モンスター効果といえば《ダムド》や《レスキューラビット》に代表される起動効果ですね。それらの対策カードとして《奈落の落とし穴》や《強制脱出装置》や《セイクリッド・プレアデス》などが使われます。
モンスターを手札に戻したり破壊するだけのカードがなぜ起動効果対策になるかというと、ターンプレイヤーが起動効果する前に非ターンプレイヤーがそれらを発動するための優先権を得るためです。
エアーマンやマスマティシャンのような「誘発効果」は優先権に関係なく発動できるため、どうしても奈落や強脱はその効果にチェーンするしかありません。これでは防げませんね。
また、フェルグラントのような誘発即時にも効きません。
しかし、起動効果ならばターンプレイヤーと非ターンプレイヤーの双方が優先権を放棄してはじめて使用できるので、相手が放棄した時に先に発動することが可能です。
※「優先権が廃止された」と勘違いしている人の多くはこの処理のことを勘違いしているようです。実際には優先権は適切に活用されています。
優先権の動きを視覚的に
「優先権」というと難しく考える人がいますが、実際に視覚的にするとそれほど難しいことではありません。
- XX-セイバーガトムズ
- 【 シンクロモンスター 】
星 9/地/獣戦士族/攻3100/守2600チューナ+地属性モンスター1体以上
自分フィールド上に存在する「X−セイバー」と名のついたモンスター1体をリリースして発動する。相手の手札をランダムに1枚捨てる。
シンクロ召喚時にターンプレイヤーは優先権を放棄
例えば《XX-セイバー ガトムズ》をシンクロ召喚した場合、そのシンクロ召喚時成功時にはターンプレイヤーに優先権があります。しかし、ガトムズの起動効果はまだ使用できません。お互いに何もカードの発動がないことを確認する必要があるからです。
よって、まずターンプレイヤーは優先権を放棄します。
シンクロ召喚成功時に相手に優先権が渡る
相手に優先権が移リカードの発動が可能となります。このタイミングはまだ「ガトムズのシンクロ召喚成功時」なので、相手は奈落を発動できます。すると自動的に次に発動できるのは再びターンプレイヤーとなります。
起動効果はチェーンできない
しかし、ガトムズの起動効果は奈落にチェーンできません。せっかく優先権が移っても、ガトムズは発動ができないで終わります。
この後、互いに何も発動がないならばチェーンを解決します。この場合はガトムズを破壊して終了です。
強制脱出装置やプレアデスでも相手の起動効果を封じられます
奈落を今回使いましたが、強制脱出装置やプレアデスの効果で手札に戻すことでも同じようにガトムズの起動効果は封じられます。
【参考】「デルタテロスの起動効果前に強制脱出装置を発動できる?」
デルタテロスにそれが使えないのは、デルタテロスがいるときの召喚・特殊召喚時には相手プレイヤーが発動できないからです。
- 厄介な起動効果持ち
- 《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
- 《FAクリスタルゼロランサー》
- 《ダーク・アームド・ドラゴン》
- 《裁きの龍》
- 《No.16 色の支配者ショックルーラー》
- 《No.101 S・H・Ark Kight》
- 《クイーンマドルチェ・ティアラミス》
まとめ
- モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚時にターンプレイヤーは起動効果を発動できない
- ターンプレイヤーが優先権を放棄又はなにかカードを発動した場合、非ターンプレイヤーに優先権が移り、そこでそのタイミングで発動できるカードを発動できる
- 起動効果は別のカードにチェーンできないので、優先権があっても発動できない
非常に簡単ですが需要ありそうなのかいてみました。
召喚時の誘発効果やフェルグラントやプレアデスの誘発即時効果についても解説しますので、別の機会にまた会いましょう。
余談
アニメWixossですが、2クールというのを最近聞いてちょっと期待しています。でもあのOPも変わるのかと思うと、結構悲しいですね。多分つぎは夏を舞台とするのでしょう。ピルルクたんの再起もお願いします。緑子は……
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