《慧眼の魔術師》による「Pカードを置く」と「Pカードのセッティング」の違い【よくわかるペンデュラム召喚】

慧眼の魔術師》が初出となったペンデュラムゾーンにカードを置くという効果についてです。

この行為はPカードを「置く」だけであって「Pペンデュラムカードを魔法カードとして発動していない」のが最大の特徴です。

慧眼の魔術師
慧眼の魔術師

【ペンデュラム効果】

1:もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。

Pスケールの「セッティング」と「置く」の違い

Pゾーンに置く行為について

そもそも、OCGには「セッティング」という用語は存在しません。デュエルで実際に使っている人は要注意。

《相剋の魔術師》と《相生の魔術師》で「ペンデュラムスケールをセッティング

TVアニメではこんなセリフを使いますが、これは単なる演出上の用語です。現実には魔法カード扱いで発動しているに過ぎません。つまり魔法カードとしてチェーンブロックを作るため、相手はそれを《魔宮の賄賂》等で無効・破壊することが可能です。

一方、《慧眼の魔術師》の効果によってPゾーンにカードを置く場合、その処理時にはカードの発動をしているわけではありません。例えばその効果によって《時読みの魔術師》をPゾーンに置く場合、相手はその《時読みの魔術師》に対して魔法カードの発動を無効にするカードを使うことはできません。

それはちょうど、《神の宣告》で融合召喚そのものを妨害できないのと同じ原理だとわかります。

なお、当然ですが慧眼やオベリオンの効果自体はチェーンブロックを作ります。この差を意識するのは意外と大変かもしれませんね。

魔法カードの発動ではないので発動を封じる効果があっても置ける

例えば《魔封じの芳香》が存在しているとPカードを手札から発動することはできません。

Question
「魔封じの芳香」が適用されている場合、ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに魔法カードとして発動する事はできますか?
Answer
「魔封じの芳香」が既に表側表示で存在し、その効果が適用されている場合、ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに魔法カードとして発動する事はできなくなります。

公式裁定

ただし、《慧眼の魔術師》が既にPゾーンにある上で《魔封じの芳香》が発動していても、慧眼の効果によって新しいPカードを置くことができます。新しいPカードを置く行為は「魔法カードの発動」ではないからです。

Question
「魔封じの芳香」の効果が適用されている場合、「慧眼の魔術師」のペンデュラム効果を発動できますか?
Answer
「慧眼の魔術師」のペンデュラム効果によってペンデュラムゾーンに置かれるペンデュラムモンスターは魔法カードのカードの発動が行われた扱いではありません。

したがって、「魔封じの芳香」が適用されている場合でも、「慧眼の魔術師」のペンデュラム効果を発動し、自分のペンデュラムゾーンにペンデュラムモンスターを置く事ができます。

公式裁定

同様の裁定は超重武者-ヌス10覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンにもあります。

Pゾーンに直接置く効果を持つカード

2016.3.20現在は以下のカードが判明しています。

  • 《アモルファージ・ライシス》
  • 《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》
  • 《闇魔界の契約書》
  • 《曲芸の魔術師》
  • 《慧眼の魔術師》
  • 《超重武者ヌス-10》
  • 《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》
  • 《竜呼相打つ》
  • 《涅槃の超魔導剣士》

まとめ

  • Pゾーンに魔法カードとして発動するときにはチェーンブロックを作るが、何らかの効果によって置くときには魔法カードの発動は発生しない。ただし、それを置く効果自体にはチェーンブロックが作られる
  • 魔法カードの発動ができない場合でも、Pゾーンにカードを置く行為は妨害されない