《増殖するG》を発動するタイミングの話をしよう

増殖するGが自分の手札にあるとして、いつその効果を使えばいいのか。相手の特殊召喚のタイミングで使えばいいとわかっていても、実際には死者蘇生やエクシーズ召喚など多彩な特殊召喚方法があるので困りますね。そういったことに悩まないためのTipsです。

増殖するG
遊戯王カード 【増殖するG】【ノーマルレア】 EXP4-JP037-NR 《 エクストラパックVol.4 》
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 200
誘発即時このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキからカードを1枚ドローする。
この効果は相手ターンでも発動できる。「増殖するG」は1ターンに1度しか発動できない。

1:そもそもいつ発動してもよい。ただしダメージステップは除く

増殖するGの効果は手札発動の誘発即時効果。同じものとしては《エフェクトヴェーラー》や《DDクロウ》《オネスト》があります。ヴェーラーは相手のメインフェイズのみですが、増殖するGには決まった発動タイミングはありません。唯一ダメージステップ中での発動ができないくらいで、自分のターンはもちろん相手ターンのどのタイミングでも発動できます。ダメステというのは様々なカードが制約を受けるステップです。

相手や自分のカードにチェーンして発動が可能

誘発即時効果なのでチェーン2以降での発動ができます。たとえば相手が《死者蘇生》を発動した場合、そのカードにチェーンして増殖するGを手札から発動することができます。

その場合だと、先に増殖するGの効果が適用されることで相手の死者蘇生による特殊召喚成功直後に自分は1ドローすることができます。

ドローフェイズや攻撃宣言時などでも発動可能

増殖するGの発動するタイミングは決まっていません。ドローフェイズにこのカードをドロー。そのドローフェイズ中にその増殖するGを手札から発動することも可能です。もちろん相手ターンのドローフェイズや、あまり意味がありませんがエンドフェイズなどでも発動可能です。

一度発動して適用しておけば、そのターン中に特殊召喚される度にドローが可能です。例えば《蒼眼の銀龍》によるスタンバイフェイズの特殊召喚を警戒するならば、そのドローフェイズ中に効果を発動してしまうこともできます。

2:シンクロやエクシーズなどのチェーンブロックを作らない特殊召喚時に発動は基本できない

増殖するG 紅血鬼 蒼血鬼 交響魔人マエストローク

死者蘇生やリビデの発動にチェーンして発動することで自分は1ドロー出来ます。しかし、それらのようなカードの発動を伴わない特殊召喚に対して使うのは基本出来ません。

相手がエクシーズ召喚をするタイミングで増殖するGを使いたくても発動できるのは「エクシーズ召喚をする前」か「エクシーズ召喚を終わった後」のどちらかです。

相手がエクシーズ召喚する前に、互いに優先権を放棄しなければいけません。相手が放棄して自分に優先権(カードを相手より先に発動できる権利)が渡った時に増殖するGを発動すると、相手のエクシーズ召喚前にその効果を適用できます。そうすれば相手はエクシーズ召喚を躊躇(ちゅうちょ)するでしょう。

しかし、相手がエクシーズ召喚を行なっている最中にはカードを発動することは(ライオウや神宣などの無効化するカードを除いて)原則できません。結果、増殖するGを発動できるタイミングは相手のエクシーズ召喚が終わった後となります。これでは1ドローすることはできず、相手のエクシーズ召喚を抑制する役目を果たせません。

サイドラなどの特殊召喚時にもうてません

サイドラや裁きの龍などの召喚ルール効果によるものも、同様です。サイドラの特殊召喚よりも前に発動しておけば、相手のサイドラの特殊召喚成功時にドローすることができます。しかし、相手がサイドラを特殊召喚に成功したあとで発動してもドローは不可能です。

【参考】「サイドラの特殊召喚に増Gをチェーンする方法

カゲトカゲやバードマンならば可能

似たようなカードですが、カゲトカゲやAJバードマンはモンスター効果としての発動があります。増殖するGはその効果にチェーンすることで発動して効果を適用することが可能です。よって、どろー出来る状態の時に相手のカゲトカゲやバードマンが特殊召喚されることによって、自分は1ドローします。

3:増殖するGは相手の特殊召喚を抑制するため。特殊召喚を行う前に適用しておきたい

Gはドローカードではありません。相手の特殊召喚を抑制するカードです。相手の死者蘇生にチェーンして発動してもドローはできますが、相手の特殊召喚を妨害しているわけではありません。
またシンクロやエクシーズに対しては事前の発動が必要なのでそれを見越した上でスタンバイフェイズ等であらかじめ効果を適用しておく必要があります。

1ドローよりも相手の特殊召喚そのものを躊躇させることに重点を置きたいものです。そのために大量展開するターンやマストカードの見極めが大事です。

4:ドローするタイミング

増殖するGの効果が適用されるのは効果の処理直後やモンスターの特殊召喚後です。そのさいにはチェーンブロックを作らずドローすることになります。