【Ingress】アノマリーでよく反転されているポータルがある理由

緑の液体とグラス

今回はイングレスの話題ですが、珍しく多重関連ではなくウイルス戦についてです。最初に断っておくと、この記事を読んだからといってアノマリーに勝てるとかはありません。ウイルスによる戦略はチーム単位で行われるため、一般参加者はあまり気にすることもないでしょうし。ただ、基本的な知識だけは持っておいて方が安心、という程度です。

アノマリーとは?

Ingressにはアノマリーという公式イベントが有ります。今回は静岡県の浜松にて「Obsidian」という名称で開かれます。(アノマリーの説明は厄介なのでググってください)

【参考】XM Anomaly #Obsidian SatelliteSite Hamamatsu ルール解説

アノマリーで反転されたポータルを見かける理由

オーナーがADAだったりするのはなぜ

Shonin、Persepolis、Abaddon等のアノマリーに参加された方は気がついていると思いますが、ポータルオーナーが「_ADA_」や「_JARVIS_」となっている場面をよく見かけます。

これらは全てADA RefactorJARVIS Virusによって反転されたポータルです。一般にはまとめて「ウイルス」と表現されています。

ウイルス戦とは、端的に言えばこれらウイルスを使った戦略のことです。

壊して奪うよりも、反転して守るほうが簡単

現在のアノマリーやフラッシュシャードでは、ウイルスが高頻度で使われます。これは、相手陣営のポータルを破壊して奪うよりも、反転してしまったほうが効率的なためです。

相手ポータルを反転すれば、シールドやレゾも全部奪ってしまえるため、形勢逆転の切り札といえます。

ウイルスを使うと一定時間だけ免疫がつく

ウイルスの性質については下記リンクを参考にしてください。

【参考】JARVIS Virus & ADA Refactor | Ingress 大規模社会実験

ポータルを好きな色に塗り替えられるウイルスですが、デメリットも有ります。ウイルスで反転できるのは1つのポータルにつき1時間に1度だけなのです。一度反転すると、その後1時間は誰も反転できません。この性質は通称「免疫」と呼ばれます。

免疫状態になったポータルは、たとえ中立化されても反転を受け付けません。

ウイルスの免疫について

ウイルス戦ではこの免疫を利用します。

ウイルス戦の概要

計測時間直前に反転できるようにしたい

特定の時間を挟んで免疫をつけると効果的

アノマリーでは、決められた時間内に特定のポータルを自陣営の色にしておくことが重要です。ですから、ウイルスを使って相手陣営の色になったポータルを反転するのが一般的。そのためには、いつ反転するかが鍵となります。

例えば14時ぴったりに特定のポータルを自陣営の色にするには、14時直前での反転が望ましいでしょう。免疫がついて相手は再度の反転ができなくなるためです。

しかし、ウイルスで反転しようとしたときに既に免疫がついている場合もあります。たとえば13時30分に誰かが反転していた場合、14時直前は免疫によって反転は不可です。

つまり、あらかじめ該当ポータルをウイルスで反転しておき、その免疫が切れた直後に反転するのが最も効率的だとわかります。

このような「免疫管理」をするのがウイルス戦の肝です。

免疫時間はわかりにくい

反転していない相手からはいつ免疫が切れるかわからない

ポータルを反転した時間というのは、けっこうわかりづらいです。

反転するとオーナーに攻撃通知が送られますが、正確な時間はわかりません。

反転時間を正確に把握できるのは、反転した本人のファクション側です。ですから、先手を打って反転することで自分たちに有利な展開にすることができます。

免疫管理って具体的にどうするの?

これに関しては両陣営にノウハウがいっぱいあるので暴露はできませんが、基本的なことは以下です。

14時直前にウイルスで反転するには1時間ちょっと前の免疫が必要

計測時間直前に反転するための工夫

ここでは「14時ぴったり」にポータルAを青にしておく場合を考えます。緑でもおなじです。

ウイルスを直前の「13時59分」に使うと仮定します。しかし、味方の誰かが「13時50分」に反転してしまうこともありますし、「13時58分」に相手が反転することも考えられます。そうした場合、14時の段階でどんな色になっているかはわかりません。

予定時刻に反転して青にするためには、逆算して先に免疫をつける必要があります。つまり、13時59分の1時間前の12時58分とかに反転しておくと好都合です。

つまり、任意のタイミングで確実に反転するためには少なくとも1時間前にウイルスによる免疫をつけておかなければならない、ということです。

免疫が早めに切れると大変

免疫をつける時間が早過ぎる場合

免疫は1時間しか保ちません。「12時45分」に反転していると「13時45分」に免疫は切れてしまいます。計測時間が14時だとすると、それまでの間、そのポータルはいつでも反転できるため大変危険な状態です。

免疫が切れた直後に反転できればいいのですが、準備が整わない場合もあります。免疫が早くても遅くてもあまりよろしくはないですね。

逆に、相手に反転されるくらいなら先に反転して主導権を握ろう、という場合もあります。

アノマリーでの計測時間に幅がある場合でも同じ

浜松のアノマリーおよびフラッシュシャードでは、計測&移動時間に幅があります。こんなときもウイルスによる免疫管理は使えます。

イベント中に反転されたポータルを見つけたら

アノマリー参加中、いかにも反転したポータルを見かけた場合はどうしたらいいのか?

何らかのチームに所属している場合には、それをリーダー等に報告しておきましょう。もしもソロで参加している場合、そっとしておくのがベターだと思います。

免疫管理は両陣営が行っているとおもわれます(いちおう濁す)が、どのような手段を用いるかはマチマチ。免疫管理中のポータルを壊したからといって怒られるわけではないと思いますが、わからないものは放っておくのがいいのではないでしょうか?

もちろん、相手陣営の作戦だとわかれば妨害するものありです。

最後に

ウイルス戦は情報が命なので、普通の参加者にまでそのことが行き渡ることは稀です。

各陣営のノウハウに関しては様々です(あんまり知りませんが)。例えば、免疫管理はしているが直前の色が自陣営、という場合もあります。

反転は単純ではありますが、色々と駆け引きが多い戦略です。特に争うポータル数が少ない「シャード戦」ではこれが顕著だったりします。

アノマリーやシャード以外でも、ハイパーノヴァやガーディアンやブランクアートのために使用することもあります。反転するだけの道具であるウイルスですが、結構有用ですのですね。