《神の宣告》と《神の警告》の違い【遊戯王ハック流】

遊戯王の大会で頻繁に見かける《神の宣告》と《神の警告》ですが、これらを「ライフコストの差」程度にしか考えていませんか？まさか、警告で宣告を無効にしたことありませんよね？？今回は、初心者に特に多い質問の1つ「《神の宣告》と《神の警告》はどう違うのか」について簡潔にまとめました。

今回の要点です。

両者は似ているようで、無効にできる範囲がかなり違います。

神宣と神警の無効化の範囲

ベン図にしてみました。

《神の宣告》と《神の警告》は無効にできるものがかぶっています。

「モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚」です。

基本的にこれらはチェーンブロックを作らない召喚方法です。

神宣と神警の両方が無効にできるもの

死者蘇生やリビデは、魔法・罠カードの発動であり、同時に特殊召喚効果をもっています。よって、神宣と神警の両方に対応していると言えます。

神宣は「魔法・罠カードの発動」を無効にします。これは神警と違って、特殊召喚効果を含むかどうかにかかわらず、ほぼあらゆるカードの発動にチェーンできます。もちろん、カウンター罠に対しても可能です。

逆に言うと、神警は「特殊召喚効果を含まない魔法・罠の発動」に対してチェーンできないわけです。

神警で無効にできないが、神の宣告なら無効にできる魔法・罠カードの発動

神警は、「特殊召喚効果を含む」という限定付きでモンスター効果の発動にもチェーンできます。しかし、神宣は最初からモンスター効果の発動にチェーンする能力はありません。

神の宣告で無効にできないが、神の警告なら無効にできるモンスター効果

これに関しては細かく解説する必要があるので、今回は概略だけを説明します。

例えば《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は自身を手札から特殊召喚する召喚ルール効果と、他のドラゴンを特殊召喚する起動効果を持っています。

どちらも特殊召喚に関連していますが、それぞれを無効にする処理が異なります。

前者の召喚ルール効果は発動しません。つまり、ドラゴンを除外して自身を手札からフィールド上に出すときに、神宣や神警の「モンスターの特殊召喚を無効」にする効果を発動して無効にできます。

一方、他のドラゴンを呼ぶ効果は起動効果ですから「特殊召喚効果を含むモンスター効果の発動」と扱われます。
よって、既に場に出ているレダメの効果の発動にチェーンできるのは、神の警告だけということがわかります。

このように、同じカードでも扱う効果によって無効にできるカードや効果が異なる場合が存在します。初心者には難しいかもしれませんが、カード1つ1つを丁寧に扱うと徐々に理解が深まります。
手順をきちんと踏めばわかることなので、諦めずに調べていくといいでしょう。

神の宣告と神の警告は使い方が似ているので、混同しやすいと思います。理解するには、かなりのカードの知識や実戦経験が必要です。初心者が容易に理解できる分野ではないのですが、先ほどのベン図を見てなんとなくわかるだけでも大丈夫だと思います。

後は、信頼できる経験者やルール板を見て地道に勉強するのがいいでしょう。

若木民喜小学館 2014-03-18