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遊戯王をやっていると「タイミングを逃す」という場面が発生することがあります。初心者の人にはいまいちわかりづらいこのルールですが、どういうことなのか。
改訂版を出しました。
例えば、7時に出発するバスがあったとして、あなたがバス停に7時半に到着しても既に目的のバスは出発済みですね。当然あなたは7時のバスには乗れません。これは「7時発のバスに乗るタイミングを逃した」ことになります。
こういったことが遊戯王でもあるのです。
ここでは代表的な状況を例にして、タイミングを逃すという概念を解説します。これはほんの一例で他にもいろんな状況があります。
リングデッドで特殊召喚したモンスターになぜか奈落を発動できないことがある
- チェーン1:
- 死者蘇生(=>対象:Bの墓地のライオウ)
- チェーン2:
- リビングデッドの呼び声(=>対象:Bの墓地のライオウ)
例えばプレイヤーAの死者蘇生にチェーンして、プレイヤーBがアナザーネオスを蘇生しようとしました。この処理は
- 処理1:
- アナザーネオスの特殊召喚
- 処理2:
- 死者蘇生(不発)
死者蘇生は対象にしたアナザーネオスが墓地からいなくなってしまったことで蘇生が行えませんでした。ここまでは問題ありませんね。
ではアナザーネオスが特殊召喚されたことで、それをプレイヤーAは《奈落の落とし穴》発動して破壊できるのでしょうか?実はできません。これは奈落が発動のタイミングを逃しているからです。
奈落の落とし穴の発動条件とは「モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したとき」です。一見するとアナザーネオスの特殊召喚をトリガーにできそうですね。しかしアナザー・ネオスの特殊召喚の後で死者蘇生の効果処理があります。死者蘇生によってモンスターを特殊召喚できるかの当たり判定をした上でこのチェーン処理が全て終了するのです。
カードやチェーンの処理途中で別のカードを割り込むことはできません。つまり奈落などのカードを発動したければ死者蘇生の効果処理が終わってから出ないといけないのですが、その時はアナザーネオスの特殊召喚時ではありません。
よって、アナザーネオスの特殊召喚は発生していても奈落の発動できるタイミングと合致しないために発動条件に当てはまらなかったのです。これが代表的なタイミングを逃す要素です。
特殊召喚で効果処理が終わると奈落や激流葬を発動できる
逆に発動するためには、アナザーの特殊召喚成功で処理が終了している必要があります。これによって奈落の発動できるタイミングに条件がかさなることになります。
ラヴァル炎火山の侍女はコストにされると効果発動できない
この例も同じような事例です。
《ラヴァル炎火山の侍女》は墓地に送られるとそこで効果を発動できます。しかし、墓地に送るのが発動コストだったりシンクロ召喚などであれば効果を発動できません。タイミングを逃すためです。
侍女の効果は「〜したときの任の誘発効果」です。この効果を使うためには発動条件を満たした直後にプレイヤーが使用を宣言しなければいけません。しかし、何らかのカードの発動コストにされるとその発動にチェーンして発動できません。また、その効果処理が終わると墓地に送られたタイミングではなくなっています。
結果、侍女の効果を発動できるタイミングを逃してしまいます。
「ラヴァル炎火山の侍女」の効果は、このカードが墓地へ送られたタイミングでなければ効果を発動する事ができません。
よって、発動コストとして墓地へ送られたり、シンクロ素材として使用した場合には、効果が発動できるタイミングを逃す事になる為、「ラヴァル炎火山の侍女」の効果を発動する事はできません。
まとめ
ここで挙げているのは、「タイミングを逃す」という現象のほんの一部です。”こういうことがあるんだ”ということを理解してもらえれば幸いです。
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