劇場版SAOを観た人はIngressをやってみよう

ingressのロゴ

ソードアート・オンライン -オーディナルスケール-が人気ですが、そこに登場するARゲームの構想に役立ったのが「ポケモンGo」や「Ingress」という位置情報ゲームです。

監督である伊藤智彦氏自身もIngressのエージェント(プレイヤー)だったとのことで、映画はその発展系をであると語っています。ポケモンGoは知っていてもIngressに馴染みがないという人もいるかもしれませんね。

ARだけではありませんが、やはり『ポケモンGO』と、その前身である『Ingress』は大いに参考にしました。
映画の企画が始まったときにちょうど『Ingress』が盛り上がりを見せていて、俺もプレイしてみたんです。当時から『Ingress』はリアルイベントを積極的に行っていましたし、『ポケモンGO』ではさらに多くの人を巻き込む力を見せつけられました。
exiteニュース

Ingressとは

ポケモンGoは知っているけどIngressはよくわからない、また雰囲気がつかめないという方は、まず下記の動画を見ていただいた方がいいでしょう。簡単に言うと現実世界を舞台にした陣取りゲームです。


男性がスマホを操作しながら街なかを歩いています

男性がスマホを操作しながら街なかを歩いています

どうやらこの銅像がポータルのようです

どうやらこの銅像がポータルのようです

男性がポータルの周囲にレゾネーターを設置しています

男性がポータルの周囲にレゾネーターを設置しています

直後、男性の目の前でポータルは何者かによって中立化されました

直後、男性の目の前でポータルは何者かによって中立化されました

男性は周囲に敵のエージェントがいることを理解しました

男性は周囲に敵のエージェントがいることを理解しました

男性は奪われたポータルを再び取り返そうとしています

男性は奪われたポータルを再び取り返そうとしています

ingressのロゴ

どうですか?全体的にSFの雰囲気が漂っているのが分かるかと思います。

用語にも「Hack(ハック)」や「XM(エクゾティックマター)」等がありますし、画面自体が黒と青と配色ゆえにどことなく中二病みたいでわくわくしますね。もう4年近く前のPVなんですが、当時から全然色あせません。ポケモンGoと異なるのは、PVと実際のゲームが殆ど変わらないということでしょう。

このゲームの目的は、緑と青のどちらかの陣営に所属して世界規模の陣地取りをすることにあります。ただそれだけのことですし、オーディナルスケールとは似てもにつきません。しかし、現実世界を舞台に実際にバトルするとどうなるのかということを体験するにはうってつけでしょう。

スマホを使った位置情報ゲームですが、同じポケモンGoや駅メモ等とは全く毛色が違います。英語が主体ですしルールが難しいように感じるかもしれませんが、実際にやってみるととても単純かつ戦略性に溢れたゲームだとわかるはずです。

Ingressの具体的な遊び方と面白いポイント

Ingressに必要なのはスマートフォンとアナタの足です。ポケモンGoのように屋外に出ないとこのゲームは遊べません。しかし一歩でも外に出れば、そこにはポケモンGoにはなかった冒険心くすぐる世界が広がっているでしょう。

Ingressの遊び方

ingresshowtoplay

本当に簡単に説明します。

まず最も基本的なことですが、Ingressを始めたときにあなたは「Resistance(青)」か「Enlightened(緑)」のどちらかの陣営を選びます。この陣営は基本的に変更はできません。変更には特別な申請と時間がかかります。

このゲームの目的は、青と緑に分かれて世界中にある「Portal(ポータル)」と呼ばれる光の柱を自陣営の管理下におき、それらを繋げることにあります。ポータル3つを使って三角形にすればその内部に「ControlFiled(コントロールフィールド)」が作られ、アナタの陣営のものになります。

この三角形のフィールドをより大きくたくさん作るのがこのゲームの主目的であり全てと言っていいでしょう。

ポータルは、現実世界に存在する人工物を基にしています。ですからあなたのよく訪れる公園や神社の鳥居なんかもポータルになっているかもしれません。

Ingressの面白いポイント

ただ3つの点を繋げて三角形を作るだけのゲームなのですが、そこには普通のゲームにはないものがあります。

  • ポータルを見つけるために様々な場所へ訪れたくなる
  • 強さの実質的な上限へ直ぐに到達するため、プレイ年数による格差がほぼ存在しない
  • 実際にリアルに人と出会う機会がたくさんあり交流が生まれる

ポケモンGoでポケストップに沢山の人が集まっている風景を見たことがあるかもしれません。Ingressでもポケストップと同じ人工物をランドマークとしていますが、Ingressではポータルを見つけること自体がゲームの要素になっています。

Ingressではポータルを探し移動する必要があり、ポケモンGoのように一箇所に固まってプレイするわけではないからです。ですからより多く移動し、沢山ポータルを見つけることがゲームの面白さにつながっていきます。

ポータルは現実世界のいたるところに存在していますが、それらは全て同じエージェント(プレイヤー)が過去に発見して登録したものです。駅前の看板がポータルかもしれませんし、あまり訪れない公園の遊具がそうかもしれません。こういったものを見つけるために、エージェントたちは様々な場所に訪れるようになります。

Ingressのレベルの話をしましょう。

Ingressのレベルは1〜16まで存在しますが、実質的な強さの上限は8までです。なぜならば8になった段階で全ての道具を使用可能になり、それ以上上げる意味があまりないのです。

逆に言えば、Ingressではレベル8以上ならば全て対等です。アイテムに関しても、持てる上限は一定ですし、すぐに手に入る消耗品しかありません。レベル8になってアクティブに動き回れるのならば、3年以上プレイしたレベル16の人との間にはゲーム内における優劣はないといえます。

つまり、Ingressにおける強さの秘訣は、現実世界でアクティブに動き回れるかどうかに大きなウェイトが置かれているのです。レベルは飾りです。

最後、人との交流についてです。

Ingressではとにかくリアルでの出会いが頻繁に起こります。現実世界を投影したゲームですし、かなり精密な位置情報を使用しているためです。ゲーム画面の中には他の人の動きが直接でることはありませんが、それでも僅かな情報だけでその人の居場所がわかります。

ですから、Ingressでは陣営を問わずに様々な人同士が実際にあって交流する機会があるのです。定期的にある補給イベントはその最たる例です。

まあ、プレイヤーだけではなく、警察官から職質も頻発するわけですが。

こんな人にやってほしい

  • 劇場版SAOを見て都市型ARバトルを体験してみたい人
  • ポケモンGoからIngressを知ったけどあまり良くわからずに挫折した人
  • ゲームは得意ではないけれども人と交流するのが好きな人
  • 外に出て運動したい人

Ingressは特に難しい動作を必要としません。ある程度のGPS精度のあるスマホを持っていて、外に出られるならば誰にでも楽しめるゲームです。ゲーム課金要素は0に近く、逆に自分の行動範囲を広げるほどに楽しさが増していきます。

やり方がわからないという人でも、1週間だけ外に出歩くたびに開いてみてください。何をすればいいのかがだんだんと分かってくるかもしれません。

残念なことに、Ingressは主に30代・40代の方に人気で、若者には響かないようです。わかります、カワイイキャラクターが1つもないんですから。

ちなみに私はSAOよりアクセル・ワールドが好きです

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