《サイバー・ドラゴン》を2体同時に特殊召喚できない理由

今回は基本中の基本、サイドラやフォトスラ特殊召喚のおさらいです。

サイバー・ドラゴン》や《フォトン・スラッシャー》を手札に何枚握っていても特殊召喚できるのは1体のみです。

なんでかというと、サイドラやフォトスラの特殊召喚は1体ごとに区切って行うものなので、1体目を特殊召喚すると手札の片方が召喚条件を失ってしまうからです。2体同時に特殊召喚はできないので注意してください

遊戯王では原則としてモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚は1体ずつ行います。例えば4体のレベル4モンスターがいても、2体のエクシーズを連続で出すことは出来ません。1体をエクシーズしたら互いにそれが有効を確認し何も発動しなければ次のエクシーズを行えます。ただし死者蘇生やバードマン等のカードや効果の発動による特殊召喚はそれに当てはまりません。

サイバー・ドラゴン
遊戯王カード 【サイバー・ドラゴン】【ゴールドレア】GDB1-JP007-GR ≪THE GOLD BOX 収録≫
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

1:サイドラっぽいモンスター

いきなり脱線ですが「サイドラのような召喚・特殊召喚条件をもつモンスター」はどんなカードでしょうか?wikiから少し拝借しましょう。なおこのような効果を「召喚ルール効果」といいます。

相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できるモンスター
《アンノウン・シンクロン》
《先史遺産クリスタル・ボーン》
《セイクリッド・シェアト》
《TG ストライカー》
《レベル・ウォリアー》
《六武衆のご隠居》
《機甲忍者アース》
《ギラギランサー》
《聖刻龍-トフェニドラゴン》
《太陽の神官》
《ドドドバスター》
《バイス・ドラゴン》

フォトンスラッシャーとサイドラの違いは、相手の場に依存するかどうかで基本的には扱いが変わりません。また他にも、特定のモンスターやカードが存在するときや自分の側にモンスターがいないときに特殊召喚できるモンスターは意外と多く存在します。《真六武衆-キザン》が代表的ですね。

これらのモンスターに共通しているのは「特殊召喚効果が発動しない」ということです。サイドラを場に出すときには、実は通常召喚と同じ手順を踏みます。違いは通常召喚権を使っているかどうかだけです。

2:サイドラやフォトスラを出すための手順

自分のメインフェイズ開始時。手札に「サイドラ」と「フォトスラ」と「アステル・ドローン」を1枚ずつ持っているとします。

  • サイドラの特殊召喚を宣言
  • サイドラの特殊召喚が無効になるかの判定
  • サイドラの特殊召喚成功
  • 特殊召喚成功時に発動するカードがないかを互いに確認
  • 次のモンスターを召喚できる

サイバー・ドローン フォトン・スラッシャー アステル・ドローン 銀河眼の光子竜

サイドラの特殊召喚が成功したら、自分の場にモンスターが存在することになります。よって手札のフォトスラの召喚条件に合いません。サイドラやフォトスラの召喚ルール効果は発動しませんから、チェーンさせることも不可能。必ず1体ずつ召喚・特殊召喚しますから、次に行えるのはアステル・ドローンの召喚だけです。

サイバー・ドローン フォトン・スラッシャー アステル・ドローン 銀河眼の光子竜

順番を変えても大きな違いはありません。結果的に特殊召喚できるのは2体の内1体のみ。すごいむずかしいわけではありませんが、基本は大事なので書き留めておきます。