1:チェーンに乗る特殊召喚と乗らない特殊召喚ってどういう意味?
遊戯王をやっていると一度は聞いたことのある「チェーンに乗る特殊召喚」と「チェーンに乗らない特殊召喚」という言葉。
これらは単純に「カードや効果の発動による特殊召喚」と「通常召喚と同じく宣言するだけの特殊召喚」という意味があります。
前者は《死者蘇生》や《冥府の使者ゴーズ》による特殊召喚。後者はシンクロ・エクシーズ・ペンデュラム召喚、それとサイドラなどの特殊召喚を指します。
同じ特殊召喚なのに、どうしてこれらを区別するのでしょうか?それは特殊召喚を無効化するカードの存在があるからです。今回は、チェーンに乗るor乗らない特殊召喚の区別の仕方とそれらを無効にできるカードの種類を説明します。
2:神の警告のテキストをみるとわかりやすい
神の警告のテキストをよく見てください。
- 神の警告
-
カウンター罠(制限カード)
[コスト]2000ライフポインを払って発動できる。
[効果]モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
神警の「モンスターを特殊召喚する〜発動」と「モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚」がまさにチェーンに乗るかどうかを指しています。
- 神警の前半の効果は、チェーンに乗る特殊召喚を妨害するためのもの
- 神警の後半の効果、チェーンに乗らない特殊召喚を直接無効にするためのもの
この分類は実は正しくはありません。実際にはチェーン処理中の特殊召喚そのものを無効にすることは永続効果などを除いてできません。しかし、いまは気にせず先に進んでください。
チェーンに乗る特殊召喚の具体例
神警はモンスターを特殊召喚するカードの発動に対して直接チェーンしてそれを無効にします。大嵐や月の書といった魔法・罠には反応できません。
では具体的にどんなカードの発動を無効にできるのでしょうか?
モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの発動
- 【起動効果】
- 《A・ジェネクス・バードマン》
- 《銀河戦士》
- 《ゾンビマスター》
- 《レスキュー・ラビット》
- 《黄泉ガエル》
- 《ゾンビ・キャリア》
- 《焔征竜-ブラスター》
- 《幻獣機-ドラゴサック》
- 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》(他のドラゴンを呼ぶ効果)
- 【誘発効果】
- 《剣闘獣ラクエル》
- 《キラートマト》
- 《冥府の使者ゴーズ》
- 《アーティファクト-モラルタ》
- 《カゲトカゲ》
- 【誘発即時効果】
- 《青き眼の乙女》
- 《聖刻龍-ドラゴンヌート》
モンスターを特殊召喚する効果を含む魔法カードの発動
注意しなければいけないのが、あくまでも魔法カードの発動時に特殊召喚効果を含む効果を発動していなけれならない点です。つまり、歯車街などの破壊された時の特殊召喚効果はNG。
- 特殊召喚効果を含む魔法カード
- 《死者蘇生》
- 《融合》
- 《リチュアの儀水鏡》
- 《ジェムナイト・フュージョン》
- 《スケープ・ゴート》
モンスターを特殊召喚する効果を含む罠カードの発動
リビデが代表的なカードです。
- 特殊召喚効果を含む罠カード
- 《リビングデッドの呼び声》
- 《エクシーズ・リボーン》
- 《バスター・モード》
チェーンに乗らない特殊召喚の具体例
チェーンに乗らない特殊召喚、とは「カードの発動がなく召喚を宣言するだけの召喚方法」を指します。基本的に以下の4つがあります。
- シンクロ召喚
- エクシーズ召喚
- ペンデュラム召喚
- 特定の召喚手順をもつモンスターによる特殊召喚
上3つはいいとして、最後の召喚方法が気になりますね。一般的には「召喚ルール効果」と呼ばれています。これはシンクロ召喚のような手順であって効果を発動しているわけではありません。
非常に多いのですが、具体的には次のカードの召喚が当てはまります。
- 召喚ルール効果をもつモンスターカード
- 《サイバー・ドラゴン》
- 《フォトン・スラッシャー》
- 《カオス・ソルジャー-開闢の使者-》
- 《裁きの龍》
- 《暗黒界の龍神グラファ》
- 《剣闘獣ガイザレス》(エクストラからの特殊召喚)
- 《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》
色々とカードをあげましたが、まとめてみましょう。
まとめ
モンスターが自身や他のカードを特殊召喚する場合、起動効果や誘発効果等による「チェーンに乗る」方法と、特殊召喚の宣言をするだけの「チェーンに乗らない」特殊召喚方法がある。後者を「召喚ルール効果」とよく表現する。
3:チェーンに乗らない特殊召喚の見分け方
ここまで読んで「そもそも、モンスター効果として発動しているのか召喚ルール効果なのか見分けがつかない」という人は多いでしょう。
