今回は《ハーピィ・ダンサー》についてです。一見すると風属性の召喚サポートカード。でも実際に使っていると、色んな疑問に当たることがあります。それらを解決するためにダンサーの効果はどういうものなのかを解説します。
目次
- 手札に戻すタイミング
- トークンやエクシーズを手札に戻せるの?
- 風属性を召喚するタイミングと召喚できるモンスター
- 召喚を無効にしたり、落とし穴を発動できるのか
- 二重召喚や鬼ガエルと何が違うのか
- 《ハーピィ・ダンサー》
- 星4/風属性/鳥獣族/攻1200/守1000
- 自分のメインフェイズ時、自分フィールド上の風属性モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを持ち主の手札に戻し、その後、風属性モンスター1体を召喚できる。
「ハーピィ・ダンサー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱う。
1.風属性を手札に戻すのは効果の一部で発動コストではありません
よくやってしまいがちですが、自軍フィールド上の風属性を戻すのはあくまでも効果処理です。発動時には表側表示の風属性を指定するだけ。
指定できるモンスターは表側でなければいけません。なぜならコストとして戻すわけではないので、互いに風属性かを確認しないといけないからです。
また、指定したモンスターが月の書で裏になったり、エネコンでコントロールを奪われても手札に戻すことが可能です。ただし破壊されたらNG。
2.風属性にエクシーズやトークン、相手が持ち主のカードを選択してもどすことができます
ダンサーが戻せる風属性には大きな制約はありません。例えば以下のカードをダンサーの効果で指定して戻すことができます
- エクシーズやシンクロなどの手札に戻らないモンスター
- 風属性のトークン
- 相手が持ち主のカード
- 発動した自分自身
- フィールド上で属性を「風」に変更しているモンスター
シンクロやエクシーズはエクストラデッキへ戻り、そのあと風属性の召喚ができる
例えば《スターダスト・ドラゴン》や《幻獣機-ドラゴサック》などはエクストラデッキから出すモンスターです。これらを手札に戻すことはできません。しかしダンサーはそれらを指定することができます。
そして効果処理時には手札ではなくエクストラに戻ります。また、その場合でも風属性の召喚を行うことができます
「ハーピィ・ダンサー」の効果の対象として風属性のシンクロ・融合・エクシーズモンスターを選択する事はできます。
その場合、選択したモンスターは手札には戻らず、持ち主のエクストラデッキに戻しますが、『その後、風属性モンスター1体を召喚できる』効果を適用する事ができます。なお、『その後、風属性モンスター1体を召喚できる』処理は任意に適用するかどうかを選ぶ事ができますので、風属性モンスターを召喚しない事もできます。
トークンは消滅してしまい、風属性の召喚も行えません
綿毛トークンや幻獣機トークンを指定することはできますが、これらはフィールドから離れると消滅してしまいます。よって戻した扱いにならず、その後の風属性の召喚も行えません。
「ハーピィ・ダンサー」の効果の対象として風属性のモンスタートークンを選択する事はできます。
その場合、そのモンスタートークンはフィールド上から離れた時点で消滅してしまい、手札に戻る事はありませんので、『風属性モンスター1体を召喚する』効果を適用する事はできません。
持ち主が相手のカードの場合には相手の手札(エクストラ)へ
相手のカードを強制転移などで奪い、それをダンサーの効果で戻すことができます。その場合には自分フィールド上から相手の手札に戻ることになり、その場合でも風属性の召喚ができます。
「ハーピィ・ダンサー」の効果の対象として元々の持ち主が相手である自分フィールド上の風属性モンスターを選択する事はできます。
その場合、選択したモンスターは元々の持ち主である相手の手札に戻しますが、自分は『その後、風属性モンスター1体を召喚できる』効果を適用する事ができます。なお、『その後、風属性モンスター1体を召喚できる』処理は任意に適用するかどうかを選ぶ事ができますので、風属性モンスターを召喚しない事もできます。
3.風属性モンスターを召喚するのはダンサーがカードを戻した直後
よく勘違いしている人がいるのですが、ダンサーの効果は風属性を召喚するまでが一連の効果です。似たカードとしては《融合解除》がそれに当たります。
