《ジュラゲド》とバトルステップ

ジュラゲドというカードは便利ですね。《冥府の使者ゴーズ》とは違い、能動的に出せるレベル4ということで重宝されています。

問題はこのカードにある「バトルステップに発動できる」という記述です。攻撃宣言時だけかとおもいきや、けっこう幅の広い発動タイミングなのでが、wikiを見てもわからないという方が結構多い気がします。

ジュラゲド
ジュラゲド
闇/悪魔族/レベル4 ATK/1700 DEF/1300
「ジュラゲド」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分または相手のバトルステップに発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、自分は1000LP回復する。②:このカードをリリースし、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターの攻撃力を次のターンの終了時まで1000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。

今回は(1)の特殊召喚効果を取り上げます。

バトルステップとはなにか

バトルフェイズの中身

バトルステップというのは、バトルフェイズ中に存在するステップのことです。バトルフェイズは4つのステップに分割され、その1つがこれです。「フェイズ」の中に「ステップ」が存在します。

4つのステップ

バトルフェイズは4つのステップに分割できます。

  • スタートステップ
  • バトルステップ
  • ダメージステップ
  • エンドステップ

バトルフェイズに入った場合、必ず「スタートステップ」を経由して「バトルステップ」に入ります。そして「ダメージステップ」と「バトルステップ」を交互に繰り返し、最後は「エンドステップ」を経てバトルフェイズそのものを終了するのです。

バトルステップにできること

バトルステップにできるのは以下に限られます。

  • 攻撃宣言
  • 誘発効果の発動
  • クイックエフェクトの発動

勘違いされやすいことですが、バトルステップに入った場合には必ずしも攻撃宣言をしなくてもかまいません。クイックエフェクト(速攻魔法等)を発動した後に攻撃宣言をしてもいいのです。

ジュラゲドの具体的な使い方

ジュラゲドの(1)(2)の効果は、誘発即時効果であるため、スペルスピード2です。つまり速攻魔法や通常罠また《ディサイシブの影霊衣》のようなクイックエフェクトです。

たとえば以下の様なタイミングで発動できます。

  1. 攻撃宣言前
  2. 攻撃宣言時
  3. 攻撃宣言後〜ダメージステップに入る前のタイミング

あまり難しく考える必要はありません。ようは「バトルステップの間であればいつでも使える」とおぼえておけばいいわけです。リビデなどでモンスターを特殊召喚している感覚に近いというのは言い得て妙ですね。

(例)

  1. 相手モンスターの攻撃宣言時にジュラゲドを発動
  2. 自分のモンスターの攻撃宣言前にジュラゲドを発動
  3. 相手の次元幽閉にチェーンしてジュラゲドを発動

逆に言えば、バトルステップ以外にはジュラゲドの効果を発動できないとも言えます。

ジュラゲドを出せるのはバトルステップのみ

スタートステップ

「スタートステップ」というのは、メインフェイズからバトルフェイズに入った直後のタイミングです。このタイミングにはそれほど大きな意味はありませんが、本来のルールではこのスタートステップを宣言してからバトルステップに入ります。

当然、バトルステップではないので、相手がマイクラ等でジュラゲドを宣言すればそのまま墓地に送られてしまいます。

ホープ・ザ・ライトニングから攻撃を受ける場合には発動できない

ジュラゲドをホープライトニングの攻撃時に発動できない

逆にジュラゲドを発動できないのはどのようなタイミングでしょうか?

例えば《SNo.39 希望皇ホープ・ライトニング》が攻撃宣言した場合にはジュラゲドを発動できません。

相手のライトニングが攻撃宣言した場合、その時点から永続効果が適用されてしまうので、自分はジュラゲドを手札から発動することができません。これは《次元幽閉》等をライトニングに使えないのと同じことを意味しています。

ただし、自分がライトニングに対して攻撃する場合には少し工夫が可能です。

前述したとおり、バトルステップに入ったら何が何でも攻撃宣言する必要はありません。自分の場に他の攻撃可能なモンスターが存在するときでも、バトルステップに入った直後にジュラゲドを発動することができます。その状態で速攻魔法等を発動すれば、ライトニングの永続効果を回避することも可能です。

ライトニングの他にも、《星態龍》や《幻層の守護者アルマデス》は「このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果(魔法・罠・効果モンスターの効果)を発動できない」とあります。

ダメージステップには発動できない

攻撃宣言が終わり、互いに発動できるものがない場合にはダメージステップに移行します。このタイミングでは様々な効果の発動ができなくなり、ジュラゲドもその1つです。

バトルフェーダー等でエンドステップに入った時

バトルフェーダー》等は、そのバトルフェイズを終了させる効果があります。この「バトルフェイズを終了する」というのは、厳密に言うと「バトルフェイズのエンドステップに移行する」ということです。

ですから、バトルフェーダーによってエンドステップに移った場合、その時点ではまだ「バトルフェイズ中」ではありますが、「バトルステップ」ではありません。

エンドステップに発動できるものは、クイックエフェクトや【剣闘獣】のような極僅かな効果のみです。当然、このステップに入った場合にはジュラゲドは発動ができません。

ただし、相手のフェーダーにチェーンしてジュラゲドを発動することは可能です。

まとめ

ジュラゲドを手札から発動できるタイミングは、バトルフェイズの中にある「バトルステップ」というタイミングに限られます。その中であればいつでもジュラゲドを発動でき、逆にそれ以外では手札で腐ってしまいます。

ジュラゲドを出せないのは以下の場合です。

  1. 「バトルステップ」ではないタイミング。(バトルフェイズ中であってもダメージステップ等では不可)
  2. ホープライトニングのような、バトルステップ中に効果を発動できない永続効果が適用されている場合