PRIMAL ORIGINで登場した《No.62 銀河眼の光子竜皇》(以下、プライム)はもう手に入れましたか?私はまだです。
さて今回は、この光子竜皇の特殊召喚効果についてです。特殊召喚の無効化はよく聞かれるルールなのですが、今回は少しだけ複雑です。
まず結論から言いましょう。プライムの特殊召喚効果を無効にするためには《神の警告》が使えますが、《神の宣告》は発動さえできません。また、無効にするタイミングは2ターン後ではなく破壊されて墓地いったときの効果に警告をチェーンします。
実際に特殊召喚するときに警告は発動はできません。
これはなぜかというと、2回めのスタンバイに行われる特殊召喚はあくまでも誘発効果の処理の一部だからです。効果処理の途中で別のカードを挟むことはできません。
では実際にどういうルールに基づいているのかを解説します。なお、公式の裁定が一部ありませんのでこの記事は暫定的なものと思ってください。
- 銀河眼の光子竜皇
- エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
レベル8モンスター×2 -
このカードが戦闘を行うダメージ計算時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ、フィールド上のモンスターのランクの合計×200ポイントアップする。
「銀河眼の光子竜」を素材としているこのカードが相手の効果によって破壊された場合に発動できる。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。
「銀河眼の光子竜」を素材としていない場合、このカードが相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
問題となるのは2番目の特殊召喚効果です。この特殊召喚効果はエクシーズ素材として《銀河眼の光子竜》を持ちながら破壊されたときに発動する効果。
相手によって破壊されたときに、墓地や除外ゾーンにて発動して2回めのスタンバイに特殊召喚します。
ではプライムについてざっくりとポイントを抑えましょう
- 相手効果で破壊された時に発動する効果は、送られた場所で発動する誘発効果
- 奈落の落とし穴で破壊されても除外ゾーンにて発動する
- この誘発効果にチェーンして警告を発動して無効にすることができる
- 発動は破壊された時の1回だけ。特殊召喚時には発動しない
- 特殊召喚は破壊時の効果による一連の処理の一部なので、その特殊召喚に割り込んでカードを発動できない
分類は誘発効果。珍しいことに奈落で破壊されても除外ゾーンで発動します。アニメを一部再現していますね。
では大事な部分の解説です。
特殊召喚を無効にする際には発動した誘発効果を直接無効にする
例えば相手のブラックホールで破壊された「プレイム」は墓地で特殊召喚効果を発動することができます。実際に特殊召喚するのはここから2回めの自分のスタンバイフェイズ時です。しかし、これじたいが特殊召喚効果をもっているため、《神の警告》を発動することができます。
しかし、《神の宣告》や《ライオウ》は発動できません。それらには「モンスターの効果」を無効にする要素が無いためです。
警告にはちゃんと「モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果の発動を無効」とあります。
よって「プレイム」の誘発効果に神の警告をチェーンすることでその発動を無効にして特殊召喚を行わせないようにできます。
なお、墓地のカードは破壊できないので、神の警告はただ発動を無効にしてプレイムを破壊していることにはなりません。
特殊召喚の際に発動はしません
プライムの自己再生はスターダスト・ドラゴンと違って静かに行われます。ようは、スタンバイフェイズに何も発動せず唐突に特殊召喚されます。似たカードとしては《ドリル・ウォリアー》や《未来融合-フューチャー・フュージョン-》があります。
どういうことかというと、「破壊されたときの誘発効果」の処理が次のスタンバイフェイズに時間差を開けて適用されるためです。
- No.62 銀河眼の光子竜皇
- 『発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する』効果は誘発効果です。
(破壊され墓地へ送られた場合には墓地で、破壊され除外された場合には除外された際に発動する事になります。特殊召喚の処理が行われる際にチェーンブロックは作られません。)
見た目は「チェーンに乗らない特殊召喚」のように見えますが、実際にはカード効果の中で特殊召喚が行われています。
なんで特殊召喚時に宣告やライオウを発動できないのか
プライムの自己再生は墓地(あるいは除外ゾーン)で発動した誘発効果による特殊召喚です。よって「チェーンに乗る特殊召喚」です。
神の宣告やライオウの「モンスターの特殊召喚を無効」にする効果を発動する場合、モンスターがフィールド上に出る直前のタイミングにて発動して無効にします。
プレイムならば、墓地とフィールド上の間にあるタイミングを狙わなければなりません。
しかし、遊戯王の基本ルールの1つの「カード効果の処理中に割り込んでカードを発動できない」というものがあります。今回のプライムの自己再生は2回めのスタンバイフェイズに適用されますが、墓地効果の処理の最中です。
よって、この特殊召喚されるときに何らかのカードを発動することはできません。処理が終わった瞬間には既にプライムの特殊召喚は成功しているため、宣告やライオウを発動する機会がありません。
なお、神の警告もモンスターの特殊召喚を無効にする効果を持っていますが、宣告と同じようにこの2回めの実際に特殊召喚されるタイミングでは発動は不可能です。
神の警告を発動できるのは、墓地(or除外時)に発動する誘発効果に対して1回だけというわけです。
まとめ
プライムの特殊召喚をスターダスト・ドラゴンやグラファと同じような扱いにしてしまうとおかしなことになります。
これらは似ているようで実は性質が全く違う特殊召喚なのです。
特殊召喚を無効にするカードはいくつかありますが、直接無効にできるのは神の警告を除けば以下のカードです。
- 天罰
- 透破抜き
- 剣闘獣の戦車
- 閃光を吸い込むマジックミラー
- 威光魔人
- 深淵に潜む者
チェーンに乗るか乗らないかでモメることが多々ありそうですが、実際にはチェーンに乗る特殊召喚です。これさえ理解しておけばなんとかなります。ルールで争いのないようにしっかりと理解しておきましょう。
余談
今回のプライマルオリジンは、個人として非常に面白いパックです。どのカードを見ても解説のしがいがある良パック。昨今では一番の出来だと思います。リアルタイムでフラゲを見ていましたが、《スターダストン》という奇跡(やらせ?)のカードも見れて、本当に面白いです。
ついに禁じられたシリーズのお姉さんも出てくるなど、ZEXALパックの最後としては最高だと思います。
アーティファクトや蟲惑魔やマドルチェも解説しがいがあるので、随時追加しようと思います。
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