コストと効果の違い・見分け方

例えば以下のような表現をする人がよくいます。

  • 《水精鱗メガロアビス》の効果で手札を捨てて特殊召喚します
  • 《魔導戦士ブレイカー》の効果で魔力カウンターを取り除きます

これらの何が問題なのかというと、「コスト」と「効果」の違いを理解しないでプレイしている点です。メガロアビスを手札から特殊召喚するときに捨てる手札は、メガロアビスの発動コストに当たります。同様に、ブレイカーがカードを破壊するために自身のカウンターを取り除く行為もコスト扱いです。

初心者さんにとってはカードのテキストにあるのだからどれも「効果」に見えるでしょう。コストを払うという意識すらない人もいます。

遊戯王ではコストと効果は別物ですからそれらを区別せずにプレイすると大きなルール違反となる可能性があります。特に大会などでは指摘を受ける場合もあり、とても大事な概念となります。

コストと効果の見分け方

他のカードゲームと違って、遊戯王には「コストを払う」などの表現がなく、コストを表すアイコン等もありません。効果テキストに書かれている内容と公式の裁定によってコストか効果かを判別するのが基本です。

難しいと思われるかもしれませんが、第8期以降のパックではその表現がより明確になっています(といっても慣れないとわからないことが殆どですが)。

〜をして発動とあれば大抵それはコスト

《カードカー・D/cardcar D》
【遊戯王シングルカード】 《ギャラクティック・オーバーロード》 カードカー・D レア gaov-jp006
効果モンスター 星2/地属性/機械族/攻 800/守 400 このカードは特殊召喚できない。 このカードが召喚に成功した自分のメインフェイズ1にこのカードをリリースして発動できる。 デッキからカードを2枚ドローし、このターンのエンドフェイズになる。 この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

《カードカーD》のテキストには「自分をリリース」と「カードをドローする」「エンドフェイズになる」という記述があります。この中でコストに当たるのが、リリースです。これはテキストに「〜をリリースして発動」とあり、発動時に行う処理であることがわかるからです。

その他の例として、手札をコストにする《サンダーブレイク》やライフをコストにする《神の宣告》などがあります。これらはカードや効果の発動のためのコストですから「発動コスト」と呼ばれます。

発動コストというのは、カードや効果の発動時に行う処理だといえます。

わかりづらい例

テキストの中にはそれだけではコストか効果なのかがわかりづらいものがたくさんあります。

《魔轟神レイヴン》
【遊戯王カード】魔轟神レイヴン LE13-JP003-UR【パラレルウルトラ】
チューナー(効果モンスター) 星2/光属性/悪魔族/攻1300/守1000 【起動】1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。 自分の手札を任意の枚数捨て、その枚数分このカードのレベルをエンドフェイズ時まで上げる。 このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、この効果によって捨てた手札の枚数×400ポイントアップする。

このカードは発動コストがありません。手札を捨てることとレベルを上げることがそれぞれ効果処理に含まれるのです。よって発動時には効果を使うことを宣言するだけで、手札を捨てることはありません。

このようにテキストから読み取るのが難しいカードもあります。そのような場合には必ず公式サイトのデータベースを見たり事務局へ質問することをおすすめします。

コストと効果によってどんな違いがあるのか

《魔轟神レイヴン》は効果で手札を捨て、《サンダーブレイク》はコストでカードを捨てます。この違いが一番大きく現れるのが【暗黒界】です。暗黒界はそれ自体をカードの効果によって捨てないと発動条件を満たしません。

ですからレイヴンによって《暗黒界の軍神シルバ》を捨てると発動した効果は、《サンダーブレイク》のコストで捨てると発動がしません。

それ以外にも、効果を無効にされた場合の処理も変わってきます。

レイヴンは効果を無効にされると、手札を捨てる効果もレベルを上げる効果も一緒に無効化されてしまいます。よってスキルドレインがあると発動はできるけど手札を捨てられないのです。しかし、サンブレなどは発動時にコストを支払うため、その発動や効果を無効にされても支払ったコストは帰ってきません。

遊戯王ではこの他にも発動タイミングに関わってくることもあり、コストか効果なのか意識することはとても重要なことであると考えられています。