「アーティファクトーカドケウス」がいる時、複数特殊召喚したら何枚ドローするのか

猫とカドケウス

今回は《アーティファクト-カドケウス》(以下、カドケウス)を使うときのTipsです。
カドケウスがフィールド上にあるときに他のアーティファクトを複数体特殊召喚した場合、実際にどんな処理をして何枚ドローできるのでしょうか?

なお、ここでは実際にどのようにチェーンを組んで処理するのかに重点を置いているため、コンボ等の説明は行いません。

では幾つか具体的な場面を考えてみましょう。

  1. カドケウスが既に場にいるときに、セットされたベガルタが破壊されて特殊召喚した場合
  2. カドケウスが既に場にいるときに、セットされたベガルタとモラルタが同時に破壊された場合
  3. セットされたカドケウスとベガルタが同時に破壊された場合

どういうふうに発動するのかというと、以下のようになります。

  1. カドケウスとベガルタを好きな順番でチェーンを組んで発動する
  2. カドケウスの誘発効果が2回発動する。ベガルタとカドケウスを好きな順番でチェーンを組んでから、モラルタを発動が可能
  3. カドケウスを先に特殊召喚すると、(1.)と同じ処理を行う

アーティファクトの特殊召喚時の効果は強制も任意もバラバラです。それらを正しく組合せるのがポイントです。

カドケウスの基本ルール

まずカドケウスの基本スペックです。これさえ理解しておけば9割問題ありません。

カードの枚数ではなく特殊召喚の回数でドローが決まる

ドローは強制の誘発効果なのでタイミングを逃すことはありません。条件さえ満たせば、チェーン2以降の処理で特殊召喚されたアーティファクトをドローする枚数にカウントすることが可能です。

ここで大事なのはドローする枚数は特殊召喚の回数だということです。
具体的には異次元からの帰還で複数のアーティファクトが特殊召喚されても1ドローしかできないが、2体のアーティファクトがバラバラのタイミングで特殊召喚されると2枚ドローできることになります。

これは、特殊召喚に応じてカドケウスの誘発効果が複数回発動してそれぞれでドローするからです。一度に何体特殊召喚しても、発動は一回だけです。
しかし、1体ずつだすとその回数分だけ発動します。

自分自身はカウントしない

大事なことです。カドケウス自体の特殊召喚ではドローが発生しないのです。当たり前と思う人もいるでしょうが、《TG ハイパーライブラリアン》の裁定にもあるようによくある勘違いのようです。

「TG ハイパー・ライブラリアン」自身がシンクロ召喚された時に、自身の効果でドローできますか?
「TG ハイパー・ライブラリアン」自身がシンクロ召喚に成功した時に、カードをドローする効果を発動する事はできません。

ハイパーライブラリアン 公式裁定

効果解決時にこのカードが表側で存在しないとドローできない

せっかく効果を発動しても、月の書などで効果処理前に裏になったり、強制脱出装置でフィールドを離れると、ドロー効果が不発となります。これもハイパーライブラリアンの裁定をよく確認しておけば大丈夫です。

次はそれぞれの状況を丁寧に解説します。

[パターン1] カドケウスが場にあるときにベガルタを特殊召喚

この場合、カドケウスとベガルタの特殊召喚時の効果を「同時に複数のカードが発動した時の処理」にしたがって発動します。

アーティファクトベガルタの特殊召喚時にカドケウスが1ドロー

カドケウスとベガルタはともに「強制の誘発効果」ですから、コントローラー(つまりあなた)の好きな順番でチェーンを組んで発動します。

仮にカドケウスを先に発動してみましょう。

カドケウス=>ベガルタの順番にした例

(チェーン1)
カドケウスのドロー効果
(チェーン2)
ベガルタの破壊効果(対象は取りません)

この場合の処理ではベガルタの効果で破壊した後にカドケウスのドローが行われます。
当然、ベガルタを先に持ってくることも可能です。その場合は処理が逆になるだけです。

これは比較的簡単です。では2体を特殊召喚したらどうなるでしょうか?

