【決闘王の記憶 決闘都市編】で登場した《黒魔族復活の棺》。今回はこのカードを使用する上でぜひ抑えておきたいポイントを解説します。特に《忍法 超変化の術》とは明確に違うのでその辺りに注目します。
- 黒魔族復活の棺
- 通常罠
相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスター1体と自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスター2体を墓地へ送る。
その後、自分のデッキ・墓地から
魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
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- 《黒魔族復活の棺》でとりあえず抑えておきたいポイント
- 1) 魔法使い族・闇属性を特殊召喚するのは任意の追加効果
- 2) 2体とも墓地へ送れなければ特殊召喚できない
- Pモンスターはエクストラへ
- 《マクロコスモス》があると対象にしたカードは除外
- 3) 《M・HEROダーク・ロウ》がいるときの処理
- 4) 墓地送りと特殊召喚は同時処理ではない
- 5) 墓地に送った魔法使い族をそのまま復活できる
特殊召喚は任意なので特殊召喚できるモンスターがいなくても墓地に送れる
《黒魔族復活の棺》が《忍法 超変化の術》と最も違うのが「墓地にカードを送っても特殊召喚しなくてもよい」という点。ようは任意で行える追加効果なのです。任意なのでそもそもデッキや墓地に該当するモンスターがいなくても大丈夫だということ。
近しいカードは《融合解除》や《シンクロキャンセル》です。これらは対象にしたカードを戻す他に、任意で特殊召喚が可能です。
間違いやすいですが、この特殊召喚は発動時ではなく効果解決時にプレイヤーが決定するということは念頭に置く必要があります。ディメンション・マジックの破壊と同じ扱いです。
墓地送りのあとでチェーンブロックを作るわけではない
基本的なことですが、墓地送りと特殊召喚は一度のチェーンブロックの処理の中で行われます。
《黒魔族復活の棺》を発動したときには、2体のモンスターを対象に取るだけです。その際に特殊召喚を行うかどうかは宣言しません。実際に効果処理を行って墓地にカードを送った際に、さらに追加効果として該当するモンスターを選んで特殊召喚します。
特殊召喚するためには2体とも墓地へ送れなければならない
《黒魔族復活の棺》はカード効果によって対象にしたカードを墓地に送るのはわかると思います(コストじゃないですよ)。このとき、対象にしたカードが《強制脱出装置》や《亜空間物質転送装置》などで飛ばされていると、片方しか墓地に送ることはできません。
両方を墓地に送れないと特殊召喚は不可能です。《忍法超変化の術》はどちらかを墓地に送ればそのレベルを参照して特殊召喚できましたが、《黒魔族復活の棺》にはそれができないという裁定です。
ペンデュラムやトークンなどの墓地に送れないカードを対象に発動できる
ペンデュラムやトークン、また《A・ジェネクス・バードマン》(自身の効果使った状態)などの本来は墓地に送れないカードも対象にすることができます。
当然、これらのカードは墓地には行くことはなく、ペンデュラムならエクストラに、トークンは消滅し、バードマンは除外され、特殊召喚はできません。実際にカードが墓地に送られていないからです。
【公式裁定】相手がモンスタートークンを特殊召喚した際に、「黒魔族復活の棺」を発動できますか?
マクロコスモスがあると対象にしたカードは除外
もうひとつ似た事例ですが、《マクロコスモス》があるときにも2体のモンスターを対象にすることができます。当然それらは除外され、特殊召喚を行うことはできません。
M・HEROダークロウがあるときの処理
どちらの側にダークロウがいるかによって処理が異なりますが、「ダークロウ対策」と考えて相手側にだけダークロウがいると仮定します。
相手側に《M・HEROダーク・ロウ》がいる場合に《黒魔族復活の棺》を発動したとき、相手の自分のカードは除外されるて相手の対象にしたカードは墓地へ行きます。そうすると自分は特殊召喚処理が行えないことはわかるでしょう。
ダークロウの特殊召喚時に黒魔族復活の棺を発動したら
相手が《マスクチェンジ・セカンド》などで《M・HERO ダーク・ロウ》を特殊召喚した時に、《黒魔族復活の棺》でそのカードを対象に発動したとします。
その場合、ダークロウと自分の魔法使い族は両方共墓地へ送られるので特殊召喚が可能です。
- Question
- 相手フィールドに「M・HERO ダーク・ロウ」が存在する場合、自分は「超融合」を発動する事はできますか?
発動できる場合、「M・HERO ダーク・ロウ」の『①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される』効果はどのように適用されますか?
- Answer
- 相手フィールドに「M・HERO ダーク・ロウ」が存在する場合でも、自分は「超融合」を発動する事はできます。
この場合、自分が「超融合」を発動する際にコストとして捨てる手札1枚は、「M・HERO ダーク・ロウ」の『①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される』効果によって除外されます。
次に「超融合」の処理によって、相手フィールドの「M・HERO ダーク・ロウ」と自分フィールドのモンスターが融合素材となる場合、それらのモンスターは通常通り墓地へ送られる事になります。
「M・HERO ダーク・ロウ」自身が「超融合」の効果処理によって融合素材として墓地に送られる際には、『①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される』効果は適用されません。
墓地送りと特殊召喚は同時ではない
最近はあまり気にすることはありませんが、《黒魔族復活の棺》の効果で墓地に送る処理と魔法使い族を特殊召喚する処理は同時ではありません。1つ目の墓地に送る処理が確定してから、2つ目の特殊召喚が行われます。
この際、「墓地送られた時〜できる」という任意効果を持つカードを1つ目で処理すると、タイミングをノガイすことになります。
墓地に送った魔法使い族をそのまま特殊召喚できる
特殊召喚する魔法使い族は、何もデッキや墓地に最初から存在している必要はありません。《黒魔族復活の棺》で特殊召喚する魔法使い族は効果解決時に選ぶため、対象を取りません。つまり、棺の効果で墓地に送った魔法使い族をそのまま復活させることだって可能ということです。
超変化の術ではそんな芸当はできません。
うまいコンボではありませんが、デッキを操作したくない状況などで活用するといいかもしれません。
最後に
カード効果で墓地に送るという性質上、【シャドール】とは相性バッチリなのは当然ですね。《エルシャドール・ミドラーシュ》と相手の《M・HEROダークロウ》を選択すれば、邪魔なダークロウを除去しつつ、ミドラーシュの復活と墓地回収が同時に行えるわけです。
【参考ブログ】
【シャドール】では必須カードですし、面白いところでは【6軸魔導】なんかでも使えます。皆さん是非集めてください。(価格が高騰していると思いますが)
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