【注意】この記事は2014年7月10日より適用されるエラッタによって一部不符号があります。詳しくは「遊戯王で大量エラッタ。ヴェーラーがターン終了時まで有効に」
「ライトロード」の効果を《エフェクト・ヴェーラー》や《禁じられた聖杯》で無効にした場合、エンドフェイズの墓地送り効果はどうなるのでしょうか。
結論をいうとエンドの効果は無効になります。初心者には難しく感じるかもしれませんが、考え方を理解するととても単純なことだとわかります。ではその過程を説明します。
要点
大事なのは以下の3つです。
- エンドフェイズに複数の処理がある場合、それぞれは独立して行われます
- 優先権のある側から処理するか又は放棄するかを決定します。しかしどちらも放棄した場合、ターンプレイヤーの側にある強制の処理を行わなければいけません
- ライロの効果をヴェーラーの解除より先に発動しなければならず、ライロの効果は無効になります
ライロの発動とヴェーラーの無効化解除はそれぞれのプレイヤーが独立して行います
ライトロードのエンドフェイズの効果は強制です。
またヴェーラーの無効化はエンドフェイズに発動したプレイヤーが任意のタイミングで解除をしなければいけません。そう、これらは「エンドフェイズに必ず行わなければいけない処理」です。そしてこれらは1つずつ単独で行われます。
何が言いたいかというと、
ライロの効果を先に発動すると無効になってしまいますが、ヴェーラーを先に解除すれば無効にならないということです。
どちらの処理を先に行うかは「優先権」のある側から決めることができます。
優先権は基本的にターンプレイヤーの側にあります。ターンプレイヤーが何かをし終わったり、あるいは優先権を放棄すれば、相手プレイヤーに優先権が渡ります。
ここでは単純に「ライトロードの効果を発動できる権利」と「エフェクト・ヴェーラーの効果を解除できる権利」と思ってください。
【補足】優先権とは、カードの発動や処理を行使する権利のこと。
難しい概念ではなく、球技におけるサーブ権のようなものです。
優先権のある側は、それを行使するかまたは放棄するかのどちらかを選ぶことが可能です。
結果、ライロの効果が先に発動して無効になります
ライロの側は先に効果を発動すれば無効になることはわかっていますし、相手もヴェーラーを解除してしまえば無効化できません。
ということは双方がこれらを処理しないことを選ぶわけですが、どちらも強制なので絶対にどちらかから先に行わければなりません。
双方が優先権を一時的に放棄すると自動的にターンプレイヤーに権利が回ってきます。結果、ターンプレイヤーはライロの効果を発動しなければならず無効になってしまいます。
相手プレイヤーはその後でライロの効果を解除してしまえるのです。
- エンドフェイズに複数の処理がある場合、それぞれは独立して行われます
- 優先権のある側から処理するか又は放棄するかを決定します
- どちらも放棄した場合、ターンプレイヤーの側にある強制の処理を行わなければいけません
この流れを理解すれば、実はこの処理は簡単だとわかります。次は具体的に見ていきましょう。
エンドフェイズに複数の処理を行う場合
基本的に、エンドフェイズに複数の処理をする場合にはそれぞれを単独で行います。
現在、プレイヤーAのエンドフェイズです。Aには表側表示の《ライトロード・アサシン ライデン》があります。
このライデンはこのターン中に相手プレイヤーBの《エフェクト・ヴェーラー》によって効果を無効にされています。
この場合、エンドフェイズには
- 【プレイヤーA】ライデンの墓地送り効果
- 【プレイヤーB】エフェクト・ヴェーラーの無効化を解除
この2つの処理を行います。
それぞれの処理を行うのはそのコントローラーですから、
ライデンの発動はAが行い、ヴェーラーの無効化を解除するのはBが宣言することになります。
大事なのは「ヴェーラーの効果を解除しないまま雷電の効果を発動しても墓地にカードを送れない」ということです。(発動できるかどうかは別問題)
Aがライデンの効果で墓地にカードを送るには、先にBにヴェーラーを解除してもらう必要があります。
しかしBだってライデンの効果を使わせたいとは思いませんから、Aが先にライデンを発動してほしいと思うわけです。
エンドフェイズには、お互いに「ライデンの効果発動の権利」と「ヴェーラーの効果解除の権利」を交互にやりとりしていることになります。
これらの権利を総合して「優先権」と呼称します。
※優先権にはもっとちゃんとした約束事がありますが、簡略化して説明しています。
エンドフェイズでの優先権のやりとり
優先権は互いのプレイヤーを行き来します。
エンドフェイズに限らず、モンスターを召喚したり、魔法・罠カードを発動したりしても優先権は移動します。
遊戯王で優先権は必要不可欠ですし、これを使いこなせないのはコートもゴールネットもないサッカーのようなものです。
閑話休題。
優先権は行き来しますが、基本的にターンプレイヤーの側にあります。行動を起こせるのは優先権を持つ側、つまりターンプレイヤーであるわけです。
しかしターンプレイヤーが何らかの行動を起こすか、またはなにもしないと宣言すれば、自動的に優先権は相手に移ります。
強制効果があっても優先権は放棄できる
ターンプレイヤーAのライデンは、エンドフェイズに発動する強制効果を持っています。
エンドフェイズはじめに優先権を持っているプレイヤーAには以下の選択肢があります。
- ライデンの効果を発動する
- 何も発動しないと宣言する
この何も発動しないということを「優先権の放棄」と表現します。
特定のフェイズでは、例え強制の効果であっても、優先権を放棄をして相手プレイヤーにカードの発動等の権利を渡すことが可能です。
Aはライデンの効果を発動したら不利なので、当然何も発動しないことを宣言するでしょう。
相手が何か行動したり、さらに優先権を放棄したら、ターンプレイヤーが行動を起こさなければならない
Aに優先権がある限り、非ターンプレイヤーのBは何も行動を起こせません。しかし、Aが優先権を放棄したことでBは自身の行動をおこせます。
そして、Bにはヴェーラーの無効化を解除するかどうかの2択が与えられます。
Bがヴェーラーを解除してもいいというお人好しでない限り、通常は解除せずそのまま無効にしておくでしょう。
Bは何も処理を行わないことを宣言して、またもや優先権は放棄されてしまいます。
では優先権はどこに行くのでしょうか?
優先権は最終的にターンプレイヤーの側に移ります。
ターンプレイヤーAはさきほど「何も発動しない」と宣言しましたが、
強制効果が自分の場にあるのでこれ以上は放棄することができません。
よって、ターンプレイヤーAはライデンの効果を無効化されるとはわかっていても発動せざるを得ません。
強制の効果や処理がお互いの場にあるときには、基本的にターンプレイヤー側から処理されると考えましょう
ここからわかることは、
ライロのような自分のエンドフェイズに発動する強制効果をヴェーラーや禁じられた聖杯で無効にされると、無効化されたまま発動することになる
ということです。理屈は上に書いたとおりです。似た処理に「ヴェーラーシスティ問題」がありますので、そちらも参考にしてください。
【補足】なお、《武神-ヤマト》などの任意効果に対してヴェーラーでは無効化できません。聖杯でも不十分です。
もちろん、この手順を必ずしも踏む必要はありません。無効にされるとわかっているなら、最初から優先権を放棄せずに発動してしまうことだってあるでしょう。
また、相手が何らかの策を持っているためにあえてヴェーラーを先に解除することだってあります。
エンドフェイズ等の処理は、優先権の流れが比較的わかりやすいと思います。
これを理解すると遊戯王が非常に楽しくなるのではないでしょうか。
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