例えばダンサーによって《風霊神ウィンドローズ》を手札に戻した場合、その直後に手札から《グリーンダストン》をダンサーの効果として召喚しなければいけません。手札に戻したウィンドローズを再び特殊召喚した後で、ダンサーの効果としてグリーンダストンを出すことはできません。
召喚は任意なので、手札に特殊召喚モンスターしかいなくても大丈夫
手札が0枚だったり、魔法・罠カードだけでもダンサーの効果は発動できます。そして必ずしも手札から風属性を出す必要はありません。この召喚は任意。つまり行うかどうかは処理時にプレイヤーが決めればいいからです。
手札に戻ったカードをマインドクラッシュして召喚無効にはできない
また、相手プレイヤーも注意が必要です。ハーピィ・ダンサーによってカードを手札に戻した時に、《マインドクラッシュ》などで手札のモンスター召喚をさせないようにしたくても、それは基本的にできません。戻しても任意効果としての召喚処理がまだあるため、相手プレイヤーはその処理が発生しないことを確認してから出ないとカードの発動が出来ないのです。
もしも手札のカードにマインドクラッシュを掛けたければ、ダンサーによる召喚効果が終わった後にしなければいけません。
行えるのは召喚だけ。反転召喚・セット・特殊召喚はできない
ダンサーによって行える召喚行為は「表側攻撃表示の通常召喚」だけです。カードを裏守備でセットしたり、反転召喚・特殊召喚することはできません。よって通常召喚できない特殊召喚モンスターは出せないことになります。逆に言うと《強欲で謙虚な壺》などで特殊召喚ができない状態でも発動できるというメリットがあります。
もちろんアドバンス召喚は攻撃表示でなら可能ですから、《風帝ライザー》などの上級モンスターはを召喚可能です。
4.ダンサーによる召喚は宣告や警告で無効にできる
融合召喚や儀式召喚によるモンスターの特殊召喚の際、その特殊召喚自体を無効にはできませんでした。ただし「通常召喚」は可能です。
ハーピィ・ダンサーによってグリーン・ダストンを召喚する際、そのグリーンダストンの召喚自体に対して神の宣告や回見の警告を発動し、無効化することができます。
また召喚成功後でも落とし穴等を発動してそのモンスターを破壊することが可能です。
ダンサーの効果発動に警告をチェーンすることはできない
ハーピィ・ダンサーの起動効果にはモンスターを特殊召喚する効果がありません。神の警告が無効にできる発動には必ずモンスターの特殊召喚を含まなければいけませんから、ダンサーの効果に警告はチェーン発動ができません。その代わり、モンスターの召喚前にそれを警告で無効にできるのです。
なんともわかりにくいですね。
5.二重召喚や鬼ガエルとの違い
ハーピィ・ダンサーによる召喚効果は、二重召喚や鬼ガエル、カラクリ小町などと併用して使うことができます。たとえば二重召喚を発動して2回通常召喚を行った後、ダンサーによって3回目の召喚を行うことができます。
また、二重召喚では通常召喚権を純粋に増やしますが、ダンサーはその効果処理内部で召喚を行います。召喚権自体は実際には増えていません。
ダンサーの召喚は血の代償のそれによく似ていると言えるでしょう。
まとめ
ハーピィ・ダンサーの効果をまとめてみましょう。
- 風属性を手札に戻すのは発動時ではなく、効果処理時。
- 指定したモンスターを手札もしくはエクストラデッキへした場合、風属性の召喚が可能。トークンや除外されるモンスターは指定しても戻すことができないので、追加の召喚はできない
- 風属性を戻し召喚するまでが連続した一連の処理。手札に戻したモンスターをマインドクラッシュで落として召喚を無効にすることはできない
- カード効果による召喚だけど、宣告などの召喚を無効にするカードで無効にできる。ただしダンサー自体にチェーンはできない
- 二重召喚やカラクリ小町等とは原理が違うために、併用が可能
まとめているようで全然まとまってないですね。
[…] です。こちらのサイトで紹介されています。 […]
[…] ■【Ingress】謎の生命体「イングレスおじさん」の正体【…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…
[…] Pokemon GOのリリース前に4月頃からテスターがβ版を…
[…] ポケモンGoがテスターから不人気だった理由と、Ingress…