2枚のブラック・ガーデンがあるときにモンスターを召喚したら

花盛りの庭

某テストの答え合わせをしたいと思います。今回は処理がややこしいと不評(ルール系YPからは評判)の「黒庭」こと《ブラック・ガーデン》についてです。

新ルールになってフィールド魔法をお互いに張ることができました。その影響からか、ブラック・ガーデンのような個性的なフィールド魔法の重複処理がややこしいと思う人がいるようです。しかし、順を追えば決して難しくありません。

Question
お互いのフィールド上に「ブラックガーデン」が表側表示で存在している時に、プレイヤーAが「暗炎星-ユウシ」(ATK 1600)を召喚しました。このとき、ユウシの攻撃力と特殊召喚されるトークンはどのように処理するか
Answer
まず、ターンプレイヤーの「ブラックガーデンA」の効果を先に発動し、チェーンして非ターンプレイヤーの「ブラックガーデンB」の効果を発動します。 これによってそれぞれのブラックガーデンの効果でユウシの攻撃力は4分の1(ATK 400)となり、さらにターンプレイヤーAから見て相手フィールド上に2体の「ローズトークン」が特殊召喚されます。

直感的に分かりづらいかと思いますが、チェーンを丁寧に処理すればなんてことない(はず)の問題です。ブラックガーデンは個人的に好きなカードなのでぜひ最後まで読んでもらいたいと思います。

ブラックガーデンがつくるローズトークンの場所

処理を逆に追っていきます。まずは、ローズトークンがどちらの場に出るかを再確認します。

ローズトークンが特殊召喚されるのは、トリガーとなるモンスターを召喚・特殊召喚したプレイヤーから見て相手フィールド上です。具体的に言うと、プレイヤーAがユウシを召喚したならば、ブラックガーデンはプレイヤーBの側にローズトークンを作ります。どちらのフィード上にブラックガーデンがあっても、その結果は変わりません。

マスタールール3になってから、フィールド魔法が互いのプレイヤーの場に置かれるようになりました。しかしそれによって結果が変わるわけではありません。両方の場にブラック・ガーデンがあればそれぞれのブラックガーデンの効果によって、プレイヤーBの側にだけローズトークンが発生します。

ブラックガーデンはローズトークンをトリガーにはしない

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お互いのフィールドゾーンにブラックガーデンが存在している時に、互いの効果でローズトークンが発生しました。しかしそれによって、さらにローズトークンが生み出されるわけではありません。テキストをよく読めばわかりますが、ブラックガーデンは同名カード以外による召喚・特殊召喚をトリガーとしているからです。

ブラックガーデンは「 『ブラック・ガーデン』の効果以外の方法でモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時 」にローズトークンを発生します。相手の場のブラック・ガーデンによって、ローズトークンが発生しても、同じブラックガーデンの効果による特殊召喚なのでループは発生しません。

植物族を破壊して墓地から特殊召喚する効果も同様

見落としがちですが、ブラックガーデンにはモンスターゾーンの植物族と自身を破壊して墓地からその攻撃力の合計分のモンスターを特殊召喚する効果があります。

この効果もまた、「ブラックガーデンの効果による特殊召喚」にあたります。よって、相手プレイヤーがその効果を発動して墓地からモンスターを特殊召喚しても、自分の場のブラック・ガーデンはローズトークンを発生することはありません。

ブラックガーデンが2枚あるとチェーンを組んで発動する

ブラックガーデンが2枚あるときにモンスターが召喚・特殊召喚されると、それぞれの効果が同時に発動条件を満たすため、特別にチェーンを組みます。

同じカードなのですが、お互いのフィールドゾーンにあるため、必ずターンプレイヤーの方のブラックガーデン(Aとする)からさきに効果を発動し、次に非ターンプレイヤーの側(Bとする)がチェーンして発動します。なお、対象は取りません。

【発動時】

チェーン1:
ブラックガーデンA
チェーン2:
ブラックガーデンB

これらを処理していけばいいわけです。すると以下のようになります。

【効果解決】

処理1:
Bの効果でユウシの攻撃力半減(1600=>800)。同時にローズトークンがプレイヤーBの側に特殊召喚。
処理2:
Aの効果でユウシの攻撃力がさらに半減(800=>400)。同時にローズトークンがプレイヤーBの側に特殊召喚。
ブラック・ガーデンが2枚あるときはターンプレイヤーの方から先に発動する

プレイヤーBがモンスターを召喚しても、ローズトークンがプレイヤーAの側に2体特殊召喚される以外は変わることはありません。ただしチェーンの順番は変わります。ターンプレイヤーの側から誘発効果は発動しますから、召喚したのがBならばブラックガーデンBの方がチェーン1となります。

ブラックガーデンの効果で相手フィールド上に2枚のトークンが生成

このように、同時に発動条件を満たしたことで発動する誘発効果が複数ある場合には、ターンプレイヤーからさきに発動する決まりになっています。 今回は順番を入れ替えても結果は変わりませんでしたが、物によっては違うこともあります。

まとめ

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つまりこういうことです。

  1. ローズトークンは、ブラックガーデンがどちらの側にあるかにかかわらず、トリガーとなったモンスターのコントロールから見て相手プレイヤーの側に特殊召喚される
  2. ローズトークンの特殊召喚やブラックガーデンによる墓地からの特殊召喚をトリガーにして、新たにブラックガーデンの効果が発動することはない
  3. ブラックガーデンが2枚あるときに召喚・特殊召喚に成功すると、それぞれの効果をチェーンを組んで発動する
  4. 2枚のブラック・ガーデンによって、召喚・特殊召喚したモンスターは攻撃力を4分の1に削られる。

ひどいまとめもあったものですね。でもこれは応用問題ではありますが遊戯王全体からしたらそれほど難しい処理ではないんです。ブラックガーデンを絡めるならば、フェルグラントやドレッドルート、さらに収縮や聖槍といったカードをいれたスパゲティ状態にすることも可能です。攻守計算は複雑にしようと思えばいくらでも出来るため、遊戯王では上級扱いです。でもそんなややこしい物が公式で出題されるとは思えないんですが。

余談

ブラック・ガーデンは処理に癖があることと、知名度の問題であまり使われていないカードです。しかし、攻撃力を恒久的に半減する上にモンスターの蘇生もできるため、実はかなり強力です。特にこのカードによって800の倍数の攻撃力を持つモンスターの価値が上がりました。2体のローズトークンを出せば1600のモンスターを蘇生できるため、エクシーズやシンクロに繋げることもできるのです。

でも本当に癖が強いのは否めません。これ以外にもレインボールインやフューチャー・ヴィジョンなどのフィールド魔法はちょっと面倒臭いです。まあ、だから気に入ったんですが。