《オッドアイズ・アドベント》がカオスマックスを蘇生制限を回避して特殊召喚できる理由

オッドアイズ・アドベントが蘇生制限のかかったカオスマックスを儀式召喚できる理由

オッドアイズ・アドベント》は、墓地からの儀式召喚を行える珍しいカードです。

オッドアイズ・アドベント
オッドアイズ・アドベント

【儀式魔法】ドラゴン族の儀式モンスターの降臨に必要。
「オッドアイズ・アドベント」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのPモンスターをリリースし、自分の手札・墓地からドラゴン族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分のエクストラデッキの「オッドアイズ」モンスターもリリースの代わりに墓地へ送る事ができる。

今回はこのカードを使って正規の召喚を行っていない儀式モンスターを墓地から儀式召喚できるのかというのがテーマです。

なぜ直接墓地に送られたモンスターを儀式召喚できるのか

結論が既に出ていますが、オッドアイズ・アドベントは蘇生制限を満たしていない儀式モンスターも儀式召喚することができます。例えば、デッキから直接墓地に送られた《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》や《竜姫神サフィラ》を墓地から儀式召喚できる、ということを意味しています。

正規の儀式召喚だから問題ない

一般的に特殊召喚モンスターには墓地からの特殊召喚を制限する蘇生制限があります。儀式モンスターや融合・シンクロ・エクシーズは特殊召喚モンスターです。

儀式モンスターを墓地から呼び出す場合、原則として儀式召喚を行ってフィールドに一度出している必要があります。そうすると蘇生制限が解除されます。つまり、デッキや手札から直接墓地に送られたカオスマックスは蘇生制限がかかった状態なのです。蘇生制限があるカードは死者蘇生等の対象にすることができません。

しかし、この《オッドアイズ・アドベント》は儀式召喚を行う」カードであるため正規の儀式召喚とみなされています。手札ではなく墓地からの特殊召喚ですが、この場合は蘇生制限を考える必要が無いということです。

アドベントは召喚条件を無視しているわけではない

正規の儀式召喚を行うアドベントは蘇生制限を無視しているわけではありません。誤解を恐れずに言うならば儀式召喚は手札のモンスターだけでなく墓地からも行えるということです。

話を変えます。《E・HEROコア》はE・HERO融合モンスターを召喚条件を無視して墓地から特殊召喚することができます。これは「融合召喚でしか特殊召喚できない」という融合HEROであっても出せることを意味します。しかしその場合でも蘇生制限を無視することはできません。つまり召喚条件を無視できるカードでも直接墓地に送られた特殊召喚モンスターは出せない、ということです。

アドベントは墓地から特殊召喚していますが、召喚条件も蘇生制限も無視しているわけではありません。先程も言いましたがこれは正規の儀式召喚だからです。このカードによる儀式召喚を行えば蘇生制限も回避できます。逆に言えば正規の儀式召喚なので召喚条件を無視することはできません。例えば、《ディサイシブの影霊衣》を儀式召喚する場合には「レベル10以外のPモンスター」を素材にしなければいけません。

ディサイシブの影霊衣の影霊衣

レベル10以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない

ディサイシブの影霊衣

なぜ召喚条件を無視していないかといえば、《青天の霹靂》等にある「召喚条件を無視して」という記述がないからです。

なお儀式モンスター共通の「〜により降臨」というテキストは実際にはあまり意味がありません。大昔の名残であって召喚条件には当たらない、というのが実情です。なのでリチュアやアモルファクターPであっても《高等儀式術》の汎用儀式魔法で特殊召喚することができます。

まとめ

このようにオッドアイズ・アドベントは、墓地にある儀式モンスターを正規の儀式召喚で特殊召喚するカードです。青天の霹靂やCOREのように召喚条件を無視した特殊召喚ではないため、蘇生制限とは関係なく墓地から特殊召喚できます。逆に召喚条件を適切に満たしていないならない欠点があるといえます。

ですから、手札やデッキから直接墓地に送られたカオスマックスや影霊衣ドラゴンを墓地から儀式召喚することが可能です。