「システィヴェーラー問題」システィの効果をヴェーラーで無効にしても意味が無い理由

【注意】この記事は2014年7月10日より適用されるエラッタによって無効となります。詳しくは「遊戯王で大量エラッタ。ヴェーラーがターン終了時まで有効に

システィとヴェーラーの問題

今回は《魔導教士システィ》と《エフェクト・ヴェーラー》の関係を考えます。いわゆる「ヴェーラーシスティ問題」です。 ほぼ同じ処理として、武神ヤマトの起動効果もあります。

「ヴェーラーシスティ問題」
《魔導教士システィ》の効果を《エフェクト・ヴェーラー》で無効にしても、エンドフェイズにエフェクト・ヴェーラーの無効化のほうが先に解除されてしまい、魔導教士システィの効果が無効にならない現象のこと

システィは自身を除外してサーチ効果を発動します。相手のメインフェイズ時に、相手の場のシスティを手札のヴェーラーで無効にしたとします。このシスティの発動タイミングはエンドフェイズですが、そのエンドフェイズは同時にヴェーラーの効果が失われるタイミングでもあります。ようはどちらの効果が優先されるかということです。

結論を言うとシスティの効果は無効になりません。ヴェーラーでエンドで行われる任意の効果を止めることはできないからです。この問題は優先権などが絡むので少し難しく考えてしまうかもしれません。が、簡単に説明します。

なお、これはシスティにかぎらずエンドで発動する任意の効果モンスター全体に当てはまります。また、ヴェーラーではなく《禁じられた聖杯》《禁じられた聖槍》でも同様の現象が発生します。

エンドフェイズのヴェーラーの処理

《エフェクト・ヴェーラー》の無効化は相手ターンのエンドフェイズ時までです。じつはこの無効化はプレイヤーがエンドフェイズの任意のタイミングで解除することができます。これが「ヴェーラーシスティ問題」の要です。

エフェクト・ヴェーラー
遊戯王カード 【エフェクト・ヴェーラー】【ゴールドレア】GS05-JP008-GR ≪ゴールドシリーズ2013 収録≫
チューナー 星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。 選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。 この効果は相手のメインフェイズ時にのみ発動できる。

エンドフェイズにヴェーラーの無効化を解除するか、それともモンスターの効果を発動するかは、それらのコントローラーが決定します。

ヴェーラーの効果で無効になったまま発動すれば、その発動した効果は無効になります。よってシスティのコントローラにとってはヴェーラーを先に解除して欲しいことになります。逆にヴェーラーの側は最後まで解除しなければいいわけです。

エンドフェイズではシスティとヴェーラーのどちらの処理を先にするのか

注意 エフェクト・ヴェーラーの無効化を受けたモンスターは、その効果を発動することができます。しかし無効にされた状態で発動した効果は、効果解決時に適切な処理を行えません。

ヴェーラーのコントローラがその無効化を解除するかどうかを決められるのは、そのプレイヤーに優先権がある必要があります。「優先権を放棄」してヴェーラーの処理を行わないようにすればヴェーラーの効果は解除されません。

エンドでは「強制効果」は「任意効果」よりも先に行う必要がある

さて、ヴェーラーの効果はこのエンドフェイズで消滅させなければいけません。しかしシスティの効果はエンドフェイズで任意に行える処理です。

魔導教士システィ/Justice of Prophecy》
遊戯王カード 【魔導教士 システィ】 ABYR-JP023-N ≪アビス・ライジング≫
効果モンスター 星3/地属性/魔法使い族/攻1600/守 800
自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した 自分のターンのエンドフェイズ時、 フィールド上のこのカードをゲームから除外して発動できる。 デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体と、 「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。 「魔導教士 システィ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

とても単純に言ってしまいます。特定のフェイズで両者が「何もしません」と宣言した場合には、そのタイミングで必ず行う処理をまずおこなわなければいけないのです。そうでなければいつまでたっても次のフェイズやターンに移行できないためです。

逆に、任意効果はその強制効果の処理後に改めて発動を宣言することができます。

実際はこのエンドフェイズでの処理は奥深いのですが簡略に説明するとこのようになります。以下はその処理の過程をチャート図にしたものです。

エンドフェイズのヴェーラーの処理方法

優先権を放棄するというのは「自分は何も処理するものがありません」あるいは「(私は何もしませんが)あなたは何かしますか?」と宣言することです。よく大会などで「何かありますか?」と相手に尋ねていますが、これが優先権の放棄となります。

この優先権の放棄合戦を勝つのは、最終的に強制処理を持っていない側です。ターンプレイヤーがシスティを発動させないと2回宣言すると自動的にヴェーラーの解除が行われます。ターンプレイヤーはその後でシスティの効果発動をすればいいわけです。

なお、エンドフェイズまで効果がある聖杯や聖槍も同じ処理を出来ます。

最後に

ここではとても簡単な説明しかしていません。もっと色々な例を出す事もできますがそれはまたの機会。なお、ヴェーラーでは完全に無効化できないシスティを無効にできる《ブレイクスルー・スキル》の説明も書きましたのでそちらも御覧ください。

結論 任意は正義(Justice)!!