位置ゲーをしていたはずが地図作りをし始めた話 #ingadv2017

これはIngressAdventCalender2017の4日目の記事です。すいません、遅刻しました。おまえはいつも(ry

地球儀サムネイル

地図は生き物です。生きているなら育てることができます。つまり地図は育てられるのです。

街の風景は日々変わっています。明日閉店するお店もあれば、一昨日からオープンしたスーパーもあるでしょう。それらを観察し、記録するのは他でもない人間です。見たものをただ流すだけでなく、それを地図に落とし込み伝えることで私達のインフラは支えられています。

IngressやポケモンGoというGPSを利用した高度位置情報ゲームでは、地図情報は非常に重要です。ARゲームとくくられているこれらのゲームですが、実際には地図上で遊ぶマップゲーのほうが近いと思います。

これらは地図データをただ利用するだけに留まりません。実際には、地図の側からゲームに影響を及ぼすこともあるのです。

それが、オープンストリートマップストリートビューです。

オープンストリートマップを駆使してポケモンGoの世界地図を自分たちで作ろう

地図といえば、先日IngressおよびポケモンGoでは大きな変更が加えられ、スキャナー上の地図がGoogleMapsからシンプルなOSM(オープンストリートマップ)に変更されました。

OSMとは、地図版のWikipediaのようなもの。1企業に依存しない広くオープンな仕様を取り入れ、多くのコントリビュータによる加筆・修正を受けて成長していくオンライン地図データです。

OSMへの変更は一見すると劣化で、確かにOSMはGMapsに比べると情報量は格段に落ちるでしょう。しかし、その実態はユーザーが自分たちでつくり上げる地図なのです。それゆえ、熱心なマッパー(OSMのコントリビュータをこう呼びます)がいる地域のマップは驚くほど細かく、そうでもない地域は殺風景です。

また誤情報もたくさんあります。実際にあるはずの道が記録されていなかったり、もうないはずの公園がそのままだったり。空白箇所がとても多いことがわかります。

これはどこかで見たことがあります。ポケストップやポータルにそっくりだと思いませんか?このような状況はなんとかしたいですね。

大丈夫です。OSMは自分たちで加筆修正が可能です。しかも迅速に簡単に。それがGMapsに敵う点でしょう。

OSMは自分で書き換えることができる

地図版のWikipediaと書いたように、簡単な登録をするだけで誰でも編集ができるのです。つまり、ポケモンGoのマップを自分たちで作ることができると言えます。

OpenStreetMap

自分の家の周りが殺風景でおかしな地図になってしまった人も多くいるでしょう。そういう人こそ、OSMで書いて書いて書きまくってみましょう。傍観していても誰も解決してくれません。自分の通った道や街を誰よりも知っているのはあなた自身なのです。

操作もとても簡単。電子回路図を描くイメージに近いでしょうか。実際に存在する小道を追記したり、間違った表記の建物を直したり。ゲーム感覚で街を作り上げていけるのです。

新しいポケモンGoの地図に不満がある人はどうぞOSMで満足行くまで編集してみてはいかがでしょうか?

ゲームを有利にするためではなく地図自体の有用性を高めるほうがいい

OSM自体は比較的短時間で反映されます。しかしそれをポケモンGo等が反映するにはある程度の時間差が必要です。つまり、あなたが必死に描いた道路や建物がすぐにポケモンGoの世界に現れることを期待してはいけません。

また、公園や道路を勝手に捏造したりしてはいけません。詳しい経緯は省きますが、実際に問題となりました。

ポケモンGOマッパーのみなさんへのヒントです

過去、OSM財団からポケモンGoユーザーが名指しで忠告を受ける場面があったのです。例えば、存在しない公園や道路を捏造するという行為です。ゲームを楽しむ目的のためにマッピングに協力するのはとても良いことですが、本来の有用性を邪魔してしまうのは本末転倒と言えます。

OSMは様々な分野で活躍する地図データです。カーナビや街の案内図になっていることもしばしば。もちろんユーザー個人でも自由に利用することができるのです。いま地図が不完全でも、将来使うかもしれない人のために手心を加えるのは、とても社会的に有意義なことです。

