「遊戯王パーフェクトルールブック」の模擬試験の解説を解説します。
今回は「問30」にあった《鰤っ子姫》の問題についてです。同じ結果をもたらすカードとして《終末の騎士》がありますので、そちらも一緒にしてしまいます。
ネタバレになるので知りたくない人は他の記事を読んでください。
鰤っ子姫はチェーン2以降で特殊召喚するとタイミングを逃す
この問題と答えは以下のとおりです。
ようは「鰤っ子姫がタイミングを逃した」から効果を発動できなかったのです。
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
このカードをゲームから除外して発動できる。
デッキから「鰤っ子姫」以外のレベル4以下の魚族モンスター1体を特殊召喚する。
「鰤っ子姫」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
鰤っ子姫は特殊召喚に成功しましたからその瞬間に効果の発動条件を満たしました。しかしまだ強欲な瓶の効果が終わっていないので、鰤っ子姫は効果を発動できません。
そしてチェーン処理全部が終わったタイミングでは既に「特殊召喚に成功した」という期間を過ぎています。このタイミングは「相手がカードをドローしたタイミング」だからです。よってタイミングを逃し任意効果を発動できません。
鰤っ子姫の効果を発動するためにはチェーン処理の最後で特殊召喚すればいい
パーフェクトルールブックには以下のように書かれています。この記述にはタイミングを逃すという用語を使用していませんが、非常にわかりやすく書かれています。
- 効果・チェーンの処理中に発動条件を満たした効果
- 『時〜〜できる。』と記載された効果が効果/チェーン処理の途中で発動するタイミングを迎えた場合、その効果を発動するかどうか選ぶことができず、結果として発動できない。
遊戯王パーフェクトルールブックp.113
もしも鰤っ子姫や終末の騎士の効果をリビデによる特殊召喚で発動するのならば、チェーン1でリビデを発動すればいいのです。
チェーン1で終末の騎士を特殊召喚した場合
チェーン1で発動したリビデの効果を処理しました。するとチェーン処理完了して、その直後に「リビデの処理後に発動できる誘発効果の発動タイミング」が発生します。
終末の騎士や鰤っ子姫の効果はこのタイミングでしか発動できません。なお、遊戯王の非公式用語として終末のような効果を「時の任意効果」と表現することがあります。
まとめ
- 鰤っ子姫や終末の騎士のような「時の任意効果」は条件を満たした直後のタイミングでしか発動できない
- チェーン2以降の効果で特殊召喚されてもチェーン1の処理が終わらないと発動が出来ない
- チェーン1の処理が終わったタイミングでは特殊召喚直後ではないので、鰤っ子姫や終末は効果を発動できない
タイミングを逃す処理はこれ以外にも幾つか系統があります。この処理はその中でもわかりやすい部類に入ります。難しいと思わずに粘り強く頭を動かしてください。
余談
記事がやたらと長くなったりするのは、長々とくどい解説をしているのかもしれないと思っています。簡潔に説明できればいいのですが難しいですね。
初心者向きの記事が多いのですが、自分が本当に上級者かというと疑問です。
個人的な事情で普段から満足なパフォーマンスが出せないので、時に初心者レベルの間違いをよくやっています。
ただ、初心者に理解あるふりしたモヒカンの自己満足に付き合うのはうんざりにあるとおり、自己満足でやっていることの方が多いのだと思います。
初心者向けの書籍や記事は様々な視点から見なければ殆ど役に立ちません。特にそういうモノを求めている人の多くは「俺の疑問をストレートに解説していないから糞だ」と平気で考えるものです。自分で考えることをしませんし、それを解説する側が察することはおよそ不可能です。
初心者は低き所に流れます。本当は様々な予備知識や十分に習得しないといけない理論等を簡単に放棄します。
最近の登山事故の多くが、GPSを過信して満足な装備も知識も持たない初心者によるものだというは非常に納得行くものです。(中高年の人ってそういう意味で害悪)
「初心者向き」という文句は非常に魅力的です。世の中の大半は初心者ですから。しかしそういう人に見せてはいけないものだってあります。上級者同士の「あるある」を持ちだしていいのかはもっと考慮すべきでしょうね。
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