
【魔導書】に革命をもたらしたといわれる《魔導書の神判》。効果は、このカード以外に発動した魔法カードの枚数分だけデッキから魔導書をサーチできる、という鬼畜じみたものです。ただ遊戯王を始めたばかりの人や、そもそもルールをよくわかっていない人には難しいカードのように思えます。
という訳で今回は魔導書の神判を使う時の注意点を取り上げます。
目次
- 《魔導書の神判》の注意
-
- 発動した「魔導書の神判」自体を魔法カードの発動にカウントしてはいけません
- 自分や相手の魔法カードの発動にチェーンして神判を発動しても意味がありません
- 《暗黒界の門》の捨てる効果などの「魔法カードの効果の発動」は神判と関係がありません
- エンドフェイズの特殊召喚時に《神の警告》を発動できません
- 《強欲で謙虚な壺》を神判の前後で発動できますが、特殊召喚はできません
ちょっと欲張りですが、1個づつみていきましょう。
魔導書の神判
- 魔導書の神判
- [速攻魔法]
このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。
その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる。
「魔導書の神判」は1ターンに1枚しか発動できない。
魔導書の神判の基本的な使い方

魔導書の神判は自分や相手のターンに発動できます。しかし何かにチェーンしたりすることはありません。基本はドローフェイズなどの他のカードが関係しないときに発動します。
このカードを発動しても即座に効果が発生するわけではありません。エンドフェイズまで保留となります。ただしカードの発動と実際の処理にタイムラグがあるだけで、他の魔法カードと扱いは同じです。
エンドフェイズにカードをデッキから選択する際に、効果が発動するわけではないということです。
1.発動した《魔導書の神判》自体をカウントしてはいけません
これは特に初心者に多いですね。テキストにある「このカードの発動後に〜発動した枚数」というもののなかに、このカードを入れてはいけません。
特に詳しくは言いませんが、「魔法カードの発動」に含めるのはこのカードの効果解決よりも後で発動した魔法カードに限られます。
[公式裁定] 発動した「魔導書の神判」自身は『このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数』には含まれません。(2013-02-28)
2.魔法カードの発動にチェーンしてもそれを神判は「魔法カードの発動」にカウントできません
よくやってしまいがちなのが「魔法カードの発動に神判をチェーン」したり「神判にチェーンして魔法カードを発動」してしまうことです。別に悪いわけではありません。しかしそれでは神判のサーチ枚数に含めることができません。
良い使い方は、魔導書の神判を互いのドローフェイズなどに単独で発動することです。
同一チェーン上の発動をカウントできない理由
このカードがサーチの枚数にカウントするのは「魔導書の神判の効果処理後」に発動している必要があります。
例えば大嵐にチェーンして神判を発動しました。このとき、魔導書の神判のほうが先に処理(実際には何も起こらない)を行います。しかしこの効果適用後には大嵐はチェーンブロックを作っていません。つまり発動していないのです。
よく考えればわかりますが、大嵐の破壊効果そのものに発動という概念はありません。発動という言葉を使えるのは、あくまでもフィールド上に出した瞬間の1回のみです。破壊するときに発動しているわけではありません。
神判の効果が適用されて魔法カードの発動をカウントできる準備が整っても、既に発動を終えている大嵐をそれに加えることは出来ないのです。
また、神判に他の速攻魔法などをチェーンした場合にも同様の結果となります。こちらはもっと単純です。神判の効果的用よりも前に、魔法カードの発動が終わっていますから。
3.「魔法カードの効果の発動」を「魔法カードの発動」に含めることはできません
神判はあらゆる魔法カードの発動をサーチ枚数に数えることができます。通常魔法だけでなく、速攻魔法・永続魔法・フィールド魔法・装備魔法すらも。しかしカウントするのはあくまでも「魔法カードの発動」です。これは手札から出したり、セットした状態からリバースしてフィールド上に出す行為を指します。それ以外の発動はサーチ枚数に数えられません。
以下に「神判がカウントしない発動」をいくつか上げます
ブレイズ・キャノンや破壊効果や暗黒界の門の捨てる効果
既にブレイズ・キャノンがフィールド上に発動されているとします。神判の効果が適用されたターンに、ブレイズ・キャノンの破壊効果を発動しました。しかしこれはフィールド上の魔法カードによる「効果の発動」です。フィールド上に出す行為ではないため、カウントはできません。
ユニオンや甲虫装機の装備カードとしての効果
ユニオンや甲虫装機がモンスターの装備カード扱いになっている時に発動できる効果があります。これはモンスター効果ではなく、装備カードとしての効果です。しかしこれも「効果の発動」にあたります。
緊急テレポートや思い出のブランコの自壊効果など
緊テレや思い出のブランコのカードの発動ではなく、エンドフェイズなどの一連のカード効果処理はチェーンブロックを作りません。つまり発動しないので神判によるカウントには入りません。
4.神判のエンド効果に神の警告を使うことはできません
魔導書の神判には、エンドフェイズに任意でモンスターを特殊召喚できる効果があります。よってこのカードの発動は、モンスターの特殊召喚効果を含む魔法カードの発動」として扱い、相手プレイヤーは《神の警告》を使ってその発動を無効に出来ます。
