【ペンデュラム召喚】3月21日から先行ドローやフィールド魔法の書き換が不可能に【新ルール】

時代はペンデュラム召喚へ

もう多くのところで出回っていますが、2014年3月21日から遊戯王の公式ルール「マスタールール3(仮)」に変わります。これによって、それまでの遊戯王の遊び方の多くが変更される予定です。

マスタールール3も含めて現時点で判明している変更点は以下のとおりです。

  1. 先行ドローが廃止
  2. フィールド魔法を互いに発動できる
  3. 効果テキストの見直し
  4. ペンデュラム召喚の導入

では簡単に考察していきます。

1:先行ドロー廃止

ようやく遊戯王がまともなカードゲームになる兆候だと思います。
なぜ15年近くも放置されてきたのか謎です。それほどまでに忌み嫌われてきたルールでした。

これで先行プレイヤーが全てを支配する環境がこれで変わることを祈ります。ただ、先行1ターン目でドローする習慣は簡単に抜けません。公式大会でやらないように気をつけましょう。

2:フィールド魔法を互いに発動できるようになる

初心者にはわかりにくいルールの1つに「フィールド魔法の張替え」がありました。
プレイマットだけを見ると、互いに1枚ずつ使えるように思えるので誤解して使っているプレイヤーが多数存在していたという経緯があります。今後、そのようなことが起きないのは良い傾向でしょう。

例えば、相手のフィールド魔法ゾーンに《王家の墓-ネクロバレー》などのフィールド魔法があるときに《歯車街(ギアタウン)》を自分が発動すると、相手のネクロバレーが破壊されてかわりに歯車街がフィールド魔法として残ります。
これが今までのルールです。

新ルールからは、お互いにネクロバレーと歯車街を発動しあうことが可能です。これはお互いの強みを出せるという反面、相手を自分のフィールド魔法で破壊できないというデメリットにもなりました。

カードの張替えによる破壊はカードによる破壊ではない、というルールがなくなるのでいざこざは減るでしょう。また、フィールド魔法依存のデッキはかなりの耐性を持つようになりました。

ただし、フィールド魔法同士の干渉というかなり厄介な問題も発生します。これは裁定を出す方もプレイする方もかなり注意深くなるでしょう。

これだけフィールド魔法があるとその組合せだけで数千もあります。ルール屋泣かせですね。

3:効果テキストの見直し

後述するペンデュラム召喚に絡んで、いくつかテキストの表記が見直されています。

  • 個別の効果に数字を割り当てて別々の効果だと認識しやすくなった
  • 「エクシーズ素材」=>「X(エクシーズ)素材」と簡略化
  • 「剣闘獣と名のついたモンスター」を「『剣闘獣』カード」と簡略化
  • ペンデュラム用の特別な表記

良い面もあるでしょうが、もっとも重要な「効果の種別」や「コスト表記」をしていないのが残念でなりません。
遊戯王で一番改善して欲しいのが、テキストの読みにくさでした。確かに改善はありましたが中途半端であることに変わりはありません。

どうして、起動効果を「」などのラベル表記しないのか。おそらく裁定でやりくりするのが狙いなのでしょう。でもそれは自分のような人間による補助が不可欠です。

現行のデータベースをもっと改善しない限りは、遊戯王のルールの複雑さは解消されないでしょう。

4:ペンデュラム召喚の導入

3年ぶりのルール改定で最も大きい変更がこの「ペンデュラム召喚」です。その名の通り、振り子をイメージしています。

しかし、今まで出てきたどの召喚方法にもない斬新なルールである反面、初心者には混乱を招きかねない複雑怪奇な召喚であることに変わりはありません。(とはいっても、8割以上は理解しているので説明できますが)

  • ペンデュラム召喚には「ペンデュラムモンスター」が必要
  • 2体のペンデュラムモンスターに書かれた「スケール」と呼ばれる数値の差分を参照する
  • スケールの間の数値のレベルを持つモンスターを手札・エクストラから可能な限り”1度に”特殊召喚する
  • ペンデュラムモンスターは魔法カードの性質があり、手札からペンデュラムゾーンに置く際には魔法カードとして発動する
  • ペンデュラムモンスターがフィールド上から墓地に行くときには、墓地にいかずエクストラに表側で置かれる

羅列してみてもよくわからない人が多いとおり、このペンデュラム召喚は既存の召喚方法から逸脱しすぎています。

しかし、面白い要素はあります。

  1. 既存のデッキにペンデュラムモンスターを加えるだけで特殊召喚が容易くなった
  2. 魔法カードとして純粋に扱う初のカード群なので裁定がより面白くなる
  3. エクストラを使用できるが、エクストラを圧迫しない

エクシーズがシンクロを駆逐したのとは対照的に、ペンデュラムはあくまでもそれらを行うための補助的なものです。
難しいと思われがちなペンデュラムですが、要点をしっかり抑えれば意外と簡単なものだと自分は思います。
次回はそのペンデュラム召喚について詳しく見ていきたいと思います。