【図解】チェーンと逆順処理をよりわかりやすく

遊戯王では複数のカードや効果を同じタイミングで発動することがあります。全く関係のないカードであったり、直前に発動したカードを無効にするカードだったり。それらをわかりやすく処理するためにあるのが「チェーン」という仕組みです。チェーンとはなにかを図解付きで解説します。

チェーン(chain)とはカードの発動の順番を決めること

一人のプレイヤーが複数のカードを発動するのならば、大したことはありません。しかし双方が同じタイミングに複数のカードを発動したい場合には困ったことになります。それらのカードをどの順番で処理するかでモメるからです。

そこで「チェーン」と「逆順処理」を利用します。

いくつかのカードを同じタイミングで発動するとき、それらに発動の順番を割り振ることができます。一番初めに発動したカードを「チェーン1」と数え、以降を「チェーン2」「チェーン3」と数えます。

チェーン番号を割り当てたら、順番に下から積み上げていきます。よく、「チェーンを積む」というのはこのためです。そして積み上げたカード(効果)を「チェーンブロック」と表現します。発動したカードや効果をブロック上に積み上げていくのがチェーンのイメージです。

チェーンの仕組み(発動した効果がチェーンブロックとして保管される)

積み上げたチェーンを上から取り出して逆順処理します

積み上げたチェーンブロックを今度は順番に処理していきます。この処理の順番は最も最後に発動したカードからです。つまり、積み上げた順番とは逆になるため「逆順処理」と表現します。

チェーンの仕組み_効果処理_最後に発動した効果から逆順処理する

なぜ逆順処理をするのか

簡単にいえば、複雑な処理がやりやすくなるためです。チェーンするカードが無関係なものだけとは限りません。直前のカードを打ち消すものだって存在します。それらを正しい順番で処理するためには、発動した順番とは逆にすることですっきりと解決するのです。

具体的にどんなことをしているのか

例えばターンプレイヤーAが《大嵐》を発動しました。そのときプレイヤーBが《月の書》をセットしていたので破壊される前にそれを発動したい。さらにターンプレイヤーAは《強制脱出装置》をセットしているのでこちらも発動したい。

こういう状況で大嵐の発動したタイミングで誰かが別のカードを発動するとき、「大嵐にチェーンして発動する」と表現します。チェーンはその制約の中であればどれだけ積み重ねても構いません。チェーンできるカードなどにはちゃんとしたルールが有りますが、今回は割愛(かつあい)します。

チェーン1
大嵐
チェーン2
月の書(対象:青眼の白竜)
チェーン3
強制脱出装置(対象:アナザーネオス)

チェーンしたカードや効果は割り振った番号の一番大きい数字から処理していきます。このばあいは、強制脱出装置から処理が行われます。その次に月の書、さらに大嵐と続きます。

処理1
強制脱出装置でアナザーネオスを手札に戻す
処理2
月の書で青眼の白竜を裏守備にする
処理3
大嵐でフィールド上の全ての魔法・罠カード(月の書・強脱をふくむ)を破壊する

チェーンの仕組_複数のカードを実際にチェーンしてみた

今回はチェーンと逆順処理がどのように行われるのかに重点を置いています。ただしこれだけでは、チェーンを組む際の取り決めまでは説明できません。また、チェーンのメリットやどんな時にチェーンを組めるのかまたは組めないのかも解説しなければなりません。それはまた別の機会に。