ただしそれは神判のカードの発動時に限られます。エンドフェイズの特殊召喚時に警告を使うことはできません。カードの発動時には特殊召喚しないのに警告で無効にでき、エンドフェイズの特殊召喚時には無効にできない。ちょっと混乱するかもしれませんね。
発動を無効にされた魔法カード
例えば《七星の宝刀》を神の宣告で無効にしたとします。この場合、発動を無効にされたために七星の宝刀は「発動しなかった」扱いとなります。発動を取り消されたので神判は「発動した魔法カード」に含められません。
ただし効果が無効になったり不発ならば、問題ありません。効果の無効と発動の取り消しは別物だからです。
エンドフェイズ時のサーチ効果や特殊召喚効果は発動しない
エンドフェイズの魔導書を手札加える処理や特殊召喚効果を「発動する」人がいます。しかしそれは違います。魔導書の神判は、自身のカード発動以外で効果の発動などを行いません。
[公式裁定] 「魔導書の神判」のエンドフェイズ時の処理にチェーンブロックは作られません(2013/02/28)
とても簡単に言うと、エンドフェイズの効果は神判による一連の処理と扱い、効果をそれぞれ個別に発動するわけではないということです。
魔法カードの効果処理中に特殊召喚されるため、神の警告をエンドフェイズに発動できない
《神の警告》や《王宮の弾圧》《神の宣告》《ライオウ》などのカードは、『手札・デッキからでたモンスターをフィールド上に特殊召喚する前に破壊する』効果です。しかしカード効果処理中にこれらのカードを発動はできません。遊戯王の基本ルールです。
魔導書の神判による特殊召喚は、カード効果による特殊召喚です。例えばデッキから《魔導教士 システィ》を出すときに相手はそれを警告で妨害したいとします。しかしデッキからフィールド上に出るまでが1つのカード効果であるため、モンスターを破壊するタイミングが存在しません。よってこれらのカードはエンドフェイズに発動できないのです。
「魔導書の神判」のエンドフェイズ時の処理によって行われるモンスターの特殊召喚はチェーンブロックの作られる処理ではありませんが、カードの効果によるモンスターの特殊召喚であるため、「神の警告」や「昇天の黒角笛」「王宮の弾圧」等を「魔導書の神判」のエンドフェイズ時の処理を行う際に発動し、その特殊召喚を無効にする事はできません。
しかしながら、「神の警告」や「王宮の弾圧」については、「魔導書の神判」のカードの発動時にチェーンして発動する事ができます。(2013/03/14)
5.強謙を神判の前後で発動ができます
強欲で謙虚な壺は、発動するターンに特殊召喚が行えず、また特殊召喚を行った以降では発動ができません。魔導書の神判は特殊召喚効果を持っているので、強謙は発動できないように見えますがそんなことはありません。なぜなら魔導書の神判の発動時には何も処理をせず、また特殊召喚そのものは任意で行えるためです。
「強欲で謙虚な壺」を発動したターンに「魔導書の神判」を発動する事もできますし、「魔導書の神判」を発動したターンに、「強欲で謙虚な壺」を発動する事できます。
なお、どちらの場合も「魔導書の神判」のエンドフェイズ時の処理が行われる際に「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える処理までしか行う事ができず、魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する処理を適用する事はできません。(2013-03-14)
この裁定にあるように、魔導書の神判を発動した後で強欲で謙虚な壺を発動してデッキからカードを選んでくることができます。そうすればエンドフェイズに魔導書の神判のサーチ効果として、強謙の発動を加えることができるのです。
ただし、強謙を発動したことでそのターン中に特殊召喚は行えません。サーチ効果を使って手札にカードを加えても、その枚数以下のレベルモンスターは特殊召喚不可能です。
オピオンがいるときはどうなるか
ではフィールド上に《ヴェルズ・オピオン》がいるときはどうでしょうか?この場合も神判を発動でき、サーチ効果も特殊召喚も使えます。ただしレベル5未満のモンスターしか特殊召喚できません。魔法カードを5枚発動しても、レベル5のモンスター特殊召喚はオピオンの永続効果で封じられているためです。もちろんレベル4以下ならばなんでも出せます。
ライオウがいるときに発動することはできるのか
ライオウはデッキからカードを手札に加えさせない(ドローを除く)永続効果を持っています。ライオウが居る時審判を発動できるのか。結論をいえばカードを発動することはできます。神判の発動時の処理にはサーチ効果も特殊召喚効果も含まれないためです。
「ライオウ」がフィールド上に存在する場合でも、「魔導書の神判」の”カードの発動”を行う事はできます。
なお、「魔導書の神判」のエンドフェイズ時の処理を行う際に「ライオウ」がフィールド上に存在する場合には、「魔導書の神判」の処理を適用する事はできません。(「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える事はできないため、その後の特殊召喚も行う事はできません。)
ライオウの誘発即時効果によって神判の特殊召喚効果を無効にすることはできません。しかしもう一つの永続効果によってサーチを無効にしてしまえば、間接的に特殊召喚も封じることができます。ライオウ強し!
最後に
このほかに魔導書の神判に関する注意点はあるでしょうが、自分の思いつくのはこれくらいです。あと「魔導書の審判」は間違いです。単語登録をちゃんとやっておきましょう。
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