ノートゥングと鬼ガエルの効果はなぜ重複できないのか

黄色い毒カエル

複数のノートゥングを並べても1体までしか追加の召喚は行えない

BF-星影のノートゥング》や《鬼ガエル》《ヴェルズ・カストル》は、「通常召喚に加えて1度だけ〜1体を召喚できる」という効果を持っています。

しかしながら、複数体のノートゥングを並べても「BFブラックフェザー 」をその数だけ召喚できるわけではなく、何体並べても追加で召喚できるのは1体だけです。


ノートゥングが2体存在していても通常召喚権と組合せられるのは1つだけ

「BF-星影のノートゥング」が自分フィールドに2体存在する場合でも、『②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「BF」モンスター1体を召喚できる』効果による召喚は、いずれか1ターンに1度しか適用する事ができません。(通常召喚に加えての召喚が2回以上行えるようにはなりません。)

公式裁定

ノートゥング1体につき1体という意味ではない

イマイチ説明が難しいのですが、ノートゥングの効果は「このターンに2回の通常召喚を行なっていいよ。ただし1体はBFじゃなければいけないよ」というものなのです。複数体のノートゥングを並べたとしても、追加で行える召喚は1ターンに1度であるため重複はしません。

通常召喚とBFの召喚は順不同

ノートゥングが場にあるとき、まだ通常召喚権を使っていないのであれば、どちらを先に使っても構いません。相手に告げるのは通常召喚できる回数であって、その通常召喚がどれを使用したかを告げる必要はありません。(無効にされたら状況は変わりますが)

同じノートゥングの効果を2回適用することはできない

ノートゥングの追加の限定召喚を適用して2回の通常召喚を行ったターン中に、そのノートゥングが破壊される等で墓地に送られました。そのターン中に死者蘇生によって再度そのノートゥングを特殊召喚しても、追加の召喚はもう行えません。

「氷結界の虎将 グルナード」の『このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のメインフェイズ時に1度だけ、自分は通常召喚に加えて「氷結界」と名のついたモンスター1体を召喚できる』効果による召喚は通常召喚に加えて1度しか行えません。

したがって、「氷結界の虎将 グルナード」の効果を適用しているターンに、新たな「氷結界の虎将 グルナード」が特殊召喚されたとしても、さらに召喚を行える回数を増やす事はできません。

「氷結界の虎将 グルナード」の効果を同一ターン中に2回適用できますか?

《二重召喚》や《サモンチェーン》を発動したターンにノートゥングの効果を使うと、何回の通常召喚を行えるのか

結論を先に言うと、《二重召喚デュアルサモン》使えば「合計3回の通常召喚」、《サモンチェーン》を使えば「合計4回の通常召喚」をそのターンに行えます。

1ターンに1度行える通常召喚で1回、「二重召喚」の効果による1回、「BF-星影のノートゥング」の効果による1回、合計3回の召喚を行う事が可能です。

「二重召喚」が適用されているターン、「BF-星影のノートゥング」の効果を適用すると、最大で何回の召喚が行えますか?

二重召喚とノートゥングの組合せ

なんで二重召喚とは重複するの?

二重召喚》は、元から存在する「通常召喚権」を複製する効果です。

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

ノートゥングやカストルはこの通常召喚権に1度だけ追加して「BF」や「ヴェルズ」を召喚できるようにする効果であり、名称指定であり表側攻撃表示の召喚という限定されたものなので本来の通常召喚として区別されるのです。

増えた通常召喚権につき1度づつBFを召喚できないのは何故?

二重召喚によって、通常召喚権は2回に増えました。ノートゥングやカストルは「通常召喚に加え」というテキストがあるので増えた通常召喚権につき1度づつの召喚、つまりBF等の召喚を2回行えるように感じるかもしれません。

けれど通常召喚権を増やしても追加できる限定召喚は1度まで。これは元々ある通常召喚権とセットで考えられているためです。

ノートゥングと鬼ガエルがいるときに二重召喚を発動したらどうなるのか

ノートゥングのような限定された召喚を行えるカードが別種存在する際にはどうなるのか。例えばノートゥングと鬼ガエルがいるときには以下のことが行えます。

  1. 「通常召喚」+「BF限定の召喚」
  2. 「通常召喚」+「ガエル限定の召喚」

両方のモンスターが存在しても、通常召喚を行えるのは2回までです。これらは通常召喚権に付随して全体として2回まで行えるため重複はできません。

さらに二重召喚を発動した場合には

  1. 「通常召喚」+「通常召喚」+「BF限定の召喚」
  2. 「通常召喚」+「通常召喚」+「ガエル限定の召喚」

こちらも同様です。複製した通常召喚権があっても、元々存在する通常召喚権に追加される形で「BFやガエルの召喚」が発生します。よって行える通常召喚は3枚までしかありません。

1ターンに一度の通常召喚の他にモンスターを召喚する場合、「セイクリッド・レオニス」「氷結界の虎将 グルナード」「カラクリ小町 弐弐四」のそれぞれがフィールド上に表側表示で存在している場合でも、どれか一つの効果でのみ1体を召喚する事ができます。
例えば、「セイクリッド・レオニス」の効果を適用した場合には、同一ターン中に「カラクリ小町 弐弐四」「氷結界の虎将 グルナード」の効果による召喚はできません。

「セイクリッド・レオニス」「カラクリ小町 弐弐四」等が存在する時、それぞれの効果で召喚できますか?

ノートゥングとカストルと鬼ガエルが同時に存在しても適用できるのはどれかひとつ

通常召喚権に加えて召喚を行えるようになるカード

ノートゥングやカストル、鬼ガエル以外にも似たような効果を持つカードは多く存在します。

  • 《海皇の重装兵》
  • 《カラクリ小町 弐弐四》
  • 《極星霊ドヴェルグ》
  • 《幻奏の音女セレナ》
  • 《ゴーストリック・マミー》
  • 《シンクロン・キャリアー》
  • 《セイクリッド・ポルクス》
  • 《セイクリッド・レオニス》
  • 《和魂》
  • 《霊獣使いの長老》
  • 《氷結界の虎将 グルナード》
  • 《炎舞-「天枢」》
  • 《機殻の要塞》
  • 《脳開発研究所》

これらの追加召喚はノートゥングと同じものとして扱えます。

おまけグッズのような考え方

頭がぐちゃぐちゃしてきた人もいるでしょうが、こういう考えもあります。

ある店で「限定DVDはお一人様1点限り。購入した人にはもれなく特典グッズを1つプレゼント」というイベントがあったとします。そしてDVD購入時にくじをひくことでもう1枚のDVDを貰えるとします。その当たりクジで2枚目のDVDを手に入れることができましたが、特典グッズは1つしか貰えませんでした。

これを書いていてさらにわけがわからなくなったのはどうしてでしょうか???

まとめ

  1. ノートゥングが複数あっても効果は重複しない
  2. 同じノートゥングの効果を1ターンに複数回適用はできない
  3. 二重召喚を使うとノートゥングと併せて合計3回の通常召喚を行える
  4. 同じ効果を持つカードが複数存在しても適用できるのはどちらか1つ

余談

これといっても面白いこともないんですが、バレットジャーナルというタスク管理方法を試しています。スケジュール帳ではなくて唯のノートを使うものなんですが、最近では日記帳状態と化しているので改善が必要だなと感じる日々。