《青き眼の乙女》は相手の攻撃対象にされた時に攻撃を無効にしつつ表示形式を変更し、青眼の白龍を特殊召喚する効果を発動できます。3つの処理がありますが、それらは1つの効果として発動しています。この効果はエフェクト・ヴェーラーやスキルドレインなどで無効化できますが、月の書を乙女に使うとどうなるのでしょうか?
- 《青き眼の乙女》
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードが攻撃対象に選択された時に発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードの表示形式を変更する。
その後、自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚できる。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードがカードの効果の対象になった時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚する。
「青き眼の乙女」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
1:乙女の効果は1ターンに1度しか使用できない
青き眼の乙女のテキストには「青き眼の乙女の効果は1ターンに1度しか使用できない。」とあります。乙女には2種類がありますが1ターン中に発動できる効果はその内のどちらかということです。
相手が乙女を攻撃した時に1つ目の攻撃を無効にする効果を発動した場合、さらにチェーンして月の書で効果の対象になったとしても、2つ目の効果を発動することはできません。
一方、攻撃対象にされて1つ目の効果をあえて使わなければ2つ目の効果を発動することが可能なのです。
とても単純なことなのですが、初心者は両方の効果を同時に使ってしまうことが多いので注意が必要です。
2:乙女は自身が裏守備になっても攻撃を無効にしつつ青眼の白龍を呼ぶことができる
青き眼の乙女が1つ目の効果を発動。それにチェーンして乙女を対象に月の書を発動しました。
- チェーン1:
- 青き眼の乙女(攻撃無効化・表示形式変更・青眼の白龍SS)
- チェーン2:
- 月の書 (対象=>青き眼の乙女)
これを解くと、まず月の書によって青き眼の乙女が裏守備表示になります。次に青き眼の乙女の効果を処理しますが、効果そのものが無効になっていないので攻撃を無効にすることが出来、さらに自身を攻撃表示に変更します。そして最後に青眼の白龍を特殊召喚することができます。
- 処理1:
- 青き眼の乙女が裏守備表示になる
- 処理2:
- 相手の攻撃が無効、乙女が攻撃表示に。その後、青眼の白龍を特殊召喚
公式裁定にも載っているので参考にしてください
- Question
- 「青き眼の乙女」が攻撃対象に選択された時に『その攻撃を無効にし、このカードの表示形式を変更する。その後、自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚できる』効果を発動し、それにチェーンした「月の書」によって、「青き眼の乙女」が裏側表示になった場合、「青き眼の乙女」の効果処理はどうなりますか?
- Answer
- 「青き眼の乙女」の『攻撃対象に選択された時』の効果にチェーンして、「青き眼の乙女」に「月の書」が適用された場合など、「青き眼の乙女」の表示形式が効果の発動時と処理時で変わっている場合でも、効果処理は通常通り適用されます。
質問の状況の場合、攻撃を無効にした後、裏側守備表示になっている「青き眼の乙女」が表側攻撃表示になります。(その後、「青眼の白龍」の特殊召喚も行う事ができます。)
「青き眼の乙女」の『攻撃対象に選択された時』の効果にチェーンして「青き眼の乙女」に「月の書」が適用された場合、どうなりますか?(2013_07_11)
3:どうしてこういう処理をするのか
乙女の1つ目の効果は、自身が表側表示でいなければ発動ができません。裏守備になっているときに攻撃対象にされても効果を発動できないということです。しかし、表側表示のときに効果を発動すれば相手モンスターが不在になるなどしない限り無効になったりはしません。
自身の表示形式を変更する処理は、発動時の表示形式を元にするのではなく、あくまでも処理直前の形式を元にします。効果発動時に攻撃表示でも、その後で守備表示になれば自身を攻撃表示にします。逆に守備表示の時に攻撃され、エネミーコントローラなどで攻撃表示になると、自身の効果で表側守備表示になります。
まとめ
月の処理で裏になってしまうと表示形式の変更や攻撃無効化をできなくなるような錯覚を覚えます。しかし、裏になっても効果自体は無効になっていません。また裏守備のカードの表示形式の変更すると攻撃表示になるという点を理解していればこの処理は比較的簡単です。
青き眼の乙女の裁定は近年稀に見るくらいに充実しています。それはこのカードを使う人の多さと遊戯王のルールを理解する上で大事な要素が大量に詰まっている証拠です。他にも解説をしているのでそちらも参考にしてください。
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