前回、蘇生制限とは何かを簡単に説明しました。繰り返しますが蘇生制限とは特殊召喚モンスターに対してかけられたルール上の制限のことです。これがないと強力なモンスターを死者蘇生などを使って簡単に出すことが可能となり、ゲームバランスを崩す可能性があります。
さて、その蘇生制限を受けるカードは「特殊召喚モンスター」に限られます。この特殊召喚モンスターとそうでないモンスターを具体的に比較してみます。特徴を覚えれば結構簡単に理解できますよ。なお、「通常召喚モンスター」と「通常モンスター」は意味がぜんぜん違います。
1:特殊召喚モンスターは通常召喚できないモンスター
通常召喚とは、1ターンに1度行える召喚またはセットのことを指します。特殊召喚モンスターとは、この通常召喚をすることができないモンスターすべてを指すのです。例えば《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》には「通常召喚できない」とあり、特殊召喚モンスターに該当します。他には《フォトン・スラッシャー》などですね。
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《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
効果モンスター(制限カード)
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500 - このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外した場合に特殊召喚できる。
1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
●このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃できる。
通常召喚できない開闢は自身を特殊召喚するためのルール、つまり「召喚ルール効果」を内蔵しています。この召喚ルール効果は基本的に手札から行うためのもので、またモンスター効果とは扱わず発動もしません。
また、エクストラデッキに存在する《ヴェルズ・オピオン》や儀式召喚で特殊召喚する《イビリチュア・ガストクラーケ》も特殊召喚モンスターです。通常召喚に関する記述はありませんが、ルールとしてこれらを通常召喚することはできません。
- 《ヴェルズ・オピオン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2550/守1650
「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2 -
エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「侵略の」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。
- 《イビリチュア・ガストクラーケ》
儀式・効果モンスター(制限カード)
星6/水属性/水族/攻2400/守1000 - 「リチュア」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。
このカードが儀式召喚に成功した時、相手の手札をランダムに2枚まで確認し、その中から1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。
むろん、シンクロも融合も特殊召喚モンスターですから、それらも正規の方法でしか本来は出せません。シンクロはシンクロ召喚、儀式は儀軌召喚というふうに。そのなかで一部のモンスターは、一度場に出れば蘇生制限を満たすようになり墓地からの特殊召喚が可能となります。
2:特殊召喚効果を持っていても通常召喚可能なモンスター
特殊召喚モンスターは、通常召喚(召喚やセット)を出来ない代わりにそれぞれに召喚ルール効果等を持っています。開闢なら墓地の光と闇を除外して手札から特殊召喚します。
では《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》(以下、レダメ)や《魔導法士-ジュノン》も特殊召喚モンスターなのでしょうか?
- 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》効果モンスター(制限カード)
星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 - このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体をゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる。
- 《魔導法士ジュノン》
効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2500/守2100 - 手札の「魔導書」と名のついた魔法カード3枚を相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
また、1ターンに1度、自分の手札・墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をゲームから除外して発動できる。
フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。
これらのカードにも自分自身を特殊召喚する方法が記載されています。しかし「通常召喚できない」というテキストがなく、通常召喚モンスターであることがわかります。よって召喚(アドバンス召喚を含む)・セットも可能ですし、死者蘇生やディメンション・マジック等のカードによる特殊召喚でも出すことが可能です。
- ジュノンやレダメの特長
- 通常召喚が可能
- 自身のもつ特殊召喚方法で特殊召喚可能
- 他のカードによる特殊召喚が可能(蘇生制限がない)
開闢などの特殊召喚モンスターは自身のもつ召喚ルール効果によって一度フィールド上に出て墓地に送られないと、死者蘇生を使えません。手札などから墓地に送られると蘇生制限がかかったままだからです。しかし、ジュノンなどの通常召喚モンスターは最初から蘇生制限がありません。ゆえにどのようなカードによってでも特殊召喚が可能です。
- 自身を特殊召喚可能な通常召喚モンスター
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- 魔導法士ジュノン
- 冥府の使者ゴーズ
- 水精鱗メガロアビス
- サイバー・ドラゴン
- 暗黒界の龍神グラファ
- ガーディアン・エアトス
- 聖刻龍-トフェニドラゴン
- A・ジェネクス・バードマン
- BF-精鋭のゼピュロス
- 魔轟神獣ケルベラル
まとめ
レダメやクリスティアを「カードに記載された方法以外では特殊召喚できない」と思っている人が意外と多くあります。しかしそれらは通常召喚モンスターですので、何らかの特記事項がないかぎりは他のカードによる特殊召喚に制限はありません。
蘇生制限がないことになるので、例えばデッキから墓地に直接送れらたレダメを、フィールド上のレダメの効果で特殊召喚することも可能です。死者蘇生などで可能です。レダメは同名カードの蘇生は不可なのを見落としていました
こう考えると、開闢などは「通常召喚できない」とあるだけでかなり不自由だということがわかります。蘇生制限を解除しない限りは墓地に送られてもそのままでは特殊召喚することすらかなわないからです。ただそれゆえに強力な効果を持っているとも言えます。
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