6月21日発売の「HERO’s STRIKE」は結構面白い構築済みデッキだと思います。少なくともサイバー流よりは。
というわけで、今回は「HEROデッキ」の中でも異色な「マスク・チェンジ」について、使い方をまとめてみました。公式裁定も露骨に強化していますのでちょうどいいかと思います。
マスクチェンジ | |
速攻魔法 | |
(1):自分フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、そのモンスターと同じ属性の「M・HERO」モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。 |
- 《マスク・チェンジ》のポイント
- 1:融合召喚ではない特殊召喚扱い
- 2:カードを墓地に送るのは効果によるもので、コストではない
- 3:マクロコスモスがあっても発動でき、特殊召喚する
- 4:フィールド上のカード名や属性を参照する
マスクチェンジによる特殊召喚は融合召喚扱いではない
勘違いしやすいのは多分ここです。エクストラの融合モンスターを特殊召喚する効果ですが、マスクチェンジはそもそも融合をするカードではありません。そのため「M・HERO」にも融合素材が書かれていません。融合モンスターですが融合召喚をしないからです。
では何に当たるかというと、《幻想召喚師》や《デビル・フランケン》の特殊召喚に近いです。
MHEROは融合モンスターだが素材がないので融合解除でモンスターを揃えられない
マスク・チェンジによる特殊召喚が融合召喚ではないということは、墓地に送るHEROは融合素材ではないことを意味します。
例えば《M・HEROアシッド》を《融合解除》の効果でエクストラに戻すことは可能です。しかしそもそもアシッドは融合召喚しないので素材がありません。よって、融合解除は墓地からモンスターを特殊召喚できません。マスク・チェンジの効果で送ったカードは融合素材には当たらないからです。
墓地に送るのはコストではない
《マスク・チェンジ》は発動時にカードを対象にするだけで、その時点では何もしません。
効果解決時に対象にしたカードを効果により墓地へ送り、その後でエクストラから該当するモンスターを特殊召喚します。ですから感覚としては1体で行う融合召喚に近いのです。でも先程も言いましたが、融合召喚ではありません。
効果で墓地に送るため、《禁じられた聖槍》や《神竜騎士フェルグラント》を対象にしたモンスターに使われると、墓地に送れません。
対象にしたカードが効果処理時にフィールドにないと不発
効果によって墓地へ送るのですが、融合と違って不発になる可能性が高いです。なぜならば発動時に対象にしたカードを墓地に送る必要があり、例えば相手が強制脱出装置をチェンジする前のカードに対して使うと、マスク・チェンジの特殊召喚は不発になります。
【公式裁定】「マスク・チェンジ」にチェーンして、対象のモンスターがフィールド上から離れている場合、効果処理はどうなりますか?
また、エクストラに該当するM・HEROがいなくなったり、DNA移植手術で属性が神属性などになると、対象にしたモンスターを墓地に送るだけで特殊召喚ができません。
月の書で裏になっていても大丈夫
フィールド上にないと効果は処理できませんが、裏になった場合は特殊召喚可能です。
【公式裁定】「マスク・チェンジ」にチェーンして、対象のモンスターが裏側表示になった場合、効果処理はどうなりますか?
カードが除外される時でも特殊召喚可能
マクロコスモスや次元の裂け目があるときにマスク・チェンジを発動することができます。処理時に墓地に送る代わりに除外して、さらにエクストラから該当のモンスターを特殊召喚します。処理の流れとしては融合やシンクロ召喚と同じです。
【公式裁定】「マスク・チェンジ」の効果で、「マクロコスモス」等の適用中に「M・HERO」を特殊召喚する事はできますか?
ダーク・シムルグを墓地に送ってカミカゼを特殊召喚可能です
《ダーク・シムルグ》はフィールド上にて自身を風属性としても扱います。このダムルグに《ヒーローマスク》を使用して「HERO」カードにし、さらにそれをマスク・チェンジの効果で墓地に送って《M・HEROカミカゼ》または《M・HERO ダークロウ》を特殊召喚可能です。
【公式裁定】
- 「ヒーロー・マスク」の効果で「E・HERO」と名のついたモンスターとして扱われているモンスターを対象として、「マスク・チェンジ」を発動できますか?
- 「マスク・チェンジ」の対象に「E・HERO エリクシーラー」を指定した場合、どの属性の「M・HERO」を特殊召喚できますか?
ダムルグがフィールドを離れればカード名は元に戻りますし属性も闇属性にしかなりません(風属性は永続)。しかし、マスク・チェンジはフィールド上の状態で判断しますから、ヒーローマスクでカード名を変更したり、属性が変更されていても問題ありません。また、複数の属性があるならばそのどちらかを使うことができます。
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