Googleストリートビューの勧め

GoogleStreetViewCar_Subaru_Impreza_at_Google_Campus

OSMの話が長くなりましたが、私が一番ハマっているのがストビューです。ストビューというとGoogleカーによるパノラマ画像を思い浮かべますが、実は個人でも撮影・登録することができます

これが非常に面白い。まだストリートビューに登録されていない場所を発見すること自体が第一に楽しく、そして撮影自体も魅力的です。20枚ほどとっただけの画像が綺麗につながっているときは、結構感動ですよ。

このストリートビューはIngressやポケモンGoとは無関係にも思えますが、実はポータルを審査するときにとても便利です。

公園や山林はストリートビュー砂漠

ポータルは、必ずしもGoogleMapsの衛生画像や車道のストリートビューから見えるものばかりではありません。ポータル審査の際には見えない場所にあるポータル候補を勘で探すこともザラなのです。そして見つからないと候補として評価が下がることもしばしば。ここにストリートビューが入っていれば、あるいは申請の際にストリートビューが入っていなくてがっかり、という時もあるはずです。

そういうときは、自分で登録してしまえばいいのです。登録が済めば、将来そこがポータルやポケストになる可能性がぐっと高まります。

特に公園や神社、山林区域等にはGoogleカーが入ってこない場合が多数あり、徒歩によるストリートビュー撮影が力を発揮する場なのです。大きな公園でも、田舎の方に行くと意外とストビューが入っていない場所が多数あるのがわかります。

ポータル申請の際、またポケストップの候補になりそうな場所を見つけた時、ちょっとだけストリートビューの存在を思い出してください。

ストビューとポータル申請の違い

私はポータル申請の合間にストビュー登録をしています。ポータル申請と比べたストビューの特徴としては以下が挙げられます。

  • 1日の登録が無制限
  • 審査が比較的早く、およそ24時間以内に反映される
  • 慣れれば、撮影時間は1箇所でおよそ2分程度
  • 公園や路地裏などのポータル申請と相性のいい場所が特に狙い目
  • Googleローカルガイドと結びつきやすいので多くの人の目に触れる
  • 個人情報が駄々漏れになるリスクが強い

(※当初、wifi環境が必要としましたが設定で変更できるため削除します)

もちろん、ポータル申請・ストリートビュー撮影のどちらも魅力的であることは変わりありません。ですがひとつのゲーム由来のランドマークと異なり、インフラと直結したものを自分たちで作れる魅力は何モノにも代えがたいのです。

ストリートビューのやり方

パノラマ撮影なので専用機材を使うこともありますが、手持ちのスマホでも十分です。iPhoneやAndoroidでGoogleストリートビューを探すと、例の黄色い人のアプリが出てきます。まさにそれを使って撮影し登録することができます。

細かいやり方は長くなるので別の方の動画を参照してください。

Googleローカルガイドとの違い

GMapsから左上のメニューバーを開くと「自分の投稿」という欄があるはずです。ここをクリックすると「ローカルガイドプログラムへの参加」と出てきます。これがGoogleローカルガイドというサービスです。

ローカルガイドは、地図上での細かい情報を記録したり編集する機能。お店の名前を登録したり、位置情報を修正したり。レストランだったならば簡単なレビューを書くなど、食べログのような使い方もできます。

ストリートビューとローカルガイドは密接につながっているので、ストリートビューの登録の合間にローカルガイドを編集することもおすすめです。

まとめ

位置ゲーは地図を利用するゲームですが、同時に地図を自分たちで作るゲームでもあります。OSMやストリートビュー、ローカルガイドはまさに現実の地図を作るゲームだと、私は思っています。

Ingressから始めた位置情報ゲームも既に3年以上経っています。その間にいろんなことを試しましたが、今は総合して地図作りが最も楽しいと感じています。

ひとつのゲームを通じて、ポータル申請・ストリートビュー撮影・ローカルガイドの記録・OSMの編集、という多種多様なことができます。これは別にIngressやポケモンGoだけのものではありません。外に出て歩く趣味を持っている人ならば誰でも享受できるものです。

位置情報ゲームを通じて地図を知り、地図を通じて位置情報ゲームの精度を上げる。私の中ではこれらは非常に理にかなったことであり、充実した一連のゲームとなっています。

みなさんもスキャナーだけでなく地図そのものに目を向けてみてはいかがですか?