《透破抜き》は征竜を無効にしても除外できないのはなぜ？

【征竜】【魔導】【水精鱗】などの、手札や墓地で発動するモンスター群の多いカテゴリーに対して、《透破抜き》という罠が注目を集めています。

このカードは手札発動または墓地発動するモンスター限定の天罰効果を持っていて、コストはなく除外する効果を有しています。登場時には《オネスト》や《エフェクトヴェーラー》くらいしかメタ対象がいませんでしたが、最近は《巌征竜-レドックス》《魔導法士ジュノン》などの強力なモンスターへの対抗策となりつつあります。

ただ、このカードの効果はテキストからは理解しづらいので正しい使い方を解説します。

無効にできるモンスター効果
除外するための条件

透破抜き: カウンター罠
手札または墓地で発動する効果モンスターの
効果の発動を無効にしゲームから除外する。

無効にできるモンスター効果

無効にできるカードは「発動するモンスター効果」だけです。

《サイバードラゴン》や《フォトン・スラッシャー》などは手札から特殊召喚できますが、それらは召喚ルール効果によるものです。シロッコやオベリスクの召喚条件やカオスエクシーズ召喚も同じ召喚ルール効果です。ようは特定のカードを召喚・特殊召喚するために用意された特別なルールなわけです。

また、一見墓地で発動しているように見えるスターダストドラゴンの無効化やカードカーDのドローはフィールド発動です。

実際に該当するのは以下のようなカードです。

手札発動

「征竜」シリーズ
海皇・水精鱗
魔導法士ジュノン
エフェクトヴェーラー
オネスト
ドロー＆ロックバード

墓地発動

馬頭鬼
暗黒界の龍神グラファ（手札から墓地に送られた時の誘発効果のみ）
スターダスト・ドラゴン（墓地から特殊召喚する効果のみ）
キラートマト等のリクルーター

除外するための条件

透破抜きによってモンスター効果の発動を無効にすることはできても、そのカードを除外できるかどうかは個別に違います。

手札や墓地で効果を発動後、別の場所にカードが送られていると除外できない

透破抜きがジュノンの手札発動の効果を無効にした場合、それを除外することができます。これはジュノンが発動後も手札に残るためです。

一方、エフェクトヴェーラーやオネスト、馬頭鬼のようなカードは発動時にコストとして自身を墓地に送ったり、除外します。このように効果が発動する場所と効果処理時にカードがある場所が異なると、透破抜きは発動を無効にしてもカードを除外ができません。

よって、《巌征竜ーレドックス》の地属性モンスターと自分自身を墓地に捨てて発動する起動効果に対して透破抜きを適用しても、コストとして墓地にあるレドックス自体は除外することができないのです。

Question

「透破抜き」を、手札から墓地へ送る事で発動する「オネスト」等のカードに対して発動した場合、どのように処理を行いますか？

Amswer

手札にて発動した「オネスト」の効果を「透破抜き」の効果によって無効にする事はできますが、「オネスト」は効果を発動する際にコストとして墓地に送られており、既に手札に存在していない為、「透破抜き」の効果によってゲームから除外する処理は行われません。

「透破抜き」を「オネスト」等に対して発動した場合、どのように処理しますか？[2013-05-02]