エクシーズ素材が「フィールド上にある」と知っている人はすくない

エクシーズ素材はどこに存在しているのか。

エクシーズ素材の扱いは遊戯王では少し特殊です。一般的には「カウンターのようなもの」と表現されます。
カードとして扱わずあくまでも「エクシーズモンスターの下に重ねておく素材」という特別な存在になるからです。ではこのエクシーズ素材はどこにあるのか。

誤解されがちですが「フィールド上」にあります。エクシーズ素材はカードではないだけでフィールド上に存在する物体なのです。

フィールドのカードを破壊する効果では破壊できない

例えば《ブラックホール》はフィールド上のモンスターカードを破壊し、《裁きの龍》は自身以外のフィールド上のカードを全て破壊します。しかし、カードではないエクシーズ素材はこの効果では破壊されません。

エクシーズ素材をもつエクシーズモンスターがブラックホールの効果や戦闘によって破壊される場合、エクシーズ素材も墓地へ送られます。けれどそれは効果破壊や戦闘破壊で墓地に送られたのではなく、ルールとして送られたにすぎません。

例えば《魔導戦士ブレイカー》が戦闘破壊されると、そこに乗っていた魔力カウンターも取り除かれます。エクシーズが墓地に行く理由はこれと同種です。

フィールド上のカードの枚数に含まれない

励輝士(れいきし)ヴェルズビュート》のように、フィールドや手札のカードの枚数を参照して効果を発動するモンスターはエクシーズ素材をカウントしません。その他にも仕込みマシンガンのダメージに加算されることもありません。

Question
自分フィールド上にエクシーズモンスターとエクシーズ素材が存在する時に、相手が「仕込みマシンガン」を発動しました。
この場合、エクシーズ素材の枚数も、「仕込みマシンガン」の『相手フィールド上のカードと相手の手札を合計した数』に含まれますか?
Answer
自分フィールド上にエクシーズモンスターとエクシーズ素材が存在する時に、相手が「仕込みマシンガン」を発動した場合であっても、エクシーズ素材は『相手フィールド上のカードと相手の手札を合計した数』には含まれません。

カードとして扱わないということは、つまりモンスターでも魔法・罠カードでもないということです。

カードではないだけでフィールド上に存在するものとあつかいます

よく”トークンがエクシーズ素材にできないのはフィールド上に存在しなくなるからだ”という人がいます。実際にはそうではなく、フィール場にあってもエクシーズ素材はカードではないためです。トークンが(モンスター)カードとしての性質を失うと自動的に消滅します。消滅するものを素材にすることができない、というのが大きな理由(本当は大人の事情)です。

「フィールド上にあるけどカードではない」というのがエクシーズ素材の定義。

ではクリッターが効果を発動できなかったり、虚無空間が破壊されない理由は?

エクシーズ素材になっている《クリッター》が取り除かれて墓地に送られても、その効果は発動しません。また《虚無空間》も破壊されません。

エクシーズ素材は墓地にあるとカードにもどります。しかしクリッターの発動条件はフィールド上から墓地に送られた時。フィールド上でクリッターというカードはなかったので、墓地に送られても条件を満たしません。フィールド上ではエクシーズ素材という存在ですから。
。これを勘違いして「エクシーズ素材は謎空間にあるんだ」と思い込む人があとを絶ちません。

でも答えは単純です。マラソン選手が、スタート時点でゼッケンを付けずにゴール直前でそれをつけても、完走したとみなされないことを想像してください。有資格がないために発動条件を満たしていないのです。