似たカードでもチェーンブロックをつくる(発動する)かどうかは異なりますので、どうやって見分ければいいのかを考えてみましょう。
最も簡単なのは裁定を調べることです
例えば《暗黒界の龍神グラファ》を調べると、墓地からの特殊召喚は「召喚ルール効果によるもの」とあり、《アーティファクト-モラルタ》は「墓地からの特殊召喚は誘発効果によるもの」とあります。
これによって、『グラファの特殊召喚宣言時に神宣で無効にはできても、モラルタの誘発効果とその特殊召喚は神宣では防ぐことができない』とわかります。
テキストから判別つけられないならば、確実に遊戯王wikiや公式裁定をチェックすることをおすすめします。
テキストに「〜発動する」とあるかどうかで見分ける方法
絶対ではありませんが、モンスター効果の中に「〜して発動する。〜を特殊召喚する」とあれば、それは「チェーンに乗る特殊召喚」です。
例えば《銀河戦士》のテキストを見てみましょう。
手札の光属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から表側守備表示で特殊召喚する
この場合、前半の「手札の〜発動できる」は手札の起動効果とそのコストを指しています。そしてその起動効果の効果によって自身を特殊召喚しています。
よって、銀河戦士の特殊召喚はチェーンに乗る特殊召喚であるとわかります。
比較対照として《クイック・シンクロン》のテキストを見てみましょう。
このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
少々分かりづらいのですが、銀河戦士と違いこの処理自体はチェーンブロックを作りません。ようは発動しているわけではない、ということです。
上の図をみてイメージしてください。
銀河戦士は自身の効果を手札から発動して、その効果処理によってフィード上に特殊召喚されます。クイック・シンクロンの特殊召喚は、通常召喚やアドバンス召喚と同じ要領です。
銀河戦士は、特殊召喚を含む発動するモンスター効果なので、その発動にチェーンして神の警告を発動することができます。しかし、効果解決時には神の警告も宣告も途中から発動することはできません。
一方、クイック・シンクロンは発動することはなく、自身を特殊召喚すると宣言するだけです。よって、手札を切ってクイック・シンクロンをフィールド上に出す直前にそれを無効化することができます。
これは手札だけでなく、グラファやガイザレスにも同様に言えます。グラファは墓地で発動しているように見えますが、召喚ルール効果です。墓地からアドバンス召喚していると考えてもいいでしょう。リリースが手札に戻す行為になり、手札から召喚するのが墓地からとなっているとイメージしてください。
特殊召喚の方法で判別する方法
比較対照が無い場合には、特殊召喚の『振る舞い』をみるという手があります。
たとえば《ダーク・アームド・ドラゴン》を手札から特殊召喚する際、墓地の闇属性や3体でなければなりません。このときダムドの効果が発動するわけではありません。あくまでもこれはダムドの持つ召喚ルール効果の条件です。
このように、墓地やフィールドの状態を参照して特殊召喚するものは、多くが召喚ルール効果にあたります。そうでないものも若干ありますが、そのようなものは個別に覚えるといいでしょう。
また、基本的に他のカードを特殊召喚する効果は発動する場合が殆どです。ゾンビマスターやドラゴサックが当てはまりますね。
簡易的とはいえ、裁定前に動かすときに便利です。
それでもわからなければ事務局に聞きましょう
マイナーカードだと情報が古いこともあります。遊戯王wikiも万能ではないため、確実に知るには事務局に問い合わせるのが一番です。
- まずは遊戯王wikiや公式裁定を見る。このとき、「召喚ルール効果」や「自身を特殊召喚するための手順」と書かれていたらチェーンに乗らない
- カードに「〜して発動する。〜を特殊召喚する」とあれば、確実にチェーンに乗る特殊召喚
- フィールドや墓地の状態を参照する等は、基本的にチェーンに乗らない特殊召喚だと覚えておくと便利。また、他のカードを特殊召喚する効果はチェーンに乗ることが殆ど。
- 最後は事務局に聞こう
最後に
召喚ルール効果なのかそうでないのかは、昔から議論されてきました。よく《ダーク・シムルグ》があがりますが、このカードは実は起動効果による特殊召喚だと裁定が出ています。当時の事務局の判断だそのままいきているのですが、近いうちに変更される可能性もあります。
さらに、ArcVからは新テキストになってよりわかりやすくなるとのこと。具体的には種族欄に「ドラゴン族/特殊召喚/効果」と表記されるようで。
また数字で区別が可です。これによってずいぶん変わるのではないでしょうか?
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