《蒼眼の銀龍》は「奈落の落とし穴」や「激流葬」といった特殊召喚成功時のトラップで破壊されてしまいます。自身が破壊耐性効果を持っているのに、なんで落とされるのでしょうか?
これは誘発効果から先に発動しそれにチェーンすることで奈落を発動されてしまうためです。逆順処理により奈落の効果から先に処理が行われます。銀龍の破壊耐性が自身に適用される前に銀龍は奈落の破壊を受けてしまうのです。
- チェーン1:
- 蒼眼の銀龍
- チェーン2:
- 奈落の落とし穴
↓↓
- 処理1:
- 奈落の効果で銀竜を破壊・除外
- 処理2:
- ドラゴン族がカードの対象にならず、効果で破壊されなくなる
1;同じタイミングで複数のカードを発動できる場合、誘発効果から必ず発動を行う
- 蒼眼の銀龍
- シンクロ・効果モンスター
星9/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
チューナー+チューナー以外の通常モンスター1体以上 - このカードが特殊召喚に成功した時に発動する。
自分フィールド上のドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、カードの効果の対象にならず、カードの効果では破壊されない。
また、1ターンに1度、自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。自分の墓地の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
モンスターの召喚・特殊召喚成功時に発動できるカードや効果が複数存在する場合、基本的には「1:誘発効果」「2:クイックエフェクト」の順番でチェーンを組んで発動します。クイックエフェクトとは、カウンター以外の罠カードや速攻魔法、モンスターの誘発即時効果を指します。
蒼眼の銀龍は特殊召喚成功時に発動できるのは、銀龍の誘発効果(対象・破壊耐性)とセットされている奈落や激流葬です。奈落はクイックエフェクトですから、銀龍の効果よりも先には発動しません。逆に言えば、銀龍の効果は他のどの効果よりも先に発動するということです。
2:銀龍の破壊耐性は奈落よりも後で適用される
よく勘違いする人がいますが、銀龍の破壊耐性は自身が破壊されても他のドラゴンに適用されます。奈落で銀龍を破壊しても、その効果自体が無効にはなっていません。
サイクロンで発動した魔法カードを破壊しても、硬貨までは無効にできないのと原理は一緒です。
ですから、銀龍を発動する側に《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》があると、奈落で銀竜を破壊してもそのレダメは次のターン終了時まで対象にできずカード効果で破壊できなくなります。
3:強制脱出装置やエフェクト・ヴェーラーもチェーンされると手札に戻ったり効果を無効にされてしまいます
蒼眼の銀龍の特殊召喚時の効果には、「対象にされない」という側面もあります。しかしこれは発動時には有効ではなく、効果が適用された後から対象に選択できなくなるのです。つまり、「効果の発動にチェーンすれば銀龍を対象に別のカードを発動できる」というわけです。これは禁じられた聖衣でお馴染みのこと。
ですから、強制脱出装置やエフェクト・ヴェーラーは発動タイミングが定められてはいません。銀龍の特殊召喚時には必ず誘発効果を発動し、そのタイミングで発動できるカードを可能な限りチェーンでつなげます。銀龍は発動してはいますが、対象にとれるのでヴェーラーを銀龍を対象に発動。
結果、ヴェーラーの効果で銀龍の効果は無効となり、破壊耐性も適用されなくなります。強制脱出だと手札に戻るだけです。
まとめ
銀龍などの誘発効果と奈落やヴェーラーなどの効果がどの順番で発動できるのかを理解するとこの処理はスムーズにできます。銀龍の破壊耐性にチェーンすれば、対象に取るカードや破壊するカードでも銀龍を破壊することができるのです。
これは別に特殊裁定や珍しい処理ではありません。ごくごくありふれた誘発効果とクイックエフェクトの処理です。頻繁に使うのでその他の場面でも応用ができます。
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