[パターン2] カドケウスが場にあるときにベガルタとモラルタを同一チェーン上で特殊召喚

カドケウスが場にあるときに、ゴッドバードアタックや剣闘獣ガイザレス等で、セットされたベガルタとモラルタが同時に破壊されました。
このとき、それぞれチェーンを組んで同一チェーン上で特殊召喚されます。よって、アーティファクトの特殊召喚の回数は2回。

ポイントは2つ。カドケウスの効果が2回発動するということ。もう1つはモラルタは任意効果なので最後に発動するということ。

アーティファクトカドケウスは2回の特殊召喚に対して2回効果を発動する

誘発効果が同時に複数発動する場合、基本的に以下のような順番でチェーンを組みます。

  1. ターンプレイヤーの強制の誘発効果
  2. 非ターンプレイヤーの強制の誘発効果
  3. ターンプレイヤーの任意の誘発効果
  4. 非ターンプレイヤーの任意の誘発効果

今回、カドケウスとベガルタは「強制の誘発効果」ですがモラルタは「任意の誘発効果」です。どちらが先に特殊召喚したかによらず、必ずモラルタは誘発効果の最後に発動します。

例えばこのようにチェーンを組みます。

カドケウス=>ベガルタ=>モラルタの順番にした例

(チェーン1)
カドケウスのドロー効果
(チェーン2)
カドケウスのドロー効果
(チェーン3)
ベガルタの破壊効果
(チェーン4)
モラルタの破壊効果

アーティファクトカドケウスがいるときに複数体特殊召喚した場合のチェーンの組み方

これを処理すれば、モラルタの破壊=>ベガルタの破壊=>カドケウスのドロー×2、となります。

カドケウスはチェーン2以降で特殊召喚したアーティファクトもドロー効果の発動回数にカウントします。ですから効果は2回発動してそれぞれで1ドローずつ行います。
なお、これはあくまでもひとつのチェーンの組み方にすぎません。強制効果同士ならば、好きな順番でチェーンを組めるため、ベガルタとカドケウスを入れ替えることも可能です。

余談ですが、ベガルタの効果でアーティファクトが2体破壊されればそれぞれの特殊召喚の回数分だけカドケウスはドローするので、合計3回のドローが行えます。

[パターン3] カドケウスとベガルタが同時に破壊されて特殊召喚したとき

最後に、カドケウスが場にいない状態を考えます。
セットされたカドケウスとベガルタが相手ターンに同時に破壊されました。このとき、カドケウスを先に特殊召喚することでベガルタのドロー効果を発動することができます。

ベガルタとほかのアーティファクトが破壊された時に、毎回ベガルタを後で発動しましょう。そうすると先にベガルタを特殊召喚できるため、後で特殊召喚されたアーティファクトの特殊召喚の回数分だけドローできるというわけです。

墓地で蘇生効果を発動

(チェーン1)
ベガルタの蘇生効果
(チェーン2)
カドケウスの蘇生効果

逆順処理により、カドケウスがフィールド上に存在するときにベガルタが特殊召喚されるという状況ができます。
よって、[パターン1]を当てはめることが可能です。

しかし特殊召喚する順番を変えるとこれが成立しません。
カドケウスはベガルタよりも後で特殊召喚してしまうと、ベガルタの特殊召喚がドロー効果の条件を満たさなくなるためです。

まとめ

カドケウスのドロー効果についてまとめてみましょう。

カドケウスの効果まとめ

  • カドケウスは自身が表側で存在するときに特殊召喚された回数分だけ効果を発動する
  • 同一チェーン上で2回の特殊召喚が発生すると誘発効果は2回発動する
  • 同時に複数回の誘発効果が重なるときは、強制効果 => 任意効果の順番で発動する
  • カドケウスの特殊召喚の順番を考えないとドローできないことがある

カドケウスのドロー効果は非常に強力です。しかし、誘発効果が複数重なるためになれない人はどうやっていいのかわからなくなってしまいます。
そうならないために、これらの基本ルールから色々と試行錯誤を繰り返してやり方に慣れていくのがいいでしょう。

ここでしている処理はほんの一例です。本番ではもっと複雑になるかもしれません。ただ、征竜と違ってアーティファクトはワンパターンになりやすいので、決して難しいわけではありません。頑張ってください。

でも本当、カドケウスがあんなに高い理由がよくわかります。強すぎですよね。

余談

「Primal Origin」から紙質が変更になって以前よりも悪くなっという報告を聞きます。確かにそうですが少なくともデュエルそのものへの影響は少ないでしょう。
新しい態勢になった初期の品質にバラつきが生じるのはよくあることです。しばらく経てば初期傷や裁断の粗さも改善されると考えています。

気になるならスリーブでごまかしましょう。ただ、やはり高級感があって欲しいな、と思わなくもない。