《武神器ヘツカ》はゴッドバードを無効にできるのか？

今回は《武神器ヘツカ》の使い方について。

武神器ヘツカは自分フィールド上の「武神」を効果から守る防御カード。ではこのヘツカはどんなカード効果から武神を守れるのでしょうか？

ヘツカの基本ルール

武神器-ヘツカ: 効果モンスター
星４/光属性/獣族/攻1700/守1200; 誘発即時自分フィールド上の「武神(ぶじん)」と名のついたモンスターがカードの効果の対象になった時、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

効果を発動するためのコストとして、墓地のこのカードをゲームから除外します。

対象を取る効果ではありません。

ダメージステップにて発動する事もできます。

【公式裁定】2013-04-26

まず武神器ヘツカの効果分類は「誘発即時効果」です。自分のターンはもちろん、相手ターンに発動したカードにもチェーンして発動できます。もちろんスペルスピードが上であるカウンター罠にはチェーンすることはできません。

ヘツカは墓地で効果を発動しそのコストとして自身を除外します。ですから《閃光を吸い込むマジックミラー》が存在していると発動した効果は無効になりますし、《ソウルドレイン》があれば発動すら出来ません。

ただしダメージステップに発動できるので《禁じられた聖杯》などのカードにも有効なのはありがたい。また、自分のカードが武神を対象にした時にも発動できるというのは意外な点でしょうか。

実際に使う場合、チェーンできるのは「武神を対象にした魔法・罠カードまたは効果モンスターの効果の発動」です。

カードを対象にするとは、その発動時に効果を及ぼすカードを選択する行為を指します。ブラックホールなどの破壊対象を決めないものを無効にはできません。

そして無効にできるのは直接チェーンしたカードのみ。例えばヘツカにチェーンして相手が《月の書》を発動したら無効に出来ませんし、ヘツカの効果発動以前に装備されているカード効果には影響がありません。

ヘツカには破壊する効果がありません。例えば相手が安全地帯をヤマトを対象にして発動し、それをヘツカで効果を無効にしたとします。その場合でも効果を適用できなかった安全地帯はフィールド上に残り続けます。

安全地帯のような永続カードは、発動を無効にしたり破壊しない限りは、効果を無効にされてもフィールドに意味のないカードとして残るからです。またヘツカにはトラップスタンのようなエンドフェイズ時までという制限はなく、カードによっては再び効果を使われる可能性があります。/p>

例えば、《水精鱗(マーメイル)-アビストリーテ》は相手の魔法・罠カードの対象に水精鱗がなった時に発動できる効果を持っています。しかしこれは「1体の水精鱗」を対象にした時にしか発動できません。《ゴッドバードアタック》のように対象にするカードが複数枚の時には発動が出来ないのです。

水精鱗-アビストリーテ: エクシーズ・効果モンスター
ランク３/水属性/海竜族/攻1600/守2800
レベル３モンスター×３; 誘発即時自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター１体が相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、
または相手モンスターの攻撃対象になった時、このカードのエクシーズ素材を１つ取り除いて発動できる。
その対象を自分フィールド上の正しい対象となるこのカードに移し替える。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「水精鱗－アビストリーテ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター１体を選択して特殊召喚できる。

しかしヘツカは武神を含む複数のカードを対象にした場合でも発動できその効果を無効にします。

先ほどのゴッドバードアタックが自分フィールド上の「武神-ヤマト」と”武神以外のカード”を対象に発動しても、ヤマトを含むのでそれを無効化可能です。「モンスター1体」という制限がトリーテと違ってないのがその理由。