遊戯王をしていると「このカードは効果の対象にできない」だとか「このカードを対象にする効果を無効にする」だとか、初心者には意味不明な言葉がよく出てきます。今回はそれらの違いを簡単に解説したいと思います。
1.基本的な分類方法
基本的な考えとして、発動時にカードを選んで効果を及ぼすことを「対象をとる」といい、発動時に効果を及ぼすものを選択しないことを「対象をとらない」と考えてください。
具体的に言うと《月の書》はモンスター1体を選択してそれを裏守備にします。このようなものはモンスター1体を対象にするカードです。一方、《ブラック・ホール》は1体だけではなくフィールド上の全モンスターを破壊するため、個別にカードを選択しません。つまり「対象を取らない」カードと言えます。
よく初心者の人が「1枚を破壊するなら対象を取るけど、複数ならば対象を取らない」と考えている人がいます。しかし、それは間違いです。
- 発動時に効果を及ぼすものを選択する=>
- 対象をとる
- 発動時に効果を及ぼすものを選択しない=>
- 対象をとらない
2.もうちょっとちゃんとした理解の仕方
基本は「発動時に選択するかどうか」です。しかしこれでは単数あるいは複数のカードに効果を及ぼす際にどちらか迷うことがあります。
地砕きは対象をとらないのは何故か
《地砕き》というカードはモンスター1体を破壊するカードです。しかしこれは「対象を取らない」カードです。対称的に《ダーク・アームド・ドラゴン》は対象をとるカード。これらの違いは「発動時に選択するかどうか」の違いです。
地砕きの発動時、相手のどのモンスターを破壊するかは決定しません。破壊するのはその効果処理時に相手フィールド上に居る最も守備力の高いモンスター。このように発動時に選択せず、効果処理時に決める場合には対象をとるとはいえません。
反対にダムドはその発動時に破壊するカードを宣言しなければいけません。その際にはきちんとカード名とその場所を指し示します。つまり破壊する対象を発動時に対象にとっているわけです。
1度に複数のカードを破壊する場合でも対象をとるカードはある
《ゴッドバードアタック》と《ブラック・ローズ・ドラゴン》はともに複数のカードを破壊するカードです。しかし、ゴドバは「2枚のカードを対象にとる」カードであり、反対にブラックローズは対象を取りません。
この違いも「発動時に選択するかどうか」によるものです。効果を及ぼすカードの枚数で対象をとるかどうかは決まりません。
フィールド以外のカードを対象にすることもある
例えば《死者蘇生》は墓地にあるモンスター1体を対象にするカードです。このように、フィールド以外のモンスターに効果を及ぼす場合でも対象をとるかどうかの判定があります。
3.どうやって対象をとるかどうかを見分けるのか
ここまで分類方法を説明しましたが、実際にそのカードが対象をとるかどうかを見極めるのは難しいものです。多くの場合はコナミの裁定を基にするしかありません。恐ろしいことですが、裁定によって対象をとるかどうかが二転三転することもあり、一概に決めるけることが出来ないのです。
よって、現状では遊戯王の公式データベースや遊戯王wikiを参考にするのがベターです。
まとめ
この記事では非常に狭い範囲で簡潔に記しています。しかし遊戯王の基本条項である「対象をとる」と「対象を取らない」という考え方はちゃんと分類しています。ここを正確に理解しているかどうかで、実際のデュエルが全く異なるものとなります。
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