「アーティファクト」とタイミングを逃す「奈落の落とし穴」

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このブログでも「アーティファクト 奈落」で検索してくださる方がいるので、いい加減ちゃんとした記事を書こうと思います。 ただしこの「タイミングを逃す」というカテゴリーは、非常に多くの状況があることは理解してください。 アーティファクトに関しても、この他に様々な状況でタイミングを逃すことがあります。

【参考】《終末の騎士》や《鰤っ子姫》がタイミングを逃す仕組み【遊戯王認定模擬テストの解説】

【参考】改訂版 遊戯王のタイミングを逃すとはどういうことなのか

ここで少しだけ事前設定をします。 説明の都合上、アーティファクトの特殊召喚時の誘発効果を今回に限って発動しません。初心者が混乱する可能性を減らすためです。

2枚のアーティファクトが特殊召喚するとき、奈落の落とし穴はいつ発動できるのか?

例えば相手のゴッドバードアタックによって、セットされていた《アーティファクト-モラルタ》(ATK 2100)と《アーティファクト-カドケウス》(ATK 1600)が同時に破壊されて各々を特殊召喚するとします。 このとき、墓地にて2枚のカードがそれぞれチェーンを組むために、モラルタとカドケウスは別々のタイミングで特殊召喚されます。

仮にチェーン1)モラルタ、チェーン2)カドケウスという順番で発動しました。するとカドケウスの方から先に特殊召喚して次にモラルタが特殊召喚されます。

墓地にて効果発動

チェーン1:
モラルタ
チェーン2:
カドケウス

効果解決

処理1:
カドケウスを特殊召喚
処理2:
モラルタを特殊召喚
カドケウス モラルタの順番で特殊召喚

このとき、相手プレイヤーが《奈落の落とし穴》を持っていた場合、モラルタの特殊召喚成功直後のタイミングで発動することができます。

そして、「モラルタのみを破壊」するのです。このとき、同じ特殊召喚されたカドケウスは無傷です。

[注意]本来、ここでカドケウスとモラルタの効果は発動して処理されています。これについてはメガロアビスと奈落の処理を参照してください。

【図解】3ステップでわかる「メガロアビス」の正しい特殊召喚
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今でも使える

奈落の落とし穴は「モラルタの特殊召喚」を発動条件にして破壊する

奈落の発動できるタイミングは「攻撃力1500以上のモンスターの特殊召喚時」です。

カドケウスがチェーン2の処理で特殊召喚されましたが、このカドケウスの特殊召喚成功直後に奈落を発動することは不可能です。 なぜなら、チェーン処理中にカードを発動することがルール上できないからです。

奈落を発動できるのは、カドケウスとモラルタがチェーンを組んだすべての処理が終わってからです。 モラルタの効果終了直後のタイミングはモラルタの特殊召喚成功時です。よって、奈落は条件をみたすので発動が可能です。

カドケウスは破壊できない

モラルタの特殊召喚成功直後に奈落を発動できても、カドケウスは破壊できません。なぜならば、奈落の落とし穴は発動トリガーとなったモンスターのみを破壊するためです。

モラルタだけを破壊する

今回、チェーン処理中に発生したカドケウスの特殊召喚は、奈落の発動にはなんにも関わっていません。つまり、奈落はモラルタの特殊召喚をきっかけにして発動したので、破壊できるのはそのモラルタだけとなります。

  • 奈落はチェーン処理の最後で特殊召喚に成功しているならば、それをきっかけにして発動できる
  • チェーン途中の特殊召喚をトリガーにはできない
  • 破壊できるのは、きっかけとなったモンスターのみ

奈落がアーティファクトの特殊召喚時に発動できない場合とは

自分がアーティファクトを複数展開する場合、相手の奈落を発動させないようにすることが可能です。 これは単純なことで、攻撃力が1500未満のアーティファクトの特殊召喚をチェーン1で行えばいいのです。

では今度は《アーティファクトの神智》と《リビングデッドの呼び声》(リビデ) を使ってみましょう。

攻撃力1500未満の特殊召喚をチェーン1で行う

仮にこのようなチェーンを相手ターンで組んだとします

【発動時】

チェーン1:
リビデ(対象=>アーティファクト・ベガルタ)
チェーン2:
神智(しんち)(対象にはとらないのでこの時点では選択しない)

【効果解決】

処理1:
神智の効果でカドケウス(orモラルタ)を特殊召喚
処理2:
リビデの効果でベガルタを特殊召喚

これだけで奈落回避ができます。

チェーン処理終了時のタイミングで、奈落の発動条件がなくなっている

このチェーン処理の終了直後のタイミングというのは、あくまでも「ベガルタ」が特殊召喚に成功したタイミングです。つまり、奈落の発動条件「攻撃力1500以上のモンスターの特殊召喚時」というものに合致していません。 ですから、相手は奈落を発動できません。

カドケウスも特殊召喚されていますが、ベガルタと同時ではなく別々のタイミングで特殊召喚しているのがわかります。 カドケウスの特殊召喚が成功しても、そのタイミングで奈落発動できません。そして処理が全部終わった直後は、カドケウスの特殊召喚成功直後ではありません。この処理全体が終わった直後は、あくまでもベガルタが特殊召喚に成功したときです。

ベガルタの特殊召喚成功タイミング

これが奈落がタイミングを逃す理由です。カドケウスの特殊召喚直後に発動したくても割りこむことはできず、効果処理後に発動したくても条件を満たさないモンスターなら発動機会がありません。

カドケウスの特殊召喚を奈落はタイミングを逃す

当然、ゴドバ等で相手ターンにカドケウスとベガルタを同時に破壊された時には、ベガルタの方から特殊召喚効果を発動すればいいわけです。

まとめ

アーティファクトにかぎらず、このテクニックは様々な場面で活用できます。奈落は汎用性のある罠カードなので、非常に有用です。 今後は「ペンデュラム召喚」も登場して奈落の使い勝手が向上するため、覚えておくとよいでしょう。

  • チェーン1の処理によって1500以上のモンスターが特殊召喚されるとそれをトリガーととして相手は奈落を発動できる
  • チェーン2以降の処理中の特殊召喚は、タイミングを逃すのでトリガーにはなれない

アーティファクトを使った例でしたが、これは他のカード処理にも応用できます。参考にしてください。