第3回:ペンデュラムモンスターがエクストラに置かれる理由【よくわかるペンデュラム召喚】

揺れる菜の花畑

前回はペンデュラム召喚のやり方を説明しました。そこで「ペンデュラムはエクストラに置かれる」と説明しましたね。
ペンデュラム召喚がよくわからないという人。その多くは「エクストラのペンデュラムを特殊召喚する」という部分に疑問が集中しています。

でも簡単です。エクストラデッキにペンデュラムは置かれることがあるためです。それは「フィールド上から墓地に行く」からです。

戦闘破壊等でフィールド上から墓地に行く時にエクストラに置かれる

今までの遊戯王では、エクストラのモンスターとメインデッキのモンスターは混同できませんでした。しかし、3月21日以降からそれが少し変わります。Pモンスターはフィールドを離れて墓地に行く際に、墓地には行かずにエクストラに加わります。

ペンデュラムはフィールドから墓地に行く場合にエクストラに置かれる

Pモンスターを通常召喚しました。そして相手との戦闘でPモンスターが戦闘破壊されたとします。本来、ここで墓地に行くはずですがPモンスターだけはルールによって必ずエクストラに加わります。
似たカードして《混沌の黒魔術師》や《大天使クリスティア》がありましたが、あれらがモンスター固有のルール効果であったのに対して、Pモンスターは大元のマスタールール3によって決められています。

ペンデュラムカードの経路

また、その際にはPモンスターはエクストラの一番上に表側表示で置かれます。つまり、お互いに公開状態になるというわけです。
Pモンスターにとって、エクストラとは「第2の墓地」というわけです。
字面は悪いですが、遊戯王としては嬉しい事です。

手札やメインデッキからは墓地に置かれる

おろかな埋葬やライボルで墓地に置かれる

Pモンスターがエクストラに置かれるのはフィールド上から墓地に行く処理だけです。それ以外の状況ならば墓地に置かれます。

分かりやすいのは《おろかな埋葬》や《ライトニング・ボルテックス》の手札コストなどでしょう。

埋葬の効果でデッキにあるPモンスターを墓地に送ることが出来ますし、また手札にある状態ならばライボルの発動コストに使用可能です。

召喚に失敗すると墓地に行く

例えば手札から通常召喚する際に、《星読みの魔術師》が相手の神の宣告等でその召喚を無効にされたとします。このとき《星読みの魔術師》は召喚していないためフィールド上にはでていません。よって、破壊されても墓地に送られます。
フィールド上にでていない扱いの星読みの魔術師が破壊されてもエクストラに行くことはありません。

どうしてエクストラに行くのか

なぜこんなややこしいルールにしたのでしょうか?フィールドから墓地に行かずにエクストラに行くから混乱のもとになる気がします。実際、遊戯王プレイヤーの大半はこういう仕組みを理解する能力を欠いています。

決め手はありませんが、おそらく「既存のテーマとの共存」にあると思われます。
遊戯王では墓地が墓地らしい活躍をしません。デッキテーマによっては、墓地が第2の手札になっていることもよくあります。そんななかで墓地を利用する召喚方法が増えるのは、環境を汚す可能性を広がるだけです。

結果、パワーバランスを崩すために「破壊されてもエクストラに戻るカード」の存在を作ったのでしょう。ペンデュラム召喚が墓地のカードを特殊召喚できないのも、墓地にカードを送るのは手札にカードを揃えるよりも簡単だからです。

しかし、ペンデュラムは一度フィールド上に出てから破壊されるなりしないとエクストラには置かれません。その手順を踏むことで巡回するループができあがります。
このようなワンテンポを積むことで強力な布陣を整えられる環境をコナミは目指しているのかもしれません。

ペンデュラムはエクストラ・フィールド・手札・Pゾーンを巡回する


とりあえず、ペンデュラム召喚についての概要は一旦終了です。
今後のカードプールの増加によって徐々に変化するかもしれません。