress内部では東北地方で今回のポケモンGoのような申請イベントとしてInitioがありました。その際にはその地域限定でポータル申請機能が復活していたことから、おそらく今後の申請方式はこのような地域単位で行われると予想できます。もしも全世界規模で申請機能を復活させれば、それに乗じた大量のポケモントレーナーによる申請攻撃を一気にくらうので早期での復活はないと思います。また都市部にポータルが集中しやすい問題にも対処できるはずです。
落とし所としてはこれ以外にほぼないと思っています。
あるいは、申請機能を全ユーザーではなく一部ユーザー限定にするなどの処置が有りますが、これだとアカウントの転売につながりかねないのであまり有用ではないでしょう。
審査員について
そもそも今回アナウンスされたのは「ポータルの審査をユーザーがする」ということだけで文章による詳細すらまだ行われていません。しかも一部ハイレベルエージェントによるベータが行われるとありますが、この基準もよくわかりません。なので願望や憶測を書いておきます。
- ハイレベルエージェントは実績だけで判断されないので気にすることはないと思います
- 保留分を処理した後に新規の受付をスタートして欲しい
- その候補地に住む人による審査が妥当
- 審査員は原則全エージェントになって欲しい
ハイレベルエージェントに関しては誰も気にすることはないと思います。そもそもIngressにおけるハイレベルというのは、アクセスレベルやメダル等の実績とはあまり関係がないからです。レベルが高いことは条件の1つかもしれませんが、どちらかというと陣営やIngressというゲーム自体への貢献度、あるいは人柄や他薦で判断されるからです。過去のアノマリー等でのPoC選出を見ればそれがわかります。なので、ベータ審査員になるためにこれから実績あげようとしても意味は無いです。
審査するポータルは、最初期は保留となっている候補の選定からはじまり、いずれは新規での申請枠へシフトするのが妥当ではないでしょうか?保留分を破棄するとユーザー感情に悪影響ですし、何より二度手間です。
1番問題となる審査方式は、既存ポータルへの修正手続きに近いものになると予想します。アノマリーでは地域ユーザーによる目視でのポータルの安全確保が行われた事例がありました。ある程度候補地を区切った上で、その地に住むユーザーに審査をしてもらうのが最も効率的じゃないでしょうか?ポータル情報に一番詳しいのはその地域の人であり影響を受けるのもまたその人達なのですから。
また、人海戦術による審査をするならば大勢の目が必要ですし、審査員が限られたユーザーになってしまうとアカウントの転売問題が発生します。ベータ審査員はともかく、本格的に審査が行われるのであれば実績やレベル等での区別は基本無い方が良いでしょう。
合議制に成るのか、判断基準はどうなるのかも注目です。例えば北海道と東京ではエージェント人口に格差がありますし、地形や気象の問題でポータルに近づけない場合だってあるでしょう。仮に季節限定でしか入れない場合にはどうするのかについても今後話し合われるはずです。
エージェントがポータル候補を審査することのメリット・デメリット
メリット
- 地域ユーザー判断によるポータルの可否が可能になる
- 人海戦術による審査期間の短縮
- 地域格差の解消
エージェントの側に審査権が来ることで、いままで問題になりやすかった時限ポータルや自宅ポータルを積極的に排除しやすくなります。また、都市部に多い重複ポータルを積極的に剪定する動きが出てくるのもメリットです。いままでは一部ユーザーの善意でしか動かなかったことを、地域ユーザー単位で動くきっかけとなるかもしれないからです。
また、地方等での申請や審査が活発になればポータルの地域格差にも多少影響がでてくるかもしれません。
そしてやはり審査期間の短縮が大きなメリットです。審査には圧倒的な人手が必要なのでそれをユーザー側で賄えば、短期間でポータル敷設・削除が可能となるでしょう。
デメリット
- ポータル選定に対する責任問題
- ユーザーとNianticという2段階での審査になる可能性
やはり最大の問題は、ポータル設置に関する責任問題です。ポケモンGoでポケストップが大量削除されていることからも、ポータルの新規設置はIngressだけの問題ではなくなっています。ポータルの申請だけではなくその審査もユーザーがするわけですから、何らかのトラブルのもと(ゴニョゴニョ)になる可能性は十分にあります。
また、審査期間が短縮できるとは必ずしも言い切れません。結局Nianticもそれを見て判断するので二重に審査が行われる可能性があるためです。どこがボトルネックになっているかをよく確かめる必要性がありそうですね。
地域単位での申請と審査が妥当か
結局現実的なのは
- 地域限定でのポータル申請機能
- 地域住民による人海戦術の審査
くらいです。言葉にするとあまりに単純ですがしかたありません。
審査手順等に関して様々な予想をしている人がいて、とても参考になります。ただベータ審査もまだですしいつから始まるかも定かではないのが現状です。様々なことを抜きにし、自分としては上記の2点が最重要かと思っています。結局、地域のことは地域に任せるしかないのですから。
Ingressの魅力であるポータルの発見の再考
ポータルの申請はゲーム内でユーザーが足跡を残せる数少ない手段です。新規申請ができた当時は見知らぬ土地を散策することが楽しみになっていましたし、少し前のInitioは少なからず盛り上がっていました。ゲームとしてポータルが多くなることは良いことなのですが、それ以上にオブジェクトを見つける行為そのものがゲームの魅力でもあるのです。
IngressやポケモンGoに飽きてきたという人でも、このポータル申請は他のイベントとは別に行えるので別の楽しみが増えるということでもあります。 いままでポータルやポケストップが少なかった地域の人にも朗報でしょう。
私は、普段は見ようとしないものや隠れてしまっているものを自分で見つけ出すという行為がとても面白いことIngressでは教えられました。 ハンバーガー屋やコンビニを見つけるより、路地の奥にある小さな祠を発見するほうがよほどおもしろいと思っています。
[…] です。こちらのサイトで紹介されています。 […]
[…] ■【Ingress】謎の生命体「イングレスおじさん」の正体【…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…
[…] Pokemon GOのリリース前に4月頃からテスターがβ